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ガンジー(元爺)サーガ  作者: タマ
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進展3

パトロンドの朝は早い。単に早く眠っただけです

朝暗い内に冒険者ギルドへ向かった


「5等級以上限定で馬車持ちパーティーを。今日の朝8時迄に出発出来る人だけ募集して下さい。日給1人金貨4枚以上。作業内容は剥ぎ取りと運搬です」

これで募集掛けられますか?受付の女性に聞く


「普通なら、当日のそれも朝迄の募集ですから難しいですが。ギャラがかなり高額ですから、応募の可能性は有りますね。で、何名募集しますか?」

何組募集するか考えて


「20パーティー迄なら大丈夫です」

と告げると驚いた顔をされる


「冒険者カードをお願いします」

提示すると


「ガンジー様ですね、えっ・・・1級冒険者」

このギルドでカード見せるの初めてだったのを思い出した


今から2時間余りで締め切りなので、軽い朝食でもとギルド内の食堂へ向かうと


「あ!おはようございます将軍。今日はどうされました?」

と聞いて来た。顔は知ってる元海賊島の獣人


「人員の募集を出したんだよ」

そう答えると、掲示板に向かって行ったが。しょんぼりした顔で帰って来る


「馬車も無いし、等級も足りませんでした」

情けなそうな顔で言われた


「帰らずの森へ日帰りだからな、馬車が無いと無理だし。等級が低いと危険だ」

真実だけを告げる


カウンターで受付の女性と話をしていた男が、女性が手で示したのを確認して。俺の方へ歩いて来る


「俺はレノン、4等級パーティーのリーダーをやっている。1日金貨4枚で何日、狩は何処でやるんだ?」 

そう言えば、場所と日数を書いてなかった


「ガンジーだ。場所は帰らずの森、日数は日帰り。他に質問は」

予定を答える


「帰らずの森迄30キロ近く有る。馬車で片道3時間として、狩猟に使える時間は4時間程だぞ?それも俺達は運搬と剥ぎ取りだけ。それだけのモンスターを狩れるのか?」

不思議そうな、疑問符だらけの顔で聞いて来る


「獲物の数はモンスターに聞いてくれ。心配しないでも報酬は払う」

笑いながら言った


「帰らずの森で日帰りだとよ」

大声で仲間達に言ったのが他のパーティーにも聞こえたのだろう

「今日だけなら大丈夫だ」とか「楽そうな仕事だな」とか聞こえ

10人余りの男達が名乗りを上げて来た


受付の女性に端から契約書を作って貰い、地図を見て。帰らずの森から小さな川が現れる場所が有ったので、そこに11時集合の約束をする。


報酬が良いからか、日帰りの為かは解らないが早々に20パーティーが集まったので。締め切りにする。総勢86人、保証金として白大金貨4枚を払いお釣りを貰う


牧場の件でイライラしていたのでウサ晴らしに、暴れたい・・・


ドラゴンの姉妹亭に戻ると、店には誰も居らず。シルエット一人が裏庭で修練に励んでいる


「シルエット、今日は狩りに行く。夜には又痛むと思うが、我慢出来るか?」

痛いのはつらいよな・・・悪いなあと思いながら聞く


「はい!」

何でこんなに良い返事を返せるんだ?ドエムなのか心配になる。自分の傷みを思い出した・・・いてて


シルエットに紅茶を淹れて貰い、ホット一息ティータイム


ミニラを呼んで、少し早めに出た。シルエットがミニラの手の上で座っているので


待ち合わせ場所に着くと、既に全員着いて待っていた。ドラゴンを見て驚いたり、逃げ出そうとする者も居たが。手の上のシルエットを見て落ち着き、背中から降りる俺を見て安心したような顔をする


「この中で火炎魔法を使える者は居るか?」

そう聞くと2名の者が名乗り出たので、上空に狼煙のように煙玉を打ち上げて見本を見せ。出来るか?と聞いたら頷いたので


「自分達では危ないと思うモンスターが出たら、知らせてくれ。俺かドラゴンが援護に向かう」

そう言いながら

「ミニラ頼むね」

「わかったあ、パパぁ」


「レノンのパーティーとトニーのパーティー、アダモのパーティーは運搬組を援護して欲しい」

レノンの4等級パーティーとトニーの3等級パーティーとアダモの4等級パーティーが上位3パーティーなので


「残りのメンバーで相談して、2パーティー選び。馬車の番と剥ぎ取りをして貰いたい。何か異議か質問は有るか?」

聞いたが、何も無いようだ


シルエットをミニラの背中の袋に入らせ

「ミニラ、キングリーか同じくらい強いモンスターを8匹狩ってここへ運んで」

「わかったあ、パパぁ」

「シルエットを守ってやってくれな」

「まかせてえパパぁ」


「さあ、始めようか」

森へと踏み込んで行った


目に入る全てのモンスターを魔弾で片っ端から狩って行く。運搬係が運んでくれるから楽だ。男達が驚いた顔をしているが気にしない。キングリーも3体出てきたが全て一撃で倒す。ダイヤウルフの団体をサクサク倒し、鬱憤を晴らす


