プロローグ それは運命の日
初めまして!
今回、こちらのサイトで初めて投稿させて頂きます!
この作品は、「こんな話、面白そうだな」と思い、書いてみた作品となります。
もしも、「全く面白くねぇよ!」と言われれば、すみません!としか言えません(笑)。
もしも、少しでも面白いと感じていただける読者様がいらっしゃれば、続きを書きたいと思っていますので、もし宜しければ、感想を頂けないでしょうか。
ちなみにですが、何卒、お手柔らかにお願いいたします。
書くとしても、現在、他のサイトで別名義で書いているものもありますので、なかなか更新が出来ないとは思いますが、書くことになったら、少しづつ更新したいと思います。
それでは、拙作で恐縮ですが、何卒お楽しみ頂ければと思います。
「今日も疲れたなぁ・・・」
そんな独り言を言いながら、歩いている高校生がいた。・・・俺である。
俺の名前は仁、ちなみに苗字は坂柳だ。
・・・俺は誰に自己紹介しているんだろう・・・。
まあ、いいや。
今は学校からの帰り道、もうじき家に着くところだ。
今日も一日頑張った!疲れながらも、そんな充実感を感じながら歩いている。
「ただいま」
俺が学校から家に帰り、玄関で声を掛けると、奥から声が聞こえてきた。
「あら、お帰りなさい。仁、早かったわね」
声と共に姿を現したのは、どこからどう見ても自分の姉にしか見えないような容姿をした美女だ。
・・・ちなみに母である。名前は有里というのだけど、背中まで伸びた茶色のストレートヘアに瑞々しい肌、そして三人の子供を産んだとはとても思えない素晴らしい体型を維持している。これで御年46歳というのだから、恐れ入るとしか言えない。そんな母だが、どうやら食事を作っていたらしく、片手にお玉を持っている。
「今、お味噌汁を作っているの。落ち着いてからでいいから味見をしてくれないかしら?」
母は、料理を作るのは好きなんだけど、自分の舌にあまり自信がないらしく、時折こうやって味見をお願いすることがあるんだ。
「了解。服を着替えたらすぐに行くよ」
母に返事をして部屋に向かうと、途中で呼び止める声が聞こえた。
「お兄ちゃん、お帰り!」
振り向くと、満面の笑顔でこちらを見ている美少女と目が合った。
・・・妹である。さっきから美女やら美少女だと言っているが、決して身内びいきな訳じゃない。現に妹は美少女なんだ。母譲りの綺麗な茶色の髪を肩の辺りで切り揃えており、顔もお人形のように整っているので、ご近所さんに「お人形さんのように可愛いね」と言われるほどの清楚系美少女なんだぞ。現在16歳の高校1年生だが、伝え聞いた話だと学校内でもかなり人気があるらしい。いや、同じ学校だから、普通に噂が聞こえてくるんだけどね。
そんな妹だが、少しだけ困りごとがある。
「ねえ、今度の日曜日にデートしようよ!」
これだ。実の妹が兄をデートに誘ってくる。本人は、遊びに行こうよというくらいのつもりで発言しているのだろうが、こちらとしては、中々返事に困る発言だよな。何度も言うが、妹は美少女だ。そんな妹が自分に対して好意を持って声を掛けてくれるんだ。嬉しいに決まっている。だが、待ってほしい。当たり前の話だが、妹は家族だ。きっと今のデートのくだりの台詞も家族へ対しての気軽なジョークなのだろうと思う。なので、俺の妹への返事は次のようになる。
「澪、何度も言うけど、デートじゃなくて、遊びに行くと言いなさい。冗談で言ってるんだろうけど、友達とかに聞かれると、変な顔をされるかもしれないよ?」
澪と言うのは、妹の名前だ。ちなみに家族は後二人おり、父は達也、弟は充という。何はともあれ、澪にそう話し掛けると、澪からは、これもいつも通りの答えが返ってきた。
「えー、大丈夫だよー。いつも友達の前でも、お兄ちゃんをデートに誘うって話をしてるもん」
・・・。何が大丈夫なのかはさておき、澪は良い友達を持ったみたいだ。ともあれ、あまり長く話をしていると、母のところに行くのが遅くなってしまう。ここらへんで話を切り上げるとしようかな。
「そうか。まあ、とりあえず日曜日は空けておくから、どこか行きたいところがあれば、考えておきな。付き合うからさ」
「ありがとうお兄ちゃん!しっかり考えておくね!・・・ええっと映画館に行って、それからランチを食べて・・・最後はホテルに・・・」
何か最後に聞こえない程度の音量でブツブツと呟きながら去っていったが、まあ大丈夫だろう。久々に一緒に遊びに行くことだし、日曜日はしっかりと付き合ってやろう。そう思いながら、自室に入り、服を着替えてから台所に向かうと、丁度、母がお味噌汁を完成させたようだった。
