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ガンジー(元爺)サーガ  作者: タマ
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急降下

砂浜に200人余りの人魚が集められた

全員若い、20代の半ばの者も殆んど居ない

自称長老達だけが偶然の生き残り?それは違うな


自称長老達は3人が35才で1人が34才。俺から言わせれば長老と言う歳ではない..

想像以上かもなあ..



「あなた達は長老が敬われる理由は何だと思いますか?」

確認してみる


「経験に元づき、みなを導けるからに決まってる」

経験ねえ..


「じゃあ、あなた達で。サメンを一匹狩って来て下さい。マールー、メイリン、警戒役を頼める?」

サメンと聞いて集まった人魚達がざわめく


「サメンだって!無理に決まってる。あれは人魚の天敵よ」

自称長老の1人が叫ぶ


「天敵ねえ..4人でサメンと戦いたい人居るかな?」

笑いながら聞くと


私が、私が、とジェネラル全員が前に出る

「じゃあ今回は、エンエン、ロンロン、エルメル、カールーに頼もうかな。リンリンとメイリンは警戒役をお願い」

「「「「はい!」」」」


嬉しそうな顔で出て行くジェネラル達を、信じられない物を見る顔で見ている自称長老達



砂浜に引き揚げられるサメンを信じられない顔で見詰める自称長老達


「あなた達の経験は、あなた達だけの場合の話しです。ここでは何の役にも立たない。その上何の貢献もしていないあなた達に。この国を任せるのも無理が有りますし。何を敬えと言うのですか?」

答えられないのを解った上で質問する


「そ、それは・・・」


「それより疑問に思うのですが、ここで暮らす人魚達は一番年上で27才です。何故かと聞いたら、海で天敵に出合うと年上から向かって行くと聞きましたが。どうしてあなた達と次の世代がこんなに離れているのですか?」

不機嫌になるほど言葉が丁寧になる..解っているが直らない..悪い癖だ



「私のお母さんは、その人達より年上だったのに。その人達に言われて海に出て死んだ」

「私のお母さんも」「私も」「私も」

「その人達は、もう10年以上海に出て無い」

「その人達だけ領主様に美味しい物貰ってた」

突然人魚達の中から声が響いた


「どういう事ですか?」 

俺が集まった人魚達に聞くと


「私達が領主様のご機嫌を取って、みんなを守ってたんだよ!」

慌てて言い訳を始める自称長老


「みんなに任せるよ..」

聞いているのが嫌になり立ち去る。無責任と言われようが構わない..俺は人魚達を嫌いになりたくない!




誰も居ない日除け小屋で椅子に座って頬杖をついていた

何も考えたく無かった..

何も考えたく無いのに思い出していた

何処にでも自分本位な考えしか出来ない者達が居ることを


前世で見て見ぬ振りをした自分の事を

関わるのが面倒だと言う理由で避けた一幕を


忘れていた弱い自分を....




近付いてくる物音に気付くが振り向かない


「ガンジー様」

呼ばれて振り向くと、卑怯な奴等が居ました。

ルールーがドリーを抱いて

ワーワーがロミスを抱いて

リールーがホープルーを抱いて

エルメルがノッティを抱いて

リンリンがカーリンを抱いて

8月に産まれた子供達。それぞれに願いを込めて付けた名前..


サールーが泣きながら抱き付いて来た

「ごめんなさい!私が強く無ければ駄目なのに。ガンジー様にばかり頼ってごめんなさい。次からはちゃんとしますから・・・」


「解ったからもう泣くな」

白旗振るしかありません..



泣きたいのは..こっちです..



何となく、がたついた雰囲気のまま焼き印消しに集中してると

「ガンジー様、王都から早馬が届いたとジェームス様が」

マールーが告げて来た


「解った、みんなに王都に行くと伝えて」


{ミニラ、王都迄送って欲しいのだけど} 

{解ったあ~20分で着くよお}

{待ってるね}


ミニラを待つ間に人魚達に事情を話し王都へ


「久しいのガンジー、全て片付けたぞ。言い訳ばかりの当主達3人の首を落としたら。家族達は大人しく従いおったわ」

聞いてもいない結末を告げられた..


「お手間を取らせて申し訳ありません、陛下。」

素直に謝罪する


「良い、で塩の話しじゃが」

今回はストレートだ


「はい、海から取ります。海水を煮詰めて塩に致します」

少しがっかりした顔する王様


「海水を煮詰めて作った塩は、不味くて食えん。お前が渡した塩とは別物のハズじゃが?」

早く答えろみたいな顔


「普通に煮詰めればそうなります。途中2度程、手を入れてやれば。お渡しした塩と同じ物が出来上がります」

ちゃんと説明する


「まことか?」

少し驚いた顔の王様


「はい、間違い無く」

人魚の件をまだ引きずり..気分がのらないなあ..


「所で、ロアンヌ公爵の三男とお前の姉のアリーナを妻合わせて。新家を立てメイソン伯爵領を任せようと思うのじゃが。お前が後見してもり立ててやってくれぬか?」

な、何..14才に伯爵家の後見人やらせてどうするの?..


「それは又無理な事を仰られますね..陛下。私は14の未熟者なので御座いますが」

しっかりしようよ王様


「お前なら出来よう。ワハハハ」

笑って済まされた..


「少し考える時間を頂きたく..」






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