桔梗宮知晴の秘密
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知晴の食事事情です。
298桔梗宮知晴の秘密
桔梗宮知晴は倭之國の大使である。黒森之國に来てから、更に黒森之國語の取得に精を出し、最近では以前よりも日常会話に苦労しなくなった。早口の会話は聞き取れないので苦手だが。
黒森之國は各國の大使を丁重に扱ってくれていて、大使館に館を管理するメイドや料理人を手配されていた。おまけに黒森之國から派遣された補佐官コンラートも同居している。
知晴は基本的に我儘を言わない。なにしろ元々華族家の三男である。所謂部屋住みだったので、家督を継がない余りの男児とも言える。本来であれば他家に養子に出されてもおかしくないのだが、暁光帝の〈間〉として働いていた経歴もあり、大使として國を出たのだ。
暁光帝は比較的若く即位したので、娘を入内させようと画策する者が多く、知晴は主上を守る為に華族や樹族の噂を収集して回っていたのである。知晴の集めた情報により、主上から入内を断られた家もあるので、誰が密告したのかと疑心暗鬼になった者もあったろう。
命を取られる前に國を出されたのは、暁光帝の温情であろう。
そんなこんなで黒森之國に来た知晴だが、この國の衣食住の中で困った事と言えば、食だった。住には不満はない。衣に関しては、装束で居ると悪目立ちするので、休日に大使館の自室でごろごろする時以外は黒森之國の服装で過ごしているが、動き難いものではないので苦では無い。問題は食である。
黒森之國は肉が多いが、倭之國育ちなので知晴は魚が好きである。そして、体格がそもそも違うので、食べる量も違う。コンラートと比べても知晴は小食だった。最終的なところでは料理自体が違うのだ。國によっては似ている料理があるらしいのだが、黒森之國と倭之國では根本的に料理が違った。だから少し、いや、かなり知晴は倭食に飢えていた。
『エンディ、今日知晴さんのところに行く日だよね』
『そうだぞ』
『頼まれていた物作ったよ。各種お握りと、味噌玉』
孝宏は籠に蝋紙で包んでずらりと並んだ三角お握りと、出汁と刻み葱や乾燥わかめなどを合わせて丸め蝋紙で包んで端を捩じった味噌玉をエンデュミオンに見せた。
『蓋つき容器に味噌とヨーグルトで漬けた胡瓜と蕪が入ってるから。あと何故か輸入品店にあった梅干し。知晴さん、喜ぶと思うよ。他にも倭之國っぽいお菓子入れとく』
『そうだな』
エンデュミオンは貸す本と、孝宏の料理を〈時空鞄〉にしまった。
以前、知晴がリグハーヴスに来て面識を持ってから、エンデュミオンは〈Langue de chat〉の貸本を定期的に届けていた。そのうち知晴の元気がなくなっているのに気付き、孝宏に話して『食べ物じゃないかなあ』という結論に行きつき、それから本を届けに行くついでに差し入れも持って行くようになったのだった。
大使と言う立場上、知晴は勝手に街へ出歩けないし、大使館には料理人がいるが当然黒森之國の料理人であり、倭之國の料理は作れない。我儘を言えない知晴なので、台所を借りたりも出来ない。幸い知晴の部屋に暖炉があったので、お湯を沸かせると知った孝宏が『じゃあお握りと味噌玉にしよう』と決めたのだった。
エンデュミオンが来る日は、知晴の定休日に決めている。借りていた本を自動返却する時に、定休日の日付を書いた手紙を付けておくのだ。
知晴の部屋は黒森之國様式でベッドがあるのだが、部屋の入口で靴を脱ぎ倭之國風に裸足で過ごしている。暖炉があって部屋の中が温かいので、靴下や足袋を履けば平気だ。
休日は朝から狩衣で、暖炉の前の床に敷いた座布団代わりのクッションに座り、自分でお茶を淹れ、のんびりするのが知晴の過ごし方である。
『一服するかな』
補佐官との朝食の後、自室に戻って来た知晴は、暖炉の炉台に乗せた鉄瓶に入れておいた水が沸いているのを確かめた。
部屋の中では床に座って過ごす知晴に合せて用意して貰ったローテーブルに、倭之國から持って来た茶器を茶箱から取り出す。知晴の茶器はうっすらと青い白磁である。
鉄瓶のお湯を湯冷ましに注ぎ、冷ます間に急須に緑茶の茶葉を茶筒の蓋で量って入れた。湯冷ましのお湯を急須に入れ、好みの濃さになる頃合いで湯呑に注ぐ。馴染みのある明るい黄緑色のお茶が、白磁の湯のみに映える。
