家族～エリカ①～
街の門の入り口の守衛に街に入る手続きを済ませキースとエリカは、街の中へ入る
するとエリカは、その場にへたりこんだ
「おい大丈夫か？」
声をかけても反応しない
肩を揺すってみても反応しない
脈と呼吸が有ることを確認すると後ろから猛烈な気配を感じた
「うちの娘になにしてやがんだてめぇ！！」
そう叫びながら
コック帽被った壮年ムキムキマッチョが
真っ赤になって熱を持ってるであろうフライパンをキースの頭めがけてフルスイングする
「いや、待ってお父さん」
「お前に義父さんだなん言われる筋合いは、ねえ！！」
そういってフライパンの猛攻がキースに降りかかる。
「ちょっと落ち着け、まずはエリカを安全な所に連れてくのが先だろ！！！」
フライパンがぴたりと止まる
「そうだな、小僧フライパン持ってろ」
そういってフライパンをキースに預けエリカの父と思われる壮年ムキムキマッチョがエリカをおぶり近くの宿屋へ入っていく
「そこで待ってろ小僧」
宿屋のカウンターそばの机を顎で指しエリカ父らしい壮年ムキムキマッチョは、カウンターの中の扉を開けてエリカをおぶって中へ入って行く
3分程すると中からおっさんが出てきてキースの座っている座席の向かい側に座る
「まずてめえは、誰だ？冒険者カードを見せてみろ」
キースは、渋々という感じで冒険者カードを渡す
「キース・ロック・・・・・・あんたポールの息子か？」
自分の親父の名前が出てきたキースは
「ポール・ロックは、自分の親父ですが知り合いですか？」
「俺は、リンゴってんだ。
若い頃にポールとパーティ組んでてな？今でもたまに飲むんだが・・・そうかあれからもう17年か・・・」
まじまじとキースの顔を見る
「まあいいやこの話しは、
なんで門の側でエリカが気を失っていたのか
なんだがキースは、わかるか？」
「呼吸も脈も普通だったのでわかりません」
「答えは、これだ」
そういってエリカの父らしいおっさんが取り出したのは、エリカの冒険者カード
冒険者カードとは、冒険者のステータスが表記されているカードであり逐一冒険者の状態を示す
キースのカードには、次のように書いてある
キース・ロック
冒険者ランクC
ジョブ弓使い
HP500/800 MP45/80
装備 弓師の胸当て 弓師の腕巻き 革の靴 布の服 長剣
スキル ※秘匿※ ※秘匿※ ※秘匿※ ※秘匿※ ※秘匿※ ※秘匿※ ※秘匿※ 精密射撃 クイックショット
魔法 無し
人に見せたくないスキルや魔法は、隠すことができる
そしてエリカの冒険者カードには、こう書いてあった
エリカ・イリス
冒険者ランクE
ジョブ魔法使い
HP200/600 MP-100/1200
装備 魔法使いのローブ 布の服 腕時計 リンゴの木の杖
スキル オーバーロードマジック
魔法 火属性全般 水属性中級迄 星属性全般 植物製粉末作成 金属製粉末作成
「こいつは・・・・なんでもありか？」
キースは、目をこすり二度見した
「こんなカードだから滅多に人に見せんなって言ってあるんだがな・・・魔力切れてるだろ？」
MPが-100という数値を出していた
「大丈夫だ、あいつもしばらくすれば魔力回復するから。」
キースは、ほっ っと胸を撫で下ろした
そしてムサいムキムキマッチョが、身を乗り出しヒソヒソ声で言った
「で、あいつの星魔法どうおもった？」
「どうもこうも無茶苦茶ですよあれで抑えて打ってるらしいです」
「ゴブリンの沢山いる所から大きい音がしたからもしかしたらと思ったがやっぱりウチのか、街は騒ぎになってるぞ・・・
バラすなよ？いいな？絶対バラすなよ？」
「それは、フリですか？」
☆ゲンコツ☆
「これは、真面目な話だ。あんな魔法使える事が国にバレてみろ？運が良くて軟禁、悪けりゃ即処刑だ」
確かに星魔法は、あれだけの威力でかなり小さいと言うことなら大きければ街の一つや二つ簡単に滅ぼせるそう考えていいのかとキースは、たんこぶのできた頭を擦って考える。
「分かったこの件は、俺が責任持ってエリカを守る」
「おい小僧その言葉本当だろうな？」
「命に替えても」
「小僧の気持ちは、分かったエリカを頼む」
そう言ってリンゴは、席を立ちエリカの冒険者カードを取りカウンターの中の扉へ入って行った。
スキルも魔法もだいたいMPを使って発動します
【精密射撃】200mm以内の誤差で当てる事ができる弓使いのスキル
上位互換に超精密射撃がある。
【クイックショット】弓に矢をつがえる時間や弦を引き絞る時間を極限まで0にするスキル。【倍速】を上げることで威力も増す
【オーバーロードマジック】魔力を消費せず常時発動のスキル
魔力が、足りなくなっても魔法やスキルが使えるスキル 但し-100をこえると脳の温度が上昇し熱中症のようになる。
【火属性魔法】マッチで起きる程の小さい火から森を焼くほどの大きな火を発生させ操る魔法
エリカがGに使ったのは火属性中級魔法、物体の自然発火温度を下げ発火させる
【水属性魔法】純粋な水を造り出す魔法、水球や雨などをよく用いる
【星属性魔法】隕石や月や惑星などを召喚し攻撃ができる最終兵器級の魔法 エリカは、やろうとおもえば太陽を召喚できる。【植物製粉末作成】指先からサラサラと出す事ができる0.1mm～0.001mmの細かさを調整して出せるエリカのお気に入りは、砂糖
【金属製粉末作成】指先からサラサラと出す事ができる0.1mm～0.001mmの細かさを調整して出せるエリカのお気に入りは、マグネシウム