「お待たせ。ごめんね、遅くなっちゃって」
母に声を掛けると、母もこちらに気付いたようで、顔をこちらに向けてきた。
「いいのよ、それより丁度完成したから味見をしてもらっていいかしら?」
そんな母からのお願いを受け、早速少量を小皿に移して味見をしてみると・・・、少しばかり出汁が薄く感じられた。
「うーん、ちょっと出汁が薄いかなぁ。ちょっと貸してみて」
そう言って、母と場所を交代し、味の調整を行って再度味見をすると、丁度良い感じの味に仕上がった味噌汁が完成した。
「これくらいでどうかな?」
母にそう言って、味見をしてもらうと、
「うん、丁度良い感じね。ごめんなさいね、手伝ってもらっちゃって」
と、申し訳なさそうに言うので、
「全然、問題ないよ。いつでも言って。手伝うから」
と、そう返事をする。
母は嬉しそうに微笑んで、残りの料理の調理に取り掛かっていった。そのまま手伝おうかと思ったが、母から「大丈夫よ、ご飯まで自由にしてて」と言われたので、お言葉に甘えて、自由にさせてもらうにした。それにしても母の味覚は不思議だと思う。今日みたいに味見を頼む時もあれば、自分で味付けをして、それが完璧な味付けの時もあるのだ。どういう基準なのかは分からないが、味に自信が有る時と無い時があって、不思議だなと感じる時がある。どちらにしても一生懸命に料理を作ってくれているので、有難いことには変わりはないが。
とりあえず、することもなく、リビングでテレビを見ながらくつろいでいると、廊下から二人の声が聞こえてきた。
「今日も部活か?大変だなぁ」
「そうでもないよ。好きなことをやっているからね」
そんな声と共に二人の男性が姿を見せた。
一人は父の達也、そしてもう一人は弟の充だ。
「二人ともお帰りなさい」
そう声を掛けると、
「おっ!仁、ただいま」
「兄貴、ただいま」
という声が返ってきた。
父は、渋い素敵なオジ様と評判の市役所勤めの公務員。弟は、現在14歳の中学2年生だ。妹の澪に負けず劣らず容姿端麗で、将来はさぞ立派なイケメンに成長するだろうとは、想像に難くない。ちなみにだが、俺の容姿は、・・・ちょいポチャである。もう一度言う。ちょっとだけポッチャリ!(セーーフ!・・・誰に言っているのかは、謎)である。家族の中で唯一「美」という形容からはズレている俺ではあるが、自分で分析する限り(あくまでも自己分析)、そんなに悪くはないと思うんだけどな。確かにちょっとばかりポッチャリ(決して太っているとは言わないのがポイント!)とはしていると思うが、素材はそんなに悪くないと思うんだ。もう少し痩せれば、父や弟のようにとは言わずとも、もう少しモテることができそうなんじゃないかと思う。それができないから今の状況なんだが・・・。まぁ、現状、特にモテたいとも思ってないし・・・。・・・大嘘だ。本当は、彼女が欲しい!やっぱり少し痩せようかな・・・。
二人から返事が返ってくると、母の有里も声に気付いたのか、こちらへやって来て、声を掛けた。
「お帰りなさい。二人とも、もうじきご飯ができるから、着替えたらご飯にしましょう。あ、それともお風呂にする?」
それに対して二人は、
「いや、腹が減ったから先にご飯を食べるよ」
「僕も先にご飯にしようかな」
と言って、それぞれの自室に向かって行った。
どうやらご飯を先に食べることに決まったようだ。そうと決まれば配膳くらいは手伝おうかな。俺は、母の元へ歩いて行った。なんてことのない、いつも通りの光景。
この時の俺は、この後、あんな出来事が起こるなんて想像もしていなかったんだ。
全員がリビングに集まり、今日も楽しく食事をしている時にそれは起こった。
ガタガタガタッ!!
突如として、大きな揺れに襲われ、意識が飛びそうになる。
「うわっ!こんな時に召喚要請だ!」
「マジか!仕方ないな、ちょっと行ってくるか」
「ちょっと!お兄ちゃんがいるんだけど!」
「あらあら、澪、仕方ないわよ。それにそろそろ仁にも話をしなくちゃいけないことだと思うわ」
「それはそうかも知れないけど・・・」
そんな家族たちの案外のんびりとした、というより緊張感のない台詞を聞いたのを最後に俺は意識を手放したのだった。
お読み頂きありがとうございます!
少しでも楽しんで頂ければ良いのですが・・・。
この後、何話か連続投稿しますので、宜しくお願い致します!