倭之國のお茶も黒森之國に輸入されているのだが、こちらの人は緑茶にも砂糖やミルクを入れるらしい。そうして飲んでも不味くはないが、食後には慣れた飲み方をしたい知晴だ。
輸入品なので倭之國のお茶は高いが、王都では更に値が上がる。船が着くのはフィッツェンドルフ公爵領であり、内陸までの輸送料や小売店に届くまでの手間賃が加算されるからだろう。知晴にはエンデュミオンが、リグハーヴスにある輸入品店で購入して届けてくれている。こちらは良心的な価格だった。
『コンラートに遠慮せずに取り寄せて貰えばいいだろう』とエンデュミオンは言うのだが、自分に掛かる費用はなるべく抑えたい。そもそも茶は嗜好品なので、知晴は自分の毎月の手当の中から購入している。
『……摘まむ物あったかな』
貴重品でも入れておけ、と最初の頃エンデュミオンが置いて行った、美しい組み木細工の〈魔法箱〉の中に手を入れる。これは衣装櫃の半分くらいの大きさなのに、やたらと物が入る驚異の箱である。この組み木細工だけでも素晴らしいのだが「他國の大使に粗末な物を渡せるか」と押し付けられた。
〈魔法箱〉の中に手を入れると、中に入っている物が頭の中に浮かぶ。この前エンデュミオンが持って来てくれた、飴衣の胡桃がまだ残っていた。この箱の中に入っていると劣化しないのが素晴らしい。もう食べてしまったが、お握りや味噌玉も入れておけば悪くならないのだ。
折り紙細工のように箱型に折られた蝋紙に入った飴衣の胡桃を取り出す。炒った胡桃に飴を絡ませてある物で、故郷にもあったお菓子だ。
早速飴衣の胡桃を摘まみながら、緑茶を飲む。暖炉の灰の中から顔を出す、赤や橙にちらちらと色を変える熱鉱石を眺めるのは飽きない。
お茶のお代わりを淹れようかと腰を浮かせた知晴の背後で、ポンと音がした。
『あけましておめでとう、知晴』
部屋の中に鯖虎のケットシーが立っていた。知晴も挨拶を返す。
『あけましておめでとうございます、エンデュミオン』
コンラートによるとこの國の最高位の大魔法使いだと言うエンデュミオンだが、見掛けは可愛いケットシーである。倭之國にも背は高いが虚弱な高位呪術師がいるので、見かけと実力が異なる者には、まあ慣れている。
『新しい本と、差し入れだ』
『有難うございます』
叡智があるケットシーなので、エンデュミオンは知晴には倭之國語で話してくれるのも有難い。コンラートも倭之國語を覚えてくれているが、それ以外の者とは黒森之國語で話さなければならないので、聞き逃さないようにいつも神経を使うのだ。
『悪くならないように、しまっておけよ』
『はい』
いそいそと知晴はお握りと味噌玉を〈魔法箱〉にしまった。なんと今回は漬物と梅干まで付いている。これは倭食が恋しくなった時の、知晴の夜食になるのだ。
『孝宏がどら焼きと琥珀糖と、梅の甘露煮を持たせてくれたぞ』
『有難いです』
どら焼きは一口大の物が沢山蓋つき籠に入っていた。エンデュミオンが以前も持って来てくれた事があるのだが、小豆もどこかで手に入るらしい。短冊切りの琥珀糖は、うっすらと青と紫の二色使いで紫陽花のように美しい。瓶詰になった青梅の甘露煮も、手間のかかる逸品だ。どれもこれも、本来なら倭之國に行かないと食べられない物だ。
エンデュミオンの主が倭之國と似た国から来た〈異界渡り〉で、更に料理が趣味だったからこその恩恵である。この幸運を天照と月詠に祈っておこうと思う知晴だった。
うちの大使は金が掛からない、とコンラートは経費の帳簿を眺めながら実感した。大使に掛かる費用は双方の國が同額出し合い、大使館などの維持費や食費に充てるのだが、大使によってはあれもこれもと衣食住に不満を言って用立てる羽目になったりする。それをうまく宥めるのが大使補佐官なのだ。補佐官だけが集まる報告会で、コンラートも同僚補佐官によく愚痴られた。
しかし、倭之國の桔梗宮知晴は不満を全く口にしない。自室だけは倭之國の生活様式で過ごすからと、ローテーブルとクッションを欲しがった位で、黒森之國伝統のハムとチーズとパンと言う冷たい食事でも黙って食べるし、そもそも小食なので口に合わないから少ししか食べないのかさえも解らない。服も赴任した当初に誂えた物を大事に来ている。
一時期元気がなさげに見えた時もあったが、知晴は余り表情が変わらないので解り難く、どうしたものかと思っている内に何だか機嫌が良くなった気がする。倭之國の民は瞳の色も元々濃く、本当に表情で解り難い。
