ナゼナニ?質問コーナー!!
息抜きついでに捕捉説明です。会話メインです。
SDルーテシアを作っていただいたので、12/20の活動報告『☆祝☆ブクマ……』に載せています。よろしければご覧下さい!
「おやすみからおはようまで、夜の帝王でお馴染み、漆黒の大賢者ルーテシア様が質問に答えるコーナーよ。何かあるかしら?」
「お馴染みなのか?じゃあ、先生~。スキルと魔法はどう違うんですか?」
「あらアーサー、知らないの?スキルはマナを使うけど、魔法は魔力を使うわ。」
「それは知ってるけど、見た目っていうか、名前聞いてもこれはスキルとか魔法とか判断できないじゃん?」
「そうねぇ。空気中には酸素や窒素のように魔素というのがあって、魔法はそれが作用しているの。だから、魔法は自然現象なんかを操るものが基本かしら。それに対してスキルはマナを使ったブースト機能が基本だから、肉体強化や武器を使った必殺技とかかな。」
「じゃあ、漁士さんが使う爆裂スキルって何?爆裂魔法じゃないの?」
「あれはいわゆる魔力系スキルよ。武術祭で禁止されていたやつね。爆裂魔法と銛の投擲を組み合わせたスキルみたいだけど……漁士って本当にイカレた連中だわ。爆裂魔法の時点で下手な魔法使いより優秀なんだもん。そこまでして漁がしたいのかしら?」
「武術祭で思い出したけど、魔力系スキルって魔力眼とか呪言とかあるって言ってたよね?どんなの?」
「そんな事よく覚えてるわね!呪言か~。呪言は相手に言ったことを強制できるわ。かける相手が必要だけど………見たいの?この場には私達しかいないけど。」
「えっ?………はっはっは、冗談だよ。」
「そう………。まっ、私には使えないんだけどね~!」
「使えないんかいっ!なに残念そうにしてんだよ!ビビって損したよ!あー、そういえば海神の社で奉納って何するのか聞いてなかったな。」
「奉納は魔酒をお供えして海神に何かをする儀式みたいね。マナを捧げる儀式かと思ったけどマナは常時取られているみたいだから違うし。何をしているのかしらね?」
「マナを捧げる儀式だったら巫女っぽいのにね。うーん、謎だね~。」
「こうなったら直接聞いてみましょ!」
通信の魔道具が取り出された。誰に聞くのかな?
「ほぉ、これで話せるのじゃな?こほん。アーサー、早く妾を迎えに来るのじゃ~!耐えられないのじゃ~!ん?なになに、奉納?ふむふむ。………ちっ、ばれたのじゃ。この事は秘密にしてくれんかの?代わりにルーテシアとアーサーの話も書いてやるから、どうじゃ?………えっ?おいっ、ちょっと待つのじゃー!!」
ガチャン。
「分かったわ。あのロリっ娘、海神の社で小説なんて書いてたのよ。しかも奉納は魔酒を持っていくだけだったのに、儀式がどうとか適当な事でっち上げて海神の社を自分の執筆スペースにしてたみたいよ!そして、奉納期間なんて設けて執筆作業してたらしいわ。」
「あ、あはは………なんていうか、巫女の癖に罰当たりというか。」
「しかも皆には内緒にしてたみたいね。良い弱味が握れたわ!」
「他人の弱味握って喜ぶなよ!ルー怖いって。」
「人の不幸は蜜の味ってよく言うじゃない?あまーーいっ!!」
「………はぁ、もういいや。あれ?こんなところにハガキが。差出人は白………文字が掠れてて読めないや。なになに?ルーテシアさんの今日の下──」
ビリッ、ビリッ。
「ちょっとルー、いきなり破いちゃダメじゃないか!」
「いいのよ。差出人も内容も分かったから。あのダメ作者~!こんな質問答える気にもならないわ。」
「黒ですよ。しかも紐──」
「ちょ、セフィリアッ!?あんたどこから出てきたの?ていうか、何で知ってるのよっ!!」
「フフッ、ルーテシアさんの事なら何でも知ってますよ。」
「なんか久々に気持ち悪いですね、セフィリアさん。ちなみにそれって何の色ですか?」
「決まってるじゃないですか。それはパ──」
パキパキパキッ。
「うおっ!?セフィリアさんが氷漬けに!?って、ストーップ!俺まで巻き込まないで!」
パキパキパキ。
「今回はここまでにしておくわね!それでは皆さん、ご機嫌よう。」
数分後、同室内。
………シーン。
………ギィー。
「………ルーテシア様、怖すぎるっす。」
パタン。
クローゼットから出てきた男の娘が、青い顔でその場を立ち去っていく。
そして、部屋には誰もいなくなった。
次から本編に戻る予定です。