第112話≡久々の運動
すいません。
あまり良い話が思い浮かばず他の作品に逃げていました。
感想の方で言われ元気づけられました!
ナギさん、ありがとうございます!
この小説を読んでくださっている方々本当にありがとうございます!
それと評価が四桁いって無茶苦茶テンション上がっていました!
応援してくださった方々ありがとうございます!
「くそっ、まさかお前らに仲間がいたとはな」
「残念ならがそんなものいないんd」
「黙れ!!明らかにお前らが原因だろうが!!」
まあ、捕まって3日で人間が仕掛ければそうなるわな。
バゴン!!
「うお!?今のは近かったな。」
会話ばっかに集中してて魔力の方は見てなかったな。
「俺達は動きませんから、貴方も行ってきては?」
「何を言ってやがる。
てめぇと繋がってるのに監視を外れるとか考えらんねぇぞ」
「でも、村の方が」
ドゴン!!ボコン!!
「ズタボロになるよ?」
「ちっ、いいか。お前らはそこから動くなよ」
HAHAHA、動くわけないジャマイカ。
監視役の人がこの部屋を出るのを見てから俺達は視線を合わせた。
「それで、どうするつもりですか?」
「まあ、パンをもらったお礼もかねて助けようかと」
「…情報源もなくなる」
「そうそう。っていうよりもここの拠点がなくなるのは本当に痛いからね」
あの牛なおばさんも結構良くしてくれたし。
「皆はどう?」
「私は助けたいかな?」
「私も助けたいです」
「わらわもじゃ、村のやつらの話は楽しいからの」
「…最近運動不足」
「りょーかい。んじゃ、一暴れしますか」
全員俺の影に入って愛用の武器を手にした。
「はい、お兄ちゃん」
「お?そんなの入れてたのか」
「使うかと思ってね」
渡されたのは愛用していた仮面だった。
「まあ、無いよりましか。
ありがとうな』
「えへへ」
乱暴にぐしゃっと撫でると溶けたような笑顔を見せてくれた。
「…にぃ、今回一番戦果あげた人になでなで」
『それくらいならよかろう』
「ふふふ、男に二言はないの?」
え?なにその聞き方?怖い。
「ほら、早くいきますよ」
『はいはい、そんじゃ行きますか』
俺達は牢屋を解錠して、堂々と外に出た。
外に出るといたのは少年が1人、男が2人。獣みたいな女の子とエルフ耳を生やした女の人。
合計5人がこの村を襲っているようだ。
「ぐはは、どうした、お前ら?そんなもんじゃ俺はとめれねぇぞ」
男が持っている斧は既に血に濡れており何人かの負傷者は出ているようだ。
「おい、あっちに上玉がいたぜ?」
「本当か?これは高く売れそうだ」
今度は槍を持った男がこっちに気づいたようだ。
「女の子に乱暴するのはよくないだろ」
「商品を傷物にするわけないだろ?」
「あんたは女をもの扱いするからもてないにゃ」
前線で四人戦ってるところを見ると後衛職は1人ってところだな。
「それにしてもいい女ばっかりだな」
「ふふふ、残念ながら私たちは既に心に決めた人がいますので諦めてください」
「そいつぁ、残念だ」
「というよりおみゃぁらさんたち人間かにゃ?」
まあ、現状は人間っぽいもんな。
『人間だ。訳あってこの村で捕まっていた』
「そうなのかにゃ?
それじゃ、仮面さん、ちょいと取引しないかにゃ?」
『取引?』
あー、この流れ、ラノベで見たわ。
獣っ娘が取引というと剣を持っている少年が前に出てきた。
「僕らの目的はこの村の全滅。魔物の全滅だ。
都市に戻ったらそれなりの報酬も来るんだが、どうだろう?
君たちも僕たちに協力してくれないか?」
…はい。テンプレありがとうございます。
てか、都市からってことは割りと都市ってのが近いのか?
『その報酬っていうのは結構もらえるのか?』
「人数が人数だから1人頭は少ないけどそっちのグループとこっちのグループで分ければそれなりの額になるはずだ」
なるほどな、先立つものは金っていうくらいだし。
「おいおい、何1人で話をつけてやがんだ?