大使補佐官は他國の大使の監視役でもある。コンラートは知晴の気付かない内に、部屋の中を調べたりもしている。
不思議な事に、いつの間にか組み木細工の箱が増えていた。製作者の紋から調べてリグハーヴスの大工だったので、思い当たるのは〈Langue de chat〉のエンデュミオンだった。使用者権限で知晴しか開けられない〈魔法箱〉に何が入っているのか甚だ気になるが、コンラートは様子を見守る事にした。
自室に引っ込んだ知晴は、自分でお茶を淹れるし、バスルームの洗面台で洗い物もするので、メイドに手間を掛けさせないのである。メイドの仕事がなくなるので、敷布の取り換えや部屋の掃除はさせているが、そもそも部屋に物が少ないので、変な物があればすぐに解る。
今朝もいつもと同じ、卵とハムとチーズに黒パン、紅茶という朝食をコンラートと一緒に摂った後、知晴は自室に戻った。大使とは言え休日は自由に過ごすが、供を付けなければならないので、頻繁には外出しない知晴である。
冬から春の色だという表が白、裏が緑の狩衣を着て、腰まである長い黒髪を一つに束ねた後姿を見送り、コンラートは腕を組んだ。
今日は機嫌が良かった気がする。
コンラートは上着のポケットから手帳を取り出した。知晴の特に機嫌の良かった日をメモしてあるのだ。
「休みの日か?」
メモによると知晴は休みの日に機嫌が良かった。しかし、大使館からは外に出ていない。外出する時は必ずコンラートが供をするので、きちんと記してある。
「……」
コンラートはナプキンを軽く畳んでテーブルに置き、食堂を出た。足音を立てないようにして知晴の部屋の前まで行く。
(話し声?)
部屋の中から微かに話し声が聞こえていた。コンラートは躊躇わずノックした。
「どうぞ」
すぐに知晴の返事がある。ドアを開け、コンラートは納得した。
「やあ」
ニヤリと笑ったエンデュミオンが、知晴と一緒に暖炉の前に居たのだ。
「あなたでしたか、エンデュミオン」
「門番を介せずに直接部屋に〈転移〉してくるのは、妖精位だろうに」
「それはそうですが」
「知晴には本を届けに来ていたんだ」
本以外にもローテーブルの上には、見知らぬ菓子が並んでいた。
「クーノも座って下さい。お茶を淹れますよ」
「クーノ?」
エンデュミオンが首を傾げたので、コンラートが自ら説明した。
「ハイエルン公爵と同名なので、知晴には愛称で呼んで貰っているんです」
外交の場では紛らわしいからだ。
「ふうん?」
「どうぞ」
慣れた手付きで知晴が緑色のお茶を三人分淹れて、それぞれの前に持ち手のない器を置いた。この緑色のお茶の茶葉もコンラートが用意した記憶がないので、エンデュミオン経由で手に入れたのだろう。言ってくれれば手配するのに。
『そうだ、知晴。飴を絡めた煮干しもあるが食べるか?』
『いいですね』
倭之國語で会話し、エンデュミオンが〈時空鞄〉から蝋紙の包みを取り出した。包みを広げると中から照りのある小魚が顔を出す。小魚には何か細かな物がまぶされている。
『胡麻付きですか。香ばしいですよね』
嬉しそうに知晴が指先で小魚を摘まんで丸ごと口に入れた。
「魚の頭は取らないんですか!?」
「丸ごと食えるぞ。骨にいいらしいぞ」
エンデュミオンも器用に小魚を摘まみ食べている。
『お茶に合いますねえ』
緑色のお茶を啜り、知晴が満足そうな顔をしている。知晴はこの苦いお茶に何も入れないで飲むのだ。エンデュミオンも茶碗を抱え、お茶を舐めている。
コンラートも恐る恐る小魚を噛んでお茶を含んだ。小魚に飴が絡んでおり、お茶の苦みが中和される。
かしかしとエンデュミオンが小魚を噛みながら、コンラートを黄緑色の瞳で見上げた。
「コンラートに訊きたいんだがな、普段知晴に何を食べさせているんだ? まさか冷たい料理を食べさせていないだろうな」
「え?」
「倭之國の民は、毎朝同じ物は食べないんだ」
「は?」
「熱い物は熱く冷たい物は冷たくして出すし、寒い季節には熱い汁物で身体を温める。過熱しない物だけで食事を済ます事は、ほぼない」
「は?」
「過熱しない物だけで食事を済ます事は、ほぼない」
エンデュミオンは繰り返した。そして幸せそうにどら焼きを食べていた知晴に顔を向ける。コンラートも、ぎしぎしとぎこちなく知晴を見る。
「何ですか?」
早口で話していたので、殆ど聞き取れていなかったらしい。
「知晴。今まで確認していなかったんですが、食事に不満はないですか?」
