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第19話:浅草寺の上に広がる晴天

#サイコスリラー #都市伝説 #ネットストーキング #大学の闇 #復讐劇 #国際陰謀 #泣けるホラー #サスペンス

あのおぞましい大雪の夜から3ヶ月が経過した。東京地方裁判所はついに、元指導教授に対し、研究資金名目の国際的計画殺人共謀罪および人身売買罪として、最高刑である「死刑」の判決を下した。日本の空の下、法的な正義は完全に執行されたのだ。


今日、あの暗黒の1月の冬は終わりを告げ、解けていた。春の太陽が非常に心地よく輝き、東京の街を温めている。


私は車椅子に座り、琴葉 朱里にゆっくりと押されていた。私たちの右側には、鈴木 詩織が穏やかな足取りで歩いている。私の身体はまだ完全には回復していないが、体中の傷口は塞がり始めていた。


今日の私たちの目的地は、すべての悪夢が始まった場所――浅草の浅草寺。私の妹、エミが最初に姿を消した場所だった。


境内は多くの観光客で賑わっていた。境内の中央にある巨大な香炉(常香炉)から、香ばしい煙が厚く立ち上っている。


朱里は香炉の真ん前で私の車椅子を止めた。私は残された力を振り絞ってゆっくりと立ち上がり、温かい香炉の鉄の縁を掴んだ。詩織が一歩前に出て、ベルベットの布に包まれた包みを私に手渡した。


包みを開ける。そこにあったのは、エミの茶色と緑色のUGM(ガジャ・マダ大学)のジャケットだった。かつて血に染まった水槽の中に浮かんでいたあのジャケットは、今や非常に綺麗に洗濯され、本来の誇り高き純粋な色と香りを取り戻していた。


私はそのジャケットを、香炉の近くにある木机の上に丁寧に置いた。それから白檀のお線香の束を取り、火をつけて、常香炉の灰の中央へと深く突き刺した。


白い煙が渦を巻いて立ち上り、雲一つない澄み切った東京の青空へと、心安らぐ白檀の香りを運んでいく。私は目を閉じ、手を合わせて祈りを捧げた。遠くから平和に響く寺の鐘の音に耳を傾けながら。


広大な空を見上げると、頬をゆっくりと伝う涙とともに、私は微笑んだ。今回の涙は絶望の涙ではなく、受け入れることができた別れの涙だった。


「エミ…すべてが終わったよ。お前を傷つけた悪党は裁かれた。お前の名誉と遺志を守るという約束は、兄さんがちゃんと果たしたよ」私は晴れ渡る空に向かって呟いた。「さあ、一緒にジョグジャへ帰ろうな」


春の風が優しく吹き抜け、私の顔を撫でながら、煙を上方へと舞い上げた。まるで、それがエミからの「ありがとう」という最後の温かい抱擁であるかのように。


読者の皆様、第19話を最後までお読みいただきありがとうございます!


ついに黒幕への裁きが下り、物語の始まりの地である浅草寺で、エミちゃんの魂を故郷へと連れ帰るラストシーンを迎えることができました。血に染まった水槽に浮かんでいたあの大学のジャケットが、綺麗に洗濯されて白檀の煙に包まれる場面では、エドの悲しみと約束を果たした安堵感を表現してみました。皆様の心に届くものがあれば幸いです。


次は、本当の最後となる「エピローグ」です。暗黒の冬を乗り越えたエドの旅立ちを、どうか最後まで見届けていただけますと幸いです。


もし今回の結末に感動していただけましたら、ページ下部の【☆☆☆☆☆】の評価や【ブックマーク】での応援をぜひよろしくお願いいたします!


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