そんなことしたら俺らの取り分が減るだろうが」
「この村はまだ広いしどんな強力な魔物も出てくるかわからない。
保険のために彼らを味方につけるのはいい作戦だと思うんだけどな」
それを聞いた斧を持った男は渋るようにしたが最後は折れてしまった。
「ちっ、勝手にしろ」
「だそうだ。君達を仲間にすることは誰も反対してないよ」
『話はわかった』
「クー君!?」「お兄ちゃん!?」
ふふふ、いい具合に相手も油断しきってるな。
2人がここまで驚くとは思っても見なかったけど。
「だったら早速で悪いけどここの魔物たちの殲滅を」
『だが、断る!!』
「……は?」
おお、そのポカーンとした顔が成功だと思わせてくれるね。
「こいつは何を言ってるんだ?」みたいな感じが染み出てるよ。
『いやー、言えてよかったよ。
この台詞は中々言えるときが無かったからね』
「…どういうことだ?」
『はぁ、つまりはここで戦うってこと。おーけー?
水奈、村の人たちの回復。
俺は奥の魔術師止めてくるから皆は各自で撃破よろしく』
『了解!!』
とりあえず、あの火の玉は結構うざったいからね。
「もう、あんまり心配させないでくださいよ」
『ごめんて。
あ、手段としては魔物化してもいいからね』
「了解しました」
そして、目の前は。
うわぁ…青筋が出てるね。
ぶちギレてるのが見てわかるよ。
「…皆、全員生きて返すな」
「あーあ、団長さんがキレちまったよ。
まあ、そこはお前が悪いんだし自業自得だな」
少年からマナが溢れ出して地面に亀裂が走る。
『さて、お仕事しますか』
俺が走り出したと同時に戦いは開戦した。
さて、これ以上建物壊されても困るしな。
俺は走りながら水の魔法を放ち空中の火の魔法を打ち消していった。
なんだ、こんなもんか。
なら、打ち消していけるな。
「行かせないよ」
『はぁ、2対1か。
卑怯じゃないか?』
「その事実だって君が死ねば消えるんだし問題ないだろ」
あー、殺る気まんまんってやつですねー。分かりたくありません。
少年は殺意をたぎらせながら俺に向かって剣を降り下ろした。
そんなことより魔術師は…
いたいた、屋根の上からか。
割りと近いから走っても走りながらで大丈夫そうだな。
ガキン!
「ちっ、こいつ」
剣は氷の籠手を作って防ぎ身を屈めて抜け出そうとした。
「逃がすかぁ!!」
『うお!?あっつ』
剣から炎が出始め氷を溶かしはじめてしまった。
はぁ、後で相手してあげればいいや。
俺は剣に切り裂かれ、黒い煙になって霧散した。
「やったか!?」
『フラグ乙』
俺は影を使って後ろを取り走り抜けた。
その時に放たれた火の玉を消火するのも忘ない。
「逃がさねぇって言ってんだろ!!」
『ちょ、それ鞭にもなるの!?
』
剣から飛び出してる炎は先端に爆発の魔法を組み込みながら俺を目指した。
『お願い、鮫さん』
ドコォン!!
爆発の威力は中々のもので地面は抉れ、煙が辺りを見辛くした。
「今度こそ」
『あーばよー、とっつぁぁん』
「何で…何で死なねぇんだよ!!」
走りながら火の玉を消火し、跳躍。
魔術師の前に着地してそっと目に手を置いた。
「ひっ」
『おやすみー』
…この魔術、こっちで使ったことないじゃん。
成功するか不安なんだが。
「……すぅ」
『あー、良かった』
ちゃんと寝てくれた。
「この野郎。俺の仲間に」
『よく寝てるよ』
「うるせぇ!!よくも仲間に手をかけてくれたな!!」
うん、この人煽り耐性がないんだね。
『まあ、ピリピリすんなって』
「黙って死ねぇぇ!!」
ほーら、剣が大振りに。
剣の心得がない俺でもわかるレベルだよ。
ダメダメだNE☆
姿勢を低くし、影を使って少年を地面に縫い付けて行動させなくした。
「くそっくそ!!」
『じゃぁの』
「ちくしょぉぉぉ…」
よし、2人とも眠らせた。
さてさて、あっちは…
あー、終わってますね。てか、ハートフルボッコですね。
村人は…よし、回復は終わってるな。
しゅーりょー。