王都への道(4)
ふっふっふ! 僕はきっと満面の笑みを隠しきれていないだろう…だって見てみろ、僕の可愛い可愛いピプラーがあんなにも嬉しそうにはしゃいでるんだから!
あのピプラーは突然変異なのか1匹だけ色が違った。紫のピプラーは、仲間と認められず捨てられた。それを僕が拾ったんだ、枯れかけていたピプラーを育てていると、僕の魔力に当てられていたからかあんなにも立派に育った。いつもは精霊の国に専用の飼育室があるけど召喚で呼び出すこともできる。
僕のペットだから召喚獣として呼べるんだよねー、とニタニタ笑っていると荷物持ちがこちらを目を見開いて見ていた。
『ディアン様、荷物持ちの人はどうしますか?』
「うーん、どうやら悪い人ではないようだしー…ほっとこ!」(もう、面倒いわ)
とニッコリと笑うとモルダもニコリと微笑んだ。(ですね)
「おっ! ピプラーが遊び終わったっぽい!」
ピプラーは遊び終わって満足気だ。3人組はよっぽど怖かったのか下のものが濡れて気絶していた。汚らしい………こんなものモルダには毒だ、ピプラーに森の方に運んでもらおう。
「モルダ、君にはここは毒だ、早くここを離れよう。」
『はい~了解しました』
『ギュルルルル』
「ピプラー、有難う、助かったよ」
と僕は精霊国へとピプラーを戻した。
ピプラーは、久々に激しく動いていい運動になったようで満足気に戻っていった。