千里の道も一歩から。
『じゃあ、そういうことで!!』
「いやいや、突然、そういうことで、って言われても・・・」
だっよねー
話を聞いたところ、なんと、ウィルは王都に行くらしい。
ナイス!!いつもウィル君はいい仕事をしますね!!
『王都に一緒に行くって話だよ』
「え?え??」
ウィルの頭の上で?マークが飛んでるのが見えるみたいだ。
着いて行くよ!!当然だよね!!
だって、いろいろ予定はあるのに、今のメンバーだと森から出られず、どこにも行けないっていう展開しか見つからないもん。
「あの、カリン様はどうやって着いて行くつもりですか?」
ん?ん~、どうしようね?
まず、私には何か入れ物が必要だ。
でも、生物には入れないと思う・・・
黄金の実?いや、食べられたり潰れたりしたら困る。あと、黄金の実は希少な希少な木の実なので目立つ。
『そうだね~、あ、じゃあ、それに入るのは?』
ウィルが腰に下げている剣を、念動力で少し浮かせてみる。
「え?この剣に入る?カリン・・が?」
カリン・・・いい響きだ。
呼び捨て&タメ口は友達の証。
若干の戸惑いはあるみたいだが、ウィルは私が頼んだ(強要した)通りに呼んでくれる。
はい、教訓なんて忘れましたとも!!真の望みの前では小さなことです。
『そうだよ。剣は潰れないだろうし、調度いい入れ物だと思う』
うん!完璧な入れ物だと思います!!
「カリン様、多分、潰れます。というか、壊れます」
え?なぜに?キリさん、そんな難癖つけなでください!
私からウィルを遠ざけたいんでしょ?危害なんて加えないから!!
「この剣は、王都に行くことになって父さんがくれた大切なものだから、壊れたら困るよ!」
ウィルが浮き上がった剣を取り戻すように、胸に抱きしめた。
「カリン様は、まだ、自分の力をうまく抑えることができないでしょうから、カリン様の膨大な魔力をその剣では受け止めきれないと思います」
『え!?そうなの?じゃあ、私が入れるのって、この木と実だけ?』
いや、私の生まれた木の実じゃない実も、もしかして、ムリ?
え~~~、私、移動できないじゃない!!ヒドイよ!!
『何か方法は!?キリ!!あるって言って、お願い!!』
「そうですね・・・じゃあ、僕を使ってください」
また、狂信者降臨!?止めてください!!
『キリを食べるとか取り込む的な方法は、断固、却下です!!』
「いえ、違います。僕の核を使うんです」
核?スライムの核って、心臓的なものじゃないの?
無くなったらダメなやつだよね?
『核なんて使ったら、キリが消滅しちゃうんじゃないの?』
「いえ、欠片だけなら大丈夫です。カリン様のお蔭で僕の核はかなりの力を持っています。この核の欠片をウィルの剣に嵌め込んで、剣にカリン様が入っても壊れないように強化します」
おお!!キリさん、なんて素晴らしいアイデアでしょうか!!
さすが、うちの参謀!!頼りになるね!!
お出かけだ!!
いや、旅立ちだー!!




