オリエンテーション1日目~馬車の中~
――――オリエンテーション当日――――――
「おはよう!ルイス、ルファティナ様。同じ班になれて嬉しいよ」
「おはようございます。クロード様!宜しくお願いしますね!」
「おお、クロードおはよ!楽しもうぜ!」
「あら、皆さんお早いのね!おはようございます。この4人で過ごせるなんて嬉しいですわ!」
「あ、アンナ!おはよ!そろそろ集合時間よ、朝礼が始まるわ」
今回のオリエンテーションは4人1組の班で構成している、この4人は入学式以来仲良くなり移動行動を共にいている。気付いたら4人一緒にいるのだ
クラリス先生の声が聞こえてきた
「おーい、皆集まってるか?各班長全員いるか確認頼む。」
ルファティナ達の班長はもちろんルイスだ。
「はーい、1班全員揃ってます!」ルイスが元気良く伝えた
1班~8班までクラスメイトは全員集まっていた。
当日行きたくなくて仮病で休む生徒もいると聞いていたが1組は全員参加で内心ほっとした。
「おお、1組は全員参加で優秀だな。関心関心!!それでは班ごとに馬車に乗って出発するからな!準備開始!」
クラリス先生は全員参加でとても嬉しそうだ
それもそうだろう、他の3クラスはちらほら集まっていない班があるらしく人数が足りない班同士組み直しているようだった。
「ルファティナ、行こう!」
ルイスがルファティナの手を握り恋人繋ぎしながら馬車に向かう。後ろからアンナとクロードがニヤニヤしながら追っていく。
馬車の中は奥にルファその隣にルイス向かい側奥にアンナ、その隣にクロードが座る。
ルイスは馬車の中でもルファティナの腰を引き寄せピッタリくっついている。
「ルイス恥ずかしいわ、今は二人っきりじゃないのよ。アンナとクロード様が見てるわ。」
「うん?この2人に取ったら通常運転じゃないか。いつもの僕たちと何も変わってないだろう。2人に取ったら見慣れた光景だと思うぞ」
「そうよルファ!!今更照れられてももう、遅いわよ」
「ふっはは、仲が良くて何よりだよ。2人を見るのは物凄く楽しいからな」
「ふふっ、クロード様も分かって下さっているわよ。あなた達の近くにいると周囲の反応も面白いし何よりあなた達を観察するのが楽しいのよ。私たちの楽しみを奪わないでね、ルイス様、ルファ。」
「ほら、アンナ嬢とクロードが言っているぞ。僕たちは彼女らに話題のネタを提供しているだけなんだよ。何よりルファティナと僕の仲の良さを見せつけたい。それだけさ。」
ルイスはルファティナの髪を1束取り鋤ながら口づけをする
「ひゃぁ……る、ルイス…」
その仕草がくすぐったくて変な声が漏れてしまった。
ルファティナは口を覆い顔が林檎のように真っ赤になりながらルイスをじとっと睨み付ける
「クックックッ。ルファティナ可愛すぎて2泊3日も色々耐えないといけないなんて保てるか不安だな」
「もう!!耐えてくれないと私が困るのよ!」
「へぇ~、もう、色々しちゃってるのね。ルイス様は随分積極的でお早いこと。」
「ふーん。あの、冷徹王子がこんな風に別人になるなんて今までなら考えられなかったけどな。男色とか噂もあったからこの変わりようは本当に面白い」
「もう!!お二人も揶揄わないで下さいよ!もう良いです、着くまで寝ますからほっといてくださいませ。」
3人に散々揶揄われて不機嫌に不貞腐れたルファティナ。
窓側に頭を傾け目を閉じる。後2時間弱で目的地に着くがそれまで体力を温存しようと思う
「ああ、おやすみ。ティナ。」とルイスはルファティナの頭を自分の肩に傾けて支える
「ふふっ、昨日も楽しみで余り寝れてなかったのね。ゆっくり休ませましょう」
「ルファティナ様は昔に比べて本当に感情豊かになったな。ルイス」
「ああ、本当に良かったよ。あの頃は心配で仕方無かった」
「ルイス様はあの、ルファとはパーティーで初めて会ったのでは無いのですか?ルファは初めてだと思って居ますけれど…」
「いいや、3度目だ。1度目会ったのは3歳の時、王宮のロイヤルガーデンだ。ガルシア公爵に連れられて来たが護衛が目を離した隙に紛れ込んだらしい。そこに母上と歩いてた僕と会った。迷ったと泣いてて落ち着くまで話してガルシア公爵のいる会議室に連れていった。2度目は5歳の頃、王宮にガルシア公爵夫妻がルファティナとホォルティオを連れて来た。僕とルファティナとホォルティオは王宮の温室で遊んでいた。僕は覚えているがルファティナは覚えていないのは知っている。あの頃のルファティナは勉強漬けでお茶会に連れ出されては親の居ない場所で令嬢子息に仲間外れにされて酷い悪口を言われていたらしいから思い出したく無いんだろう。あの頃の僕は話を聞いてあげることしか出来なかった。だからいつかまた会えたら僕が笑えるようにしたいと思っていたんだ。それが叶って嬉しい限りだよ。」
「いつかは話すのですか?知らないままだと余りにも悲しすぎます。改めてこうなる運命だったと私は思えますわ。」
「う~ん、ルファティナが自然に思い出すのを待つよ。」
ルイスは眉をハの字にして少し困った表情をしていた




