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冒険者達の・・・  作者: ううりゃあ
第一章よくある冒険の始まり
8/9

些細な問題

酒場でエリカのパーティー加入が決まった

その後

そのまま遅くまでどんちゃんしていたが

さすがに夜も遅くなってきたのでそのまま解散となった。


次の日


酒場で今日は、パーティーで集まってダンジョンへ向かうクエストを取ろうと決めていた為キースは、昨日の酒が少し残っている状態で冒険家ギルドへ


そしてダンジョン クオーレの眠る丘で消化できるクエストを取る


「よおキース、朝からお疲れさん」

そうルースは、声をかけるとクエスト用紙を確保して冒険者ギルドの端のテーブルで腰かけてるキースに片手を上げて近づく


「おうルース、今回は、クオーレの眠る丘にでも行くかと思ってる」


「まあ、妥当じゃないか?

 新メンバーの実力を見たり

 新しい連携とか探すのにちょうどいいと思う

 俺は、賛成だ。」


「そうか、とりあえずあと二人を待つか」


「そういやキース、エリカは、どんな魔法を使うん だ?」


「話によると火魔法は、全般使えるみたいだ

 水魔法もまあまあ使えるって言ってた」


「ふーん、でも昨日酒場では、Eランクだって彼女言ってたけどどうしてなんだろう?」


「そういえばどうしてなんだろう? 後で聞いてみるか。

話たくないようなら無理に聞いたらダメだぜルース」


「それぐらいわかってるさ」


「本当かよ・・・」


「女ってのは、秘密を持ってこそってもんだろ

例えばレベッカのパンツは、横縞のパンツ」


そう言った所でルースの後ろで高く跳躍し両手で魔本を挟みルースに向かって振り下ろすレベッカが居た。






「おいおい朝一からウチのシーフを瀕死にさせるとか正気か?レベッカ」


「こいつが悪いのよ! 朝一から変な事しか言わないんだから。

 とりあえず救護室連れて行くわ。」


「おう、行ってこい

 クエスト受託できたら救護室寄るから。」

そしてレベッカは、もはや原型をとどめてない程頭の形が変わったルースの襟首を掴み引き摺りながら冒険者ギルドの隣の救護室へ入って行った


「ルースが丈夫なのか救護室が優秀なのか

 あそこまでボコボコにされていても治って出てくるんだよなぁ・・・」


そうキースは、呟いて混雑してきた冒険者ギルドを眺める作業に戻る


しばらくして冒険者ギルドの、入り口から

みなれた魔法使いのローブの少女が入ってくる


「おーい エリカこっちだ!」

 キースは、声をかけるとエリカも気がついたようで

 手を振りながら近づいてくる。


「おはよう御座いますキースさん」


「ああ、おはようエリカ

 体調は、大丈夫か?」


「はい、問題ありません」


「そうか、ならよし。

 今回は、近所にある中級者向けダンジョンに潜ることになる。」


「私、Eランク冒険者ですが大丈夫なんですか?」


「大丈夫、俺含め全員Cランク冒険者だからパーティー組めば問題ないよ」 


「そうなんですね?」


「いや、むしろ上級魔法まで使える魔法使いがEランクってどうゆう事なのか正直よくわからない。

冒険者学校卒業すればDランクスタートの筈だし、そもそもそんな魔法使えるならすぐランクアップしておかしくないと思うんだけど。」


「私、魔法学校卒業生でして、そこから冒険者になったんで

一般扱いでEランクスタートしたんです。」


「卒業してこっち来て冒険者になったって事?」

 

「いえ、首都の方で5年程冒険者をやっていたのですが、うまく行かなくて実家のあるこちらに戻ってきてしばらく家の手伝いをしていました」

 

「実家は、宿屋だったよね?そのまま宿屋をついでもよかったんじゃないの?」

 

