屋上で茶髪ポニテと二人きり
「否、マネージャーには成らなくていい」
俺は茶髪ポニテの提案を遮り断った
「その代わり選手になって大会に出て欲しいんだ!」
唐突な俺の提案に、茶髪ポニテは戸惑い言葉を失ったようだ
普段は勝ち気に見られがちだが、意外に素直な性格なのも知れない
「マネージャーは俺たちが兼任してるし、今は女子部員が欲しいんだ、君なら選手で大会に出られるよ」
俺は普段思ってる事を、思わず口に出した
こんな時ぐらいにしか言えないので
思い切り勇気を絞り出した
かなり戸惑いながらも、茶髪ポニテは少し考えてるようだった
屋上の入口の内側で、二人のやりとりをガン見してた野次馬らは、どうなるのかと次の展開に期待してるようだ、恐らくまた俺が張り倒されるのか
土下座でもして謝るのか期待してたらしい
俺は言葉を続けた
「もちろん、普段の日はバイトが忙しいのは知ってるから、大会の日だけ参加で良いから」
俺的には、精一杯の譲歩のつもりだった
駄目元のつもりだったし
断られた方が、張り手事件のケリを着ける
と思ったからだ
「分かったよ、選手で大会に出れば良いんだろ?」
全く予想だにしない茶髪ポニテの返事に
俺はもちろんの事、屋上入口の野次馬組からも驚きの歓声が上がる
「それじゃあ」
呆気無くその場を立ち去る茶髪ポニテ
呆然と取り残された俺
そして俺は途方に暮れる、、、
夕闇が屋上を包み込み始めた
唐突ですが
いきなりの急展開
ラストスパートまでもう少し
(;・∀・)