プロローグ
【読者様へのおことわり・免責事項】
本作はフィクションです。実在する人物、団体、事件などとは一切関係ありません。
作中には「キミ旅館」やインドネシアの「ガジャ・マダ大学」など、実在する具体的な名称が登場しますが、作中の猟奇殺人、秘密セクト、および犯罪行為に関する記述はすべて創作であり、実在する施設や大学の運営元とは完全に無関係です。あくまでフィクションとしてお楽しみいただきますようお願い申し上げます。
#サイコスリラー #都市伝説 #ネットストーキング #大学の闇 #復讐劇 #国際陰謀 #泣けるホラー #サスペンス
エド (Edo - 26歳): 主人公。ガジャ・マダ大学(UGM)の日本文学博士課程(S3)の学生であり、素人探偵(アンプロ探偵)。
エミ (Emi - 20歳): エドの妹。同大学の医学部(S1)の学生。東京旅行中に謎の失踪を遂げる。
「君は、血の味を知っているか?」
安宿に泊まって三日目の朝、洗面所の蛇口から出る水がうっすらと赤みを帯びていた。
舌に残る、古びた鉄錆のような、まとわりつくような濃厚な味。
ホテル側が屋上の貯水タンクを開けたとき、私は配管に絡みつく長い黒髪を見た。
……それは、私の妹、エミだった。まだ二十歳の、医学生の妹。
彼女はもう一週間もあそこにいたのだ。
つまり、このホテルの全員が――そして私も、ずっと同じ水を飲んでいた。
これは幽霊の仕業でも、オカルトの呪いでもない。このホテルに潜む、もっと恐ろしい「人間」の物語。
私の名前はエド。日本文学の博士課程(S3)に通う学生だ。
そして誓う。妹をあの場所に閉じ込めた狂人を、この手で必ず追い詰める。
プロローグをお読みいただき、ありがとうございます! 第1話からは、この温かい日常の糸が、どのようにして想像を絶する闇へと引かれていくのかが描かれます。人間の狂気を描いたサイコホラーがお好きな方は、ぜひブックマーク登録や評価での応援をお願いします! それでは、本編をお楽しみください。




