表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/71

亡き王女から天罰を

更新が遅くなりました。

待っていてくれた方には申し訳ありません。

ゆっくり更新していきますのでよろしくお願いいたします。

オリエンテーションから10日後


王宮から登城要請がきた。

呼ばれたのはいつメンの4人とルイス様、姉上、重要参考人達だ。


謁見の間にて上座に陛下と女王陛下の隣にルイス様と姉上が並んでいる。

ホォルティオ達は重鎮臣下達と一緒に端に立つ。


陛下の目下にはオルガン男爵初め元司教、手下だったであろう者達が立ち尽くしている。

周囲には第一騎士団が捕り囲う。


少し距離を取り司教様がこの後の行く末を見守る姿勢だ。


「この度このような場に何故そなた達が呼ばれたか気付いているであろう」


陛下のきつく吊り上げた眼力に息を飲みごくっと唾を飲み込む音が聞こえてくるようだ。


問われた者達はなにも発することなく目線を逸らしていた。


「無言を貫き通すなら一方的に事を明らかにさせよう。オルガン男爵、そなたはエリーナ嬢を養女にし王宮に輿入れさせようと考えてたらしいな。だか、王子達の婚約が決まり次の標的をホォルティオに変えたがこちらも公表してないが王女と婚約の身。

それを解ったゆえに差し向けたと言うことは王国に異を唱えているのと同じ。

エリーナ嬢はホォルティオに付きまとい迷惑を被っていたが、オルガン男爵の意向に添えられるだけの行為はしておらん。


エリーナ嬢も自分の意思を貫き通す為に加減してたのであろう。エリーナ嬢の意思と反した行動に疑問を持った甥達が本人から真実を聞いたと言うてな。


それからと言うものオルガン男爵の動向に注視していたのだが、エリーナ嬢が全て告白したとも知らんそなたは先日のオリエンテーションで媚薬を飲ませ既成事実を作らせようとしたな。


証拠として使われていないその小瓶は事前に回収してある。変わりに同じ小瓶に入れた液体とすり替えて持って行くように指示したよ。2人には辛かったろうがおとり捜査に一躍買って貰えたことにより証拠は十分出揃った。


それと、エリーナ嬢の母君の兄現皇帝がずっと妹を探していたと便りを貰っていたんだが最近になり元王妃が我が国の者と協力して消したと申したらしい。その協力者はオルガン男爵か?いや、でも、男爵の顔の広さでも相手に出来るお方ではないよな。

…となると元司教であろうか。そなたは以前帝国の教皇と親しく留学まで行っておったな。王妃とも親しい仲だと話を聞いたことがある。何か申したいことはないか?」


「……では、口を挟みますが陛下の仰ってる物言いだと全て調べ尽くし理解されているご様子。全てわかった上で今、私達に問うと言うことは正直に話せば情状酌量で刑罰が軽くなるのですか?」


「それは無いな。お主らがやったことは罪を軽くしていい件では無かろう。只でさえかの帝国の王女を手に掛けて亡くしてるんだ。両国の友好関係を揺るがし国を潰すかも知れんことは解ってての事だろう。そこまで考えられない程呆けてしもうたのか?」


「……いえ、そこまで年は取っておりませぬ。自分がやった行いは認める所存です。私は嘗ての恋人、元王妃を煩わせている王女を消してしまいたいと心から強く思っていました。


王妃からは定期的に文通していましたから元側妃を亡き者にするための方法から処理までのアドバイスをしましたし、逃亡した亡き王女を探す手助けをし亡き者にするよう協力してきました。


だが、予想外にも私の息子と恋仲になり子まで作るなんて誰が予測出来たでしょうか。


更に王家に伝わる極秘の力を惜しみ無く使い只の貴族の老人を助けるなんて王家の人間がする振る舞いではない。

王女は高貴な血を受け継いだだけで教養もない愚かな女です。

居ても居なくてもなんも変わりませんよ。


生活こそ王女らしからぬ惨めだったと思いますが、王妃から言い伝られた亡き時期より少しでも長く生きて娘と過ごせただけで感謝して貰いたい程です。


オルガン男爵も言いご身分でしたでしょう?なんたってかの帝国の王女を妾にし悪趣味な行為を楽しむ事が出来たのですから…」


「………え、ええ。それはもう…司教様のお陰で楽しい時間を過ごせましたとも」


「……っ、黙って聞いとけばエリーナの目の前でなんでそんな非道な言葉が出てくるんですか。

オルガン男爵と父上の非道な行為を聞いてるだけで反吐が出る。貴殿方は人間の皮を纏った悪魔だ。罪は無くならないし許すことも絶対出来ない。また、父上の血が私にも流れる事も許せない。きっと私を見たら貴殿方の事を思い出すだろう。それが何よりも辛い。もっと早くユリアとエリーナを助けてあげられず本当にすまなかった…謝っても許されないことをした…」


元司教とオルガン男爵の残虐な話をワナワナと震えながら我慢していた司教様が大声で怒鳴った。

いつもは穏やかな優しい方がこの様に怒り狂った姿を見せるのは初めてだろう。


「…………お父様っ…」


エリーナ嬢は涙を流しながら司教様を見て細く小さく呟く。

それを見たノアはエリーナ嬢の手を強く握りしめている。


「……何を言う。司教は元司教もとい私の大叔父の血は流れていない。いや、少しは流れているか。そなたは大叔父の年の離れた異母兄弟と叔母との子だ。元司教は元恋人の王妃を娶れないとわかれば独身を貫くと言い張った。後継者はどうすると考えてた矢先、司教の両親が不幸な事故で亡くなったことで養子にした。王国刻印が入った証明書もここにあるぞ」


陛下はヒラヒラと書状を持ちほれ見ろと言いたげに元司教達に見せていた。

司教様は知らなかったのか言葉を無くしている。


「…………っ!!!!」


「……今思えばそなたの両親の事故も大叔父が仕組んだことじゃないかと疑うしかない。なんたって自分より優れた異母兄弟を大層憎んでおったらしいからの。あれよこれよと亡き者とする計画を立ててもおかしくはないよな。そうだろう、エンドラ元司教」


「………そんな昔話まで持ち出すとは…洗いざらい膿を出し情勢が弱っていた国を建て直した兄によく似ている。血は争えんな。あの時も確実な証拠が出ずに王位継承件剥奪と神に身も心も一生を捧げるよう教会に追いやられた。神なんて信じていない私には地獄だった。まあ、教会にいれば色んな人種とも関われるし取引もしやすかったことで憎きアイツ等を事故に見せ掛け殺すことも容易かった。流石に後継者になるサマントは殺せなかったがまあそれでもスッキリしたさ」


「………はっ、やっと白状したか。証拠は既に集まってたが本人から聞き出す方が楽だったから後でまたじっくり聞くとしようか」


「………もうやり残すことはない。いくらでも話してやるさ。どうせ日を浴びて生活出来ることは無いだろうしな」


本当の親で無ければ本当の両親が育ての親である元司教に殺された事実を突きつけられ司教様は呆然と陛下と元司教達のやり取りを聞いていた。


元司教は言い逃れはもう難しいと解ると開き直ったような顔をして口角を上げうっすら笑っていた。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