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ガンジー(元爺)サーガ  作者: タマ
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アスミー

早朝に海賊島を出てモスタウンに向かう

「お爺様、腕の立つ兵士達を20人と荷車を5台お借り出来ませんか?」

ジョン爺ちゃんに頼む

 

「何に使うのじゃ?」

面白そうに聞いて来る


「モンスター狩りの荷物運びのサポーターを頼もうかと」

正直に告げる20分程で準備してくれたのだが、何故か槍を持った爺ちゃんも居る


「お爺様は、ご遠慮願えますか。今日は時間が余り有りませんので、今度ご一緒させて頂きますから」

申し訳無さそうに言うと


「仕方無いのぉ・・・・」

トボトボ戻って行く


「余り奥には入らないがくれぐれも注意するように」


「「「「ハッ!」」」」


「ミニラ、グリフォンが3匹と大きめのダイヤウルフが5匹欲しいんだけど大丈夫かな?」

「まかせてぇ、パパぁ」

5キロ程東に進んだ場所でミニラにお願いした。


グリフォンは1体づつ順番に、ダイヤウルフは2体と3体を苦もなく狩って持って来てくれた。掛かった時間は2時間弱、凄いと思ってたら

「ついでに、ごはんも食べてきたよぉ。パパぁ」

って言われた。余裕だった見たい


兵士達に冒険者ギルドの前迄運んで貰う

「グリフォンが3匹だとお!」とか

「デカイダイヤウルフだなあ、誰が狩ったんだ?」

とか様々な声が聞こえてくる。ミニラが居ないから俺がガンジーだと気付かれてない


ギルド内に入り色んな視線を向けられながらカウンターの女性にギルドカードを提示する

「いらっしゃいませ、ガンジー様。今日はどのようなご用件ですか?」


「グリフォンかダイヤウルフの依頼は出ていないかな?」

聞いてみる


「グリフォンの依頼は1体出ております」

そう言われたので、依頼ボードに向かい剥がせて来る


「じゃあ、この依頼と残りグリフォン2体とダイヤウルフ5体の買い取りを頼みたい」


「かしこまりました。暫くお待ち下さい」

女性職員が後ろに書類を回す

 

「査定するモンスターはどちらに有りますか?」

出て来た男性職員が聞いて来たので、共に表に出ると。モンスターの査定を始めた職員が顔色を変えてギルド内に走って行った。


「・・・・・????」

意味が解らない・・


暫くするとイケメンエルフが出て来た


「これはガンジー様お久し振りです。このモンスターには内々に王都の貴族の方々より指名依頼が来ております。そちらの扱いにしても宜しいでしょうか?指名達成料が加算されるのでお得ですが」

ニコニコ笑いながら聞いて来るが、裏が有るかは見えない


「モンデールとカンデールのお爺様関係か?それとも何か裏が有るのか?」

面倒なので聞いてみる


「モンデール候とカンデール候の自慢に対する。単なる貴族の見栄だと思いますよ。無傷の剥製ですか。依頼が受けられる確率は非常に低いとも伝えてありますし」

笑いながら言ってくる


「解った、依頼扱いで問題無い」

単なる偶然だと納得して承ける


「他にも、海の宝木に金貨1万枚。依頼料金貨千枚等も有りますが」

笑いながら言われたが、聞こえないふりで無視する


「金額はこちらになります」

職員の女性が差し出したトレイのような物の上に、明細と白大金貨の小さな山が有る。グリフォンが1体金貨千枚+依頼達成料金貨百枚。ダイヤウルフが1体金貨5百枚+依頼達成料金貨50枚。手数料が1割引かれて白大金貨54枚と大金貨4枚金貨5枚が置かれている。災厄扱いのドラゴンの素材が金貨3千8百枚だったのに比べてかなり多い気もするが、頭は爆発。格も低いドラゴンだったらしいので、価値も解らぬまま納得する


金貨を仕舞い、ギルドを出る。

「1級冒険者様だとよ」 

「凄い稼ぎなんだろうねえ、囲ってくれないもんかねえ」

「あんなガキが本当に強いのか?」

とか悪意に混じった小声の囁きが聞こえるが無視する


「今日はありがとう。これで仕事が終わったら皆で呑んでくれ。と大金貨を1枚渡す」

オオッとか、やったぁとかの声が響く


「お爺様、只今戻りました。兵士達をありがとうございます」

頭を下げると


「ウム、狩りは楽しかったか?」

不満そうに言われたので吹き出しそうになった


「私もただの荷物運び、狩ったのはミニラです故。しかしながら首尾は上々で金貨5千枚余りになりました」

笑いながら言うと


「何と、それほどにか・・」

呆れたように呟く爺ちゃん


「お爺様、先日お願いしました7家族の対価は如何致しましょう?」

忘れないうちに


「そうじゃな、アナウナを20匹も貰おうか。祭りじゃ」

笑いながら言われた


「承知致しました。時間が出来てからにはなりますが」

時間が出来たら釣りに連れて行ってあげよう

 


