妖精は、小悪魔。
木漏れ日が気持ちよく降り注ぐ。
木々が青々と茂り、聖域の中はいつでも小春日和だ。
風がそよそよと吹き、枝葉を揺らす。
そよそよと、さらさらと、ひゅーひゅーと、ごーごーと・・・
ちょっと、レンちゃん!!魔法の竜巻私に向けるの止めてもらえます!?
実は、私の実を落としたこと、全く反省してないでしょ!!
その穢れなさそうな笑顔は嘘なのね!?
ママ、ガクブルだよ。
『レンちゃん、危ないよ。攻撃相手以外に向けたらゲガさせちゃうよ』
『ごめんなさい・・・魔法の練習したから、カリンママに見てほしかったの~』
しょんぼりと顔に描いてレンちゃんが悲しそうな声を出した。
ぐっっ、可愛いな!!もう!!
『もういいよ。これから気を付けてね』
『うん、あれ~?結界の外にカリンママの魔力っぽい気配がするよ~』
ホントだ。
迷いの森の入り口辺りで、なんか呼ばれてる感じがする。
にしても、レンちゃん切り替え早すぎて、反省を疑いたくなるよ?
『多分、カリンママが消滅させようとしたスライムだよ~』
『ぐふっ』
レンちゃんから精神攻撃波が放たれた。
瀕死の私。
『運いいね~ふつう消滅してるのにね~』
私の屍を踏みにじるレンちゃん。
痛い!痛たたた・・・
『カリンママ~どうしたの~?』
『な、なんでもないよ』
なんとか生き延びたけど、恐ろしい攻撃だったよ。
竜巻の数千倍の威力があったような気がする・・・
『精霊様、精霊様』
うお?あ、チビに呼ばれてたんだった。
忘れてたよ。ごめんね!!
『チビ!?げ、元気そうな声だね?大丈夫?』
『はい、精霊様のお蔭です』
『そ、そっか、良かったよ』
なんか、チビのセリフが棒読みな感じがするのは、気のせいだと思っておこう!!
・・・仕返しに来たんじゃないよね?まさかね?
『来てくれたのは嬉しんだけど・・・今日は、え~と、会いに来てくれたの、かな?』
『はい、入れてもらえますか?』
『う、うん、どうぞー』
結界をチビも入れるように調整する。
恨まれてると思っちゃうのは、私の被害妄想でしょう。
『カリンママ~ママはレンちゃんが守るよ~』
レンちゃんがいじらしいことを言ってくれるが、実はフラグを立てて私を攻撃させたいのかと邪推したくなる。
守るために私を攻撃するのは、レンちゃんのような気がするよ・・・ハァ
『ありがとう、レンちゃん』
子育てって大変だね。
疲れたよ。




