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紡ぐ言葉  作者: 朔良
第三章 嵐の前の静けさ
20/29

20話 デート……?

(注)この物語には多少の流血、いじめ、殺人等の残酷な描写が含まれます。苦手な方はブラウザバックをお願いします。また犯罪行為を助長する意図はございませんのでご理解いただきますようお願い申しあげます

次の日の土曜日。伊織から送られたメールを確認しながら、千里は昨日の夜送られた集合場所へと約束の時間の10分前に行くとそこにはすでに楔と翔太の姿が見えた。千里が声をかける前にこちらに気がついたのか、翔太はぶんぶんと手を振っていた。千里は駆け寄ると「おはよう」と言った後に少しからかうよう声色で口を開く。


「あれ?翔太が早いなんて珍しいな。辞めろよ、土砂降り雨とか」

「そうだよね!誰も傘とか持ってきてねぇし、こいつが遅刻じゃないとかあり得ないから……土砂降り雨になるんじゃねぇかなって俺も話していたところ」

「二人ともひどくね?!」

「いや……折りたたみ傘自分の分だけなら持ってきてるけど……」


千里がからかい混じり翔太がいることに驚きの声を上げると楔も大きく賛同しながらうんうん、と頷いていた。もちろんにやにやと笑いながら。楔もその後の誰も傘なんか持ってこない、と言う言葉にはつかさず千里が持っている告げると楔は驚いていたかのようにまじまじと見つめてくる。それもそのはずだろう。空は晴れ渡っているし、雨なんて降りそうにもないし、今朝の予報でも降水確率は10%と低い値だ。それなら誰も持ってこないだろうと考えるのも頷けるが、いくら何でも失礼だろう。

「……マジで?」

「マジだよ……ほら」


そう言いながら千里は鞄から折りたたみ傘を取り出すと楔の前で数度揺らした後に再び鞄にしまい込む。楔は「マジかよ」とでも言いたげにまじまじと見つめる。そんな会話が終わると図ったかのように秋良が向こう側から手を大きく振りながら現れる。それを認めた千里は同じく手を振り替えしながら、秋良がこちらに来るのを待つ。秋良は翔太が目に入るなり、目を見開きながら驚きの声を上げる。

「……翔太君が早いなんて……。大雨降るんじゃない?傘折りたたみなら持ってきてるけど、辞めてよ」

「なんで皆してそんな酷いこと言うの!?俺だってたまには遅れないよ!?」

翔太は若干拗ねながらそう叫ぶと秋良は「冗談だよー」とふわりと笑いながらそう言うと、翔太は一気に顔を朱色に染め上げた後に思い切り顔をそらして、口を開いた。

「も、もう良いよ!行くぞ!」

とほとんど投げるかのようにそう叫ぶと先にずんずんと進んでしまう。千里は秋良と顔を見合わせてふっと笑いながら歩き始める。楔はやや後方を歩きながら幸せそうにしながらスマホを眺めていた。見ているものは気になったがどうせろくでもないものだ。気にすることは辞めて、千里は黙ってついていくが、どうもどこに行くのか分からないまま、この男に任せておくのは色々不安があったのだ。忘れておいて失礼だとは思ったが、思い切って聞こうと思い、千里はおそるおそる口を開いた

「ねー、翔太―俺らどこ行くのー?」

「あれ?お前メール最後まで読んだ?俺、最後に行く場所描いたと思うんだけど」

「あれ?」


千里がどこ行くのか、と訪ねると翔太と秋良のほんの少しあきれた様な表情をしながら振り返っていたし、楔に至ってはマジか、と言う目をしていた。千里はその態度を見るなり、一度言葉を詰まらせるともごもごと目線をそらしながら、言い訳をするように口を開く。

「……ほら、今日は皆と遊びたかったから、学校から出された課題とか他にもやらないと行けない事やってる最中にメールきたから、最後まで見る暇なかったんですー」


そう恥ずかしそうに言うと秋良は嬉しそうに頬を緩ませると軽く抱きしめながら頭をなでながら「素直じゃないなぁ」なんて良いながら笑っていた。千里は「うるさいなぁ」と言いながら、恥ずかしそうに秋良の手を払いのける。

「遊園地だよねぇ翔太」

「あ……うん、さんきゅ」

そんな風に話しながら遊んでいるとふと後ろから苦笑交じりの楔に声をかけられる。千里は恥ずかしそうに振り返ると、千里は平静を装って、礼を述べる。行き先はどうやら遊園地のようだった。その後に翔太と秋良の方に振り返ってから口を開いた。

「んじゃあいこうかー」

「おー」


千里の言葉に翔太は、おー、と声を上げるのだった

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

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