「ミニラ、旧ギャルソン領に行こうか」

「はぁい、パパぁ」

ミニラが降りて来るのが見えた


「タロ、ウル。名簿に記載されていた家族は全員集まったか?」

旧ギャルソン領に着いた俺は確認の為に聞く


「群島の狼人族のミケの家族と、海賊島の犬人族のチムの末の妹が亡くなってました。ミケの家族は子爵の気に入らないの一言で処刑され、チムの妹は子爵の息子のシーメールに遊び半分に殺されたそうです」

両方死んだ人間だが、怒りが湧いてくる


「そうか・・・残念だ」

少し気分が沈む


「この中の者で、この中の者以外の者に。結婚を予定していた相手か将来を誓った相手が居る者は名乗り出て欲しい」

二人の男が進み出てきた


「タロ、ウル。この者達を連れて相手の所に行き。相手に確認し、相手が着いて来てくれるなら船迄一緒に連れて戻ってくれ」


二人を送り出し、残りは乗船を誘導して貰う。


30分程で女性が二人増えて戻ってきたので乗船させる

「モンデールのお爺様とカンデールのお爺様に。ガンジーが喜んでいたとお伝え下さい」

そう言うと、一斉に頭を下げられた。手伝って貰ったのに頭まで下げられると困惑してしまうのは前世の常識と自分を嗜める


「ミニラ、マルトークの港経由で海賊島迄お願い」

「わかったぁ、パパぁ」

「ミニラ、疲れてないか?」

「ぜんぜん、たのしいからすきぃパパぁ」

何が楽しいのか意味が解らないが


今日もミニラエンジンは絶好調だ


マルトークの港に着くとガリウスさんが来て

「クライム辺境伯揮下の騎士達6名と馬車3台が到着しております」

と告げられたので案内して貰う


名簿と照らし合わせながら間柄を確認、間違いないので船に乗船して貰う事にした


「ご苦労様、これで食事でも食べて下さい」

騎士と御者それぞれに金貨1枚づつ渡して告げる


「ハッ!ありがとうございます」

ピシッっとした姿で礼をされた


「ミニラ皆を島迄送ってくれるかな」

「わかったぁ、パパぁ」

「お願い」

「はぁい」

相変わらずのお気楽な雰囲気の会話・・絵面はドラゴン相手なので凄いのだか・・・


「義兄上、仕事ばかり増やして申し訳有りません」

軽く頭を下げる


「気にしなくて良いよ、人魚達との交易と塩の生産で。蓄えが貯まるの確定だからね」

笑いながら言ってくれる


「奴隷達の対価と大工達の賃金。木材の購入費と残りはパンと果物の当面の代金として管理お願い出来ますか」

白大金貨を50枚差し出した。丸投げともいいますが


驚いた顔をしながらチャールズが言ってくる

「その歳でこんな大金を簡単に出せるのは、凄いとしか言えないね。先祖から受け継いだ蓄えが有るなら別だけど、清貧でならしてるクライム家だからこそすごいと言えるよ」

爺ちゃん、貧乏貴族って言われてますよぉ。父ちゃんは最近金回りが良いですけど。母ちゃん達も稼いでますし


「ちょっと、副業で稼いだだけですから」

笑って誤魔化す。真珠が出回り過ぎると値崩れを起こすかもって心配してるから。狩りに行ったとはとても言えない


「パパぁきたよぉ」


「義兄上、向かえが来たようなのでこれで失礼します」


「お待たせ、島に帰ろうか」

「はい、パパぁ」


島に戻り、本日向かえ入れた奴隷達の焼き印を消す。毎回の御約束である口止めも忘れない。全て消し終わって立ち上がり、全ての獣人を集めて貰うように人魚達に頼む



「今日でお前達と約束した5日が終わる。お前達は奴隷ではなくなる。国に帰る者。俺の部下になる者、お前達が望んだ通りに叶えてやる。但し規律は守れ、我が儘がしたいなら国に帰ってから。俺の部下を辞めてから、俺の保護から外れてからにしろ。解ったな!」