キングリーは運搬組が運べないのでミニラに頼む。一気に2時間程狩ると、少し気が晴れた気がする。ミニラはとっくに終わって馬車の所で待機してる。シルエットを気遣ってくれてるんだろう


「少し休憩しようか」

レノン達にそう告げて一緒に森を出るが、剥ぎ取り場が凄い事になっていた・・・・今日はもう終わりかな・・・


ミニラが狩った獲物の中に5メートル近い虎が2頭も居る・・シルエット、今晩大丈夫かなあ。心配になった途端、早く帰ろうと思い始める。本当に部下には甘い


「今日の狩は終了だ、全員で剥ぎ取りを終わらせて欲しい」

そう言うと、護衛組も剥ぎ取りに掛かる

 

「俺は少し用事が有るから頼むな」

レノンが頷いたので、シルエットを送るのを優先してラバーニュへ


ドラゴンの姉妹亭の前にミニラに降りて貰いシルエットを伴い店内に入り。ラビーさんにのじゃの居場所を聞き訪ねた


「姫、今晩又シルエットが苦しむと思う。撫でて看病を頼む」

と頭を下げたら、驚かれた


「お前が頭を下げる等、考えられんのじゃ」

酷い言われようだ


「部下の為なら、俺だって頭くらい下げるぞ」

と言うとのじゃにケラケラ笑われた


「ミニラ、さっきの場所に戻ってくれる」

「はぁい、パパぁ」


剥ぎ取り場に戻ると、まだ剥ぎ取り途中だったので待ってると

「凄い腕だな、流石1級と言うか。俺達とは住んでる世界が違うと言うか・・それに、何かに怒ってるような狩り方だったが」

荒れてるのが解ったらしい


「嫌な物を見たんでな」

そう言うと、そうか・・・と一言だけ返ってきた


剥ぎ取りが終わりラバーニュへ向かう一行にギルドで待つと告げて、町の外でミニラと別れ。ドラゴンの姉妹亭へ戻った


シルエットは裏庭で修練中だった。一生懸命さに頭が下がる

「痛みは未だ来ないか?」

心配そうに聞くと  


「ガンジー様はお優しいのですね」

と笑われた


店内に入ると、ローラさんに拘束されて椅子に座らされる


「女は男より傷みに強いから、心配要らないよ」

ってラビーさんに言われた・・心配してるのが丸分かりだったみたい


「でも、痛いのは痛いでしょ」

弱気な発言

 

「バカだねえ・・痛いのが怖かったら、子供なんて産んでられないよ。そんな事より、今すぐじゃ無くて良いから、何時かは女扱いしてやりなよ」

ラビーさんに、凄い痛い事を言われた。胸が・・・


ギルドへ行きレノン達の帰りを待つ


「待たせたな」

レノン達が帰ってきた


カウンターに向かい受付の女性に素材の買取りの査定を頼み。何処に運べば良いかと聞くと。裏の倉庫に運ぶように言われ。レノン達に裏に回って貰う。ギルドの職員が3人居て、置く場所を指定していくと。人数が多いので直ぐに降ろし終る。依頼の終了をカウンターで告げて処理をして貰い。参加者達にお疲れさまと声を掛けた。


「素材の料が多い為に査定が明日迄掛かりますが宜しいですか?」

女性職員に言われて頷く


ドラゴンの姉妹亭に戻ると、既にシルエットが痛みと戦っていた


落ち着かず、うろうろおろおろしてる俺を見て

「ガンジー、お前は陣痛が始まった嫁の心配をする亭主か?」

ラビーさんが笑いながら言って来る


「そう言うけどな、今回は少し無理をし過ぎた。多分ラビーさんが考えてる痛みの3倍以上は痛むハズだよ」

そう言うと、少し心配になったのか。2階に上がるラビーさん


「大丈夫」

椅子に座った、俺の頭を抱いてローラさんが言う


営業中なのに、このアバウトさ・・・大丈夫か?と思う俺のの考えは、文句や冷やかしを言う客の頭に。拳骨を落とすメロディさんとパンシーさんの行動で霧散する。


厨房から酒と焼いた肉を、運んで来たミネアさんが俺の前に置きなから

「あんまり心配してると、回復したシルエットに心配掛けたと謝られるけど。それで良いの?」

それは嫌だと思い、酒を一気に煽ると少し落ち着いた。気配を察したのかローラさんも離れて行った。この世界に来てから、ネガティブの方へ思考が傾くと過剰に臆病になったり心配になったりする。命の脆さが目に見えるので余計だ・・・自分の命を失う覚悟は出来ても、親しい者の命が失われる覚悟も出来るかと言われると難しい 


「大分落ち着いたようだよ。前回と同じくらいだ、と姫が言ってたね」

ラビーさんが2階から降りてきて、俺の頭に手を置いて言った


「ありがとう」

礼を言う俺の顔が、余程ホッとした顔をしてたんだろう・・ラビーさんが、頭を振りながら離れて行った


1時間程過ぎた頃

「寝たのじゃ」

のじゃ達が降りて来た


「ありがとう、助かったよ。お礼に明日、お前達全員に服をプレゼントするよ」

と言ったのだが・・・のじゃ達の笑顔が凄く怖く感じたのは、気のせいじゃ無いハズ


軽く皆で酒を飲み眠る事にした


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