「ははは・・・

 よく言われますが

 私は、私の心を騙したまま夢を諦めたくは、無いのです。」


「そうか・・・

 よし、冒険者パーティー ダブステップは、君を歓迎するよ!」


そう言ってキースは、クエスト用紙をギルド窓口へ持って行き

パーティー ダブステップとして幾つかのクエストを受託した。


そしてキースは、救護室へ行きルースとレベッカを連れてエリカと、合流しギルドを出た。



「さて、ここからが大変だ

 ルース達は、探索用の道具を揃えて来てくれ

 俺は、一勝負してくる。」

そう言うとキースは、西門方面に向けて歩き出す。


「勝ち目の無い戦いは、勝負とは、言わないぜキース・・・」

とルースは、呟くと南門方面に向かって歩き出した。


「えっと・・・キースさんは、覚悟キめてましたが何が始まるんです?」 


「いつもの事よ、気にしないでいいわ、武器を買いに行くだけだから。」


レベッカもそれを見て南門方面に歩き出す


レベッカ達に着いて行き魔力回復薬やポーション等を買い揃えて西門の近くの武器屋の前に着いたのは、

キースが武器屋から吹き飛び、通りのど真ん中まで転がった時であった。


「二度とうちで弓を買うな!!」

そう言って武器屋の店主っぽいイカツイ男が

バケツで水をキースに掛け

いつ持ち変えたかわからないが

続けてバケツで大量の塩をキースに掛け

乱暴に店のドアを閉める


「やっぱり無理だったか〜

 キース ドンマイ」

そう言ってルースは、ずぶ濡れの塩まみれのキースに手を差し出す


「仕方ないか・・・

 どうしてこうなってしまったのか今でもわからないけど、

 いつも弓を持ってカウンターに置いて金を出したあと冒険者カードを出すと店を追い出されるんだ・・・

 今回も金だけ取られたか・・・」


そう、苦虫を噛み潰したような顔でキースは、言った


「それって詐欺にならないんですか?

 町の憲兵さんに相談しないんですか?」


そうエリカが言うと


「それは、無駄ね。

 町の憲兵は、基本冒険者の言うことを信用しない

 調べてもらった所で武器屋の味方だから、ひどい時は、濡れ衣を着せられて牢屋にいれられるわ。」


とレベッカも暗い顔をして俯く


「私に武器の調達は、任してもらえませんか?」

そうエリカが胸を張って言った


「弓使いの冒険カードが無いと武器屋で弓は、買えないぞ?」


そうルースは、けげんな顔でエリカに言う


「武器屋で買わなければ良いんですよ!」







そしてダブステップ一同は、南門のすぐそばにあるエリカの実家の宿屋で

弓を調達してくると言うエリカを待っていた。


「只今戻りました〜

 はいキースさんこれ、2〜3張り弓があるといいときいてましたので。」


エリカは、2張の弓と1丁のクロスボウを手に戻って来た

「すごいな、何処で手に入れてきたんだ?」

「それは、内緒です。」

「幾らかかった?」

「値段の事は、きにしないで下さい。

 あの時魔物に食べられそうになった所を弓で助けていただいたでは、ないですか。

 その時のお礼だと思って下さい。」

「俺が気にしているのは、この弓とかが盗難品とかじゃ無いかと言うことなんだが・・・」


すると厨房の中からガチムチ店主のリンゴが出てきて

キースの座っている椅子の脚を2つ瞬時に蹴り折り

キースを仰向けに叩きつけ

キースの髪の毛を掴み首元に包丁をつきつけ


「うちの娘がそんなことするわけ無いだろう

 ぶっ殺すぞてめぇ」


と地獄の底から響くような低い声で言った。

「やめてくださいリンゴさん

 キースさんが訝しむのも仕方ない事なんです

 正規の方法で手に入れた物でないのは、確かですが犯罪では、ありません。

安心して下さいキースさん!!」


そうエリカが言うと

リンゴは、

「次、俺の前で娘を悪く言ってみろ、ポールの息子だろうが関係無ぇ!生まれた事を後悔させてやる」

そう肩を怒らせ厨房に帰って行った。


「おっかねえ親父さんだな」

とヒソヒソとルースがレベッカに話をする

「そう?うちの親父もあれくらいするわよ?」

「まじかよ、今更ながらこの街の商人ムキムキすぎないか?」


そんな一波乱があったが準備が整い

冒険者パーティー ダブステップは、

クオーレの眠る丘へ、旅立つのであった。


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