全員が頷くのを確認してから


「ここに来た家族の皆さん、あなた達も自由です。今のこの時から奴隷では有りません。家族と共に過ごす時間を、共に笑える時間を楽しんで下さい」


「まだ家族が遠方の為に着いて無い者達は今暫く我慢してくれ

ポチとチムの家族の皆さんは残って下さい」


「ポチの家族の皆さん、あなた達にはポチが亡くなった事を告げなければなりません。人魚達を守る為にモンスターと戦い殉職しました。立派に戦ったポチを誇り、この島でポチの分も幸せに暮らして下さい。申し訳有りません。

チム、末の妹さんが亡くなったのは聞いたか?ギャルソンのシーメールはクライムの海岸で俺が殺したから。仇はもうこの世には居ない。恨むなとは言わないがギャルソン子爵もシーメールも死んだ、それだけは伝えて置く」

少しだけ落ちた気持ちを引きずってその場を去る

   


「ヤールー、膝」

それだけの言葉で飛んで来て座るヤールーに少しだけ慰められた



食事が終わった後にゴロウを呼んで貰う


「何かようか?」

相変わらず態度がデカイ


「あのな、今日からは自由民だからそれでも良いけど。昨日迄は奴隷だったんだぞ。態度がデカかったとは思わないか?」

笑いながら言う


「そ、そうか済まんな・・」

少し気まずそうだ


「罰として島に残る獣人達の族長を命じる」


「何っ???」

虚を疲れた顔が面白い


「まあ、呑め」

ワインを氷りを生んだコップに注いでわたす


「族長と言っても偉そうにふんぞり返る族長では無く。皆が効率良く動けるように指導し、自らが率先して動く。使われる者達より余分に疲れるのは間違い無いが、人を導く練習にはなる。どうだやってみるか?」

ワインを呑みながらニヤリと笑う

 

「どう言う意味だ?」

不思議そうな顔で聞いてくる


「少しは自分で考えろ!国を取り戻す執着に取り付かれるのは最低だが、もしもの時に役立つ事はやっておいて損は無いだろう。アマテールの思し召し次第って言葉も有るし」

多分有るだろうなとか考えてたら

{呼びましたか?}って声が聞こえた気がした・・・


「う、うむ。それもそうだ」

少し納得してる顔をしてる


ワインを呑みながらダラダラ話してたら結構な情報が聞けた


獣人達は種族毎に族長が居りパトロンド国内では族長会議が主要問題を討議する場所となり、族長会議での発言権は王族と貴族家の代表と族長と各部族一の勇者(強者)にのみあるとの事。

パトロンドの王は3代固定で世襲交代する。4代目と7代目に当たる2回の選抜時には現王族の部族は参加出来ない。その代わり王族は貴族として家を建てる、その時の貴族位は伯爵か侯爵になり功績が影響する。従ってパトロンドには公爵家は存在しない。

3代固定の交代制に定められたのは、内戦を防ぐ措置で例え王家が倒れても。次の王は現王の部族から選ばれ、王家を倒した一族は自分たちと同じ部族だけで無く。他の全部族からの攻撃も受ける掟が有る為に反乱は存在しない。


王が愚王と族長会議で決定された場合は王の一族から別の者が選ばれるが未だ前列は無い等、全く想像外の成り立ちに驚かされる


脳筋、武勇推奨主義ここに極まれりって感じだなあ。当然勇者が一番モテるらしい、お前はモテて当たり前だと言われた


1度2万人の人魚の中に放り込んでやろうかと思ったよ



翌朝全人魚と獣人達を集め少し高い台の上にあがる


「今日からこの島は新しく動き始める。新しい門出に合わせて島の名前を改めようと思う。明日に望み、明日を見つめる島」


「アスミーと呼ぶ事にした!」

廻りからアスミーと叫ぶ声が響く何回も何回も


「もう一つ報告が有る。黒組大隊長ヤールー前へ」

ヤールーが前に出る


「ひたむきな国への貢献と功績に報い。1階級昇進、ブラックジェネラルの称号を授ける」

贈答品は有りませんが


「有り難くお受けします」

ヤールーが泣いてます。バトルジャンキーなのに


「パトロンドに向かう予定の諸君、逸る気持ちは解るが今暫く待って欲しい。家族が遠方で到着が遅れてる同胞達の為に。私が居ないと対処出来ない場合も有る。約束を果たす迄の時間を今暫く欲しいのだ、宜しく頼む」



偉そうに演説しましたが演説後は人魚の焼き印消しが待ってました。1日中必死で消して600人程・・・パトロンドに出立する迄に半数も消せないかも知れない・・・苦情や不満が出ないように保護を求めた順番通りに並んで貰います


変わらず仕事に協力してくれる獣人達に酒を振る舞い。夕食を食べた後も消しながら秘密は守れの約束は欠かさず付けて。魔力の枯渇寸前で眠りにつきます、ミニラの頭を触りながら・・・


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