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ゴブリンとの遭遇

 異世界


 人と魔物が混在し、剣や魔法、スキル等を駆使して人は魔物に抗っている。国と呼べる規模は少なく魔物が跳梁跋扈している。

 都市部は文明が発達していたり村落は未開レベルだったりと差が極端に激しい。

 山、森、海などが側にあるところは魔物が多い。生物が少なく魔力の濃いところでは強力な魔物が時折みられる。

 ゴブリンが襲ってきたので構えを取る。


「第1ゴブリン発見」


 俺はふざけてみたが一匹足の速い奴が右手に持った棍棒を振り上げ大きく跳躍、跳びかかって来た。思いの外速い動きに完全に油断していた俺は驚いて身体が後ろに反ってしまい体制が少し崩れる。


「うおっ!はやっ!?」


 咄嗟に腕をクロスさせ防御するとゴブリンの棍棒が腕に向け振り下ろされた。


「痛ってぇぇぇぇぇええええ!?」


 小柄ながら野生に生きるゴブリンの一撃は重く、腕を上げているのがキツイ


 続く第2第3のゴブリンが攻撃を仕掛けてくるが第三者視点のお陰でどこから攻撃が来るかよく見える。


 一匹目には驚かされたが!


 二匹目と三匹目の攻撃を転がって避け距離を取りつつ姿勢を立て直し再び飛びかかり攻撃をしてきた一匹目のゴブリンに前蹴りで応戦し前蹴りが腹部に直撃する。


            グギャア


 呻きを上げながら吹き飛ぶゴブリン。足元に棍棒を落としたので咄嗟に拾い上げる。


 無いよりましかな?


 一匹目のゴブリンは地面に叩きつけられ、そのまま動かなくなった。

二匹目が棍棒を振り上げると同時に三匹目が距離を詰めてきた。

二匹目が棍棒をぶん投げてきたがそれを避けたが三匹目がその隙をついてきた。


「ゴブリンって連携するのかよ?!」


 棍棒の攻撃を拾った棍棒でいなすが痛めた腕には辛いがゴブリンは御構い無しに攻撃を続けて来る。三匹目のしつこい攻撃にうんざりしながら二匹目が後ろに回り込んできて噛みつき攻撃をしてきたのでこれを転がり避ける。ゴブリンから見れば後ろに目が付いてるのか?と思うだろう。そんなことを考えていたら二匹目と三匹目がぶつかり合いもつれ倒れた。


             グギギ


             グガァ?


 俺はゴブリンとの距離を詰めて混乱しているゴブリンに向かって棍棒を振り下ろす。


「うりゃあ!」


 後頭部に向かって思い切り振り下ろした棍棒が後頭部を陥没させた。手に残る血肉を潰す嫌な感触が絶命を確信させる。残った三匹目が不利を悟り逃げ出した。疲労をした身体と痛めた腕が重い。しかし、身体を起こし棍棒を振り上げて集中する。時間感覚が伸びるのを感る。ゴブリンの頭に向けて棍棒を投げ10メートルほどの所で頭に当たりゴブリンは倒れた。


「おっしゃ!なんとか勝ったぞ!」


 へなへなと座り込みながら一安心する。残りの失神しているゴブリンを殺して一息つくと


 パラパパッパパー


 頭の中からラッパの音が聞こえた。


「なんだこの音?」


 するとステータス画面が勝手に開きデータが目に入る



名前 梅野樹Lv11

性別 男

年齢 24歳


称号 彷徨さまようもの


体力  144

精神力 704

攻撃  140

防御  145

魔法  842

素早さ 139


特殊スキル 集中力強化

      五感強化

      三人称視点




 おおー!まんまレベルとかステータスが上がってる。ほんとゲームみたいだな。


 と喜んでいたが疲労と痛みそして新たな問題が出てきた。スキルのデメリットである。


 スキルを使うと腹の減りが異常に上がるな、それに、集中すると目と頭が冗談にならない位痛む…… 


 スキルを切ってみるとスッと負担がなくなった。それから食料問題に目処が立っていないことに気付き気が沈む。


 マジでこの後どうしようかな、腹減ってきた…… 


「あの…お兄さん?ちょっと良いですか?」


 後ろから少女とおぼしき声がした。

 ゴブリン


 ゴブリンはこの世界ではポピュラーではあるが油断できない存在である。特に、村人レベルではゴブリン一体に対して1~3人程度で挑むべきである。ゴブリンは魔力溜まりから自然発生する。雌ゴブリンが発生すると繁殖行為で爆発的に増える。時折人間を捕獲しては繁殖行為を行う。その結果、ゴブリンの上位種であるホブゴブリンが稀に発生する。捕獲された女性は2~3度出産する頃にはゴブリンとの生活と出産により精神と肉体を蝕まれ壊れる。

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