エンデュミオンも知晴に同じ内容を倭之國語で繰り返す。
「充分頂いておりますから、不満はありませんが」
不思議そうに知晴が答える。エンデュミオンはコンラートの腕を肉球で叩いた。
「いいか、コンラート。これは飢えていないから大丈夫と言う返答だと理解しろ。倭之國の民が米と温かい汁物無しで我慢出来る筈はないんだ。そもそも主食が違うんだからな。倭之國の主食は米だ。米が炊けなければ粥でもいいから出してやれ。粥は甘くないやつだぞ」
「は、はい」
「出来るなら毎食温かい料理を出せ。料理人に仕事をさせろ。魚は塩をして焼いただけの方が、知晴は喜ぶ。それと米だ。ええい、米の炊き方を教えてやる」
エンデュミオンは紙と万年筆を取り出して、米の研ぎ方と炊き方を書いてコンラートに渡した。
「まあ、もしかすると知晴が自分で米は炊けるかもしれないが……」
「大使に台所に立てとは言えません」
「そうだな」
エンデュミオンとコンラートは、お茶のお代わりを注いでいる知晴に、何とも言えない眼差しを向けた。育ちの問題なのか、我慢するのが普通らしい。しかし、大使を預かるこちら側としては、些細な事で我慢をしてほしくはないのだ。
「倭之國の食生活は孝宏と同じみたいだから、本を届けるついでに、差し入れは持って来ていたんだが」
「ああ……」
機嫌が良かったのはそれでかと、コンラートは漸く腑に落ちた。
『そうだ知晴にこれをやろう。先日作って貰った物なのだ』
エンデュミオンは〈時空鞄〉から出した、細長い飴色の木箱を知晴に渡した。カタカタと音がする。知晴の目が輝いた。
『箸ですか!?』
『そうだ。孝宏も欲しがっていたから、知晴も欲しいかと思ってな』
『嬉しいです』
コンラートはエンデュミオンを突いた。
「あれは?」
「倭之國のカトラリーだな。箸と言う木製の物だ。丁度トレントを持っていたから、木工ギルドに作って貰ったんだ」
コンラートは茶を噴き出すところだった。
「トレントで何作ってるんですか!」
「トレントの爺さんの枝払いを手伝って、沢山貰ったのがあるんだ。エルダーとエンシェントもあるが要るか?」
「献上品ですよ、エンシェントなんか」
「丈夫な木材でいいんだぞ」
大魔法使いは感覚がおかしい。
「まさか、そこの木工細工は」
「トレントだぞ。大使に渡す物なんだから、ちゃんとした物にするに決まっているだろう」
エンデュミオンがフンと鼻を鳴らした。だから献上品になる木材だと言うのに。
『今度またリグハーヴスに来い。裏庭に温室も建てたし、温泉もあるんだ』
『温泉は良いですねえ』
『妖精も増えたし、マンドラゴラも居るぞ』
「なんか今変な単語聞こえましたけど」
「気のせいだ」
コンラートの聞き間違えでは無い筈だ。安全なのだろうか、そのマンドラゴラは。
『ではまた二週間後にな』
エンデュミオンはお茶を飲むと、リグハーヴスへと帰って行った。
知晴の〈魔法箱〉には倭之國料理の夜食が入っているという、聞いてみると秘密でもなんでもないものだったのだが、大使に満足する食事を与えていなかったとなれば、コンラートとしては反省しきりである。
とはいえ、倭之國の食材をきちんと調理出来る人材はほぼいないのが、黒森之國である。
唯一作り方をきちんと知っているのは、孝宏位だろう。もし倭之國の調理法が書かれた本が黒森之國にあれば、誰かに翻訳して貰わなければならない。
(エンデュミオン経由で、ヘア・ヒロにレシピを貰うか……)
大使の健康に気を使うのも、補佐官の役目である。
「……食べたい物があれば、言って下さっていいんですよ? 倭之國の物なら、ヘア・ヒロが作れるかもしれませんし」
「夜食用にお握りと味噌玉を頂いているので充分ですよ。クーノ、このどら焼きをどうぞ。美味しいですよ」
「……頂きます」
うちの大使は欲がない。今度の報告会で「お前のところの大使に辛抱させ過ぎじゃないのか」と言われそうだと、コンラートは溜め息を飲み込んだ。
実際のところ、孝宏からの差し入れが倭之國の民として十分満足出来る質と味なのだが──質素すぎやしないかと補佐官に心配される知晴だった。
我儘も言わず、質素に暮らす知晴。
コンラートの心配をよそに、エンデュミオンが差し入れを持って来ていました。
この世界の大使は國家同士の人質の意味合いもあるので、それなりに王家や帝家の血縁が交換されるのが普通です(篤典は一寸異例)。
つまり、倭之國にも、黒森之國の王族の誰かが行っています。