王都への道(5)
クレイside.
クレイはハッとすると美少女と幼女はもう歩きだしていた。
「待ってくれ!!」
と走って美少女の肩を掴むと
「何?」
と美少女は眉間にシワを寄せて俺を見ていた。うぉっ! とんでもない美少女じゃねぇか! 遠目から見ても美少女だなーとは思っていたが…珍しい漆黒の瞳にそれを縁取る長いまつ毛、髪も珍しい黒色で、艶なのか、目の錯覚なのか時折金色に見える。小さな顔に白い肌…………絶世の美少女じゃねぇか! こんな可愛いこ見たことねぇ!
「おい、本当に何なんだ、用がないならもう行く。」
口は悪いようだが…
そういえば…と横も見ると美少女の横にもまた可愛らしい幼い女の子がいた。いや、まだ4歳くらいに見える……
前髪を横に流して綺麗なおでこを出し綺麗な緑色の髪をして…
ハッ!
幼女と目があったかと思うと、先ほどの可愛らしい顔と違い、ものすごい形相でこちらを睨みつけていた。な、なんだ!?
「モルダ、行こう」
と美少女は幼女を連れ歩き出す。
「き、君たちは何者なんだ! どうして二人で歩いているんだ? 親は? 迷子なのか?」
すると、美少女は振り返り
「僕達はただの冒険者さ」
と言う。はぁ!? 何だって? 冒険者?
「君はまだ年端もいかない女の子なのに何故? それに軽装じゃないか、それにそんなに幼い子も連れて行くなんてどうかと…」
「おい……」
え、何か空気が張り詰めてるような…な、何故? 何故か地面がパキパキと凍ってるんですが?!
「だから、君たちは…まだ年端もいかない…女の子なんだから……危険で…」
「僕は女の子、じゃねぇぇぇえ!!!!!」
「え!?!?」
―――プツン
そこで俺の記憶は途切れた。
ディアンside.
何なんだ…、コイツは。用があるのか何度も止めやがって、しつこいぞ。振り返れば黙るし…はぁ。
「おい、本当に何なんだ、用がないならもう行く。」
…………何なんだ!? 話さないのか!?
しかも、何故かモルダから黒いオーラが…。
妖精って、憎しみとか暗い感情少ないはずなんだけど………。今の短時間で何があった? 僕何かした? シクシク。
この男、話し出さないし用はないのか?
「モルダ、行こう」
とモルダを見るとモルダは満面の笑みを向けてくれた。ホッ…。
「き、君たちは何者なんだ! どうして二人で歩いていたんだ? 親は? 迷子なのか?」
……なんで、こんなにしつこいんだろうか?
んー、なんて言おう。面倒くさい…
「僕達はただの冒険者さ」
「君はまだ年端もいかない女の子なのに何故? それに軽装じゃないか、それにそんなに幼い子も連れて行くなんてどうかと…」
「おい……」
こいつ今何つった? 年端もいかない…女の子?
すると俺の感情で魔法を使ってしまったのかあたりの気温が下がり、地面がパキパキと凍っていく。
「だから、君たちは…まだ年端もいかない…女の子なんだから……危険で…」
ブチッ
「僕は女の子、じゃねぇぇぇえ!!!!!」
「え!?!?」
すると突然雷が荷物持ちへ落ちた。
「…………やべ」
死んで……ないよな。ホッ…
「よ、よしモルダ行こうか」
『はい~♪』
と何故かモルダはご機嫌だった。




