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ガンジー(元爺)サーガ  作者: タマ
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明日

何時も見苦しい文章を読んで頂き心より、御詫びと感謝の同居する思いでおります。

句点や丸の位置さえ理解出来ない文盲ですが..行間を空けると読みやすい事に今ごろ気付く始末です。

未経験者ゆえの未熟と御許し下さい

m(._.)m

人魚達は進む、ただ進む


南の砂浜を出てから海岸沿いに。東南東に30キロ、王国最南端の岬を巡り東北東へ10キロ。北東へ15キロ進んだ場所に河口が有る。


人魚達の泳ぎの速度は早い。辺りを警戒しながらでも時速30キロは軽く超える、全速力だと80キロ近く出るが持続は出来ず。5分程度


2時間掛からずに河口に着いた

最後尾はミニラ..大量のサンドイッチを積んだ船を曳いているので..楽しそうに


河口から北西に7キロ進むと。北に向けて緩やかに川はカーブを描き更に8キロ程進むと、モンスターの領域を抜ける。



河口付近の川幅は広い、横一列に並んだ黒組の60名がモンスターを殲滅しながら進む。倒したモンスターは緑組が北側の川岸に上げる。残念囚達の最後の仕事は、モンスターの魔石を回収して残骸を償却処分する事。


残念囚達には、遠征組が通りすぎた時に川岸に放置するモンスターの処分が終わり次第。今回の魔石とマールー達の討伐時の魔石とを、必ずモスタウンの冒険者ギルドで換金して。その金でモスタウンでの滞在費を賄い、待機するよう命じてある。


モスタウンでの魔石交換額の15%がクライム領の税金として納められる為だ。


マールー達の討伐が有った後なのだが、殲滅しながらの15キロの進軍は手間取り4時間近く掛かった。



船を岸に引き揚げて、人魚達も岸に上げる。

サンドイッチを配り、少し遅めの昼食にした。



「ここからは、モンスターより厄介な人間の領域だ。各自気を引き締めて油断しないように。ここよりは黒組を除き5列縦隊に整列。訓練通りの綺麗な動きに注意、人魚の美と気高さを人間達に知らしめよ!」

「「「「「「はい」」」」」

俺も人間なのに..人間達にって..やっぱり人外..



ここから王都迄850キロ。食料の調達は冒険者ギルドに依頼してある。妨害工作などに細心の注意を払う事、予算の事より美味しい物を優先でと頼んだのは当然と言えよう


黒組が無造作にモンスターを狩っては岸に上げて行く。難敵、強力と呼ばれる水棲モンスターが、ホイホイ岸に上げられる様を見て驚く人間達。その偉容に驚き見惚れる人間達。噂により集まった見物客とも言える村人達だ。


水棲だからこそ。強敵、強力と呼ばれるモンスターで有っても。同じ水中が得意な上に、過酷な訓練を経た人魚達の敵ではない。それもバトルジャンキー達の..



人魚達を見た事の有る村人は少ない。しかし目撃者もそれなりに居るし、商人達の話も聞いている。何れも奴隷として薄汚れた、力なく疲れ果てた人魚達の事しか知らないし、それしか想像出来ていなかった。


だが、ここに居る人魚達はみな力に溢れ。規律正しく整列し威風堂々と言える姿で進んでいる。


その美しさに、その姿に見惚れない者は居なかった。


岸に上げられたモンスターは、警備として派遣されている冒険者達に処理される。全く危険の伴わない小遣い稼ぎとして。当然残骸の処理も付属するが..



人魚達は急がずゆっくり、優雅に進んだ。

まるで噂が拡がるのを待つように、見物する者達が増えるのを待つかの如く


「やってくれおるわい..」

その噂は、王都に居る国王にも届いていた


「お祖父様、炎と氷のお二方を。あそこまで若く美しい貴婦人として甦らせ、搦め手から責めて。正面からは威風堂々の攻撃。もう無理ですよ..何領かの領主の首は仕方無いです。却って掃除が出来たとでも喜ばねば仕方ありません。ですが..やりますねえ」


「そおじゃのお..」


王宮の一室で交わされた、タメ息混じりの密談..

ただの家族間の愚痴かも知れないが..



人魚達の行進はタメ息と歓声と熱い視線とに囲まれながら

ゆっくり進んで行く



「へへへ、おい!子種やるから抱かせろや」

何処にでも、空気読めない馬鹿は居る


人魚達の美しさに狂ったのか..酒場の噂話しを信じたのか..

人魚達には無視するように言ってあるが


「子種欲しくないのかよ、この奴隷があ!」

諦めの悪い奴とか、聞き逃せない言葉を吐く者はには


「あなたには、オスの魅力も能力も感じません」

メイリン達超絶美人魚班が、毒舌を吐く


男達はたいがい顔を紅白に変色させながら、怒りと驚きに言葉を次げられなくなる。余りにしつこいと冒険者達に連れて行かれるのだが..


王都に近くなればなる程、今度は母さん達が広めた噂が場を染め始めた

「人魚達は一生に3度とか5度くらいしか、男にその身を与えないんだって..」

「あんなに綺麗なのに、30迄生きられないらしいよ」

殆んどが女性達の口から放たれる言葉

女性達が悲劇の主人公を想像して。同情的になり、人魚達の繁殖行為に寛容になってくれれば..もしかしたら..


どちらも真実だが、不変ではない。これからは変わる..きっと..



1か月近く、28日掛けて王都の南10キロの三角地域。川の合流地に到着した。クライム領から馬車で送った人魚達の着替えも届いて居る。


天幕を張り着替えを終えて、王都からの連絡を待つ。



「お久し振りですね。ガンジー龍騎将軍」

ユージンが騎士団を従えてやって来た


「お変わり御座いませんか。王子殿下」

頭を下げて、軽い礼をする



「いやあ..凄い美女達に囲まれてるね。ガンジー」

ついて来ようとする騎士達を制して。ユージンが近付いて声を掛けてくる


「気に入ったの居れば口説いて見れば?ユージン」

笑いながら答える



一瞬メイリン達超絶班に目をやるが..

「ここまで、力と美々しさ見せ付けられたら。国として認めない訳には..とお祖父様が言ってたけど。本音はどうなの?」

全く別の事を言ってきた


「言っても良いけど..ユージンは口が軽いからなあ..」

遠回しに嫌みを言う


「あれは、仕方無いでしょ。家を捨てるって言われたら、普通の常識では有り得ない事だし。国を出奔する可能性も出て来る。私の判断の範疇を超えてるよ」

慌てて弁解するユージン


「私が望む事はですね、人魚達が国内の巡回中の危険を排除する事かな。人魚達に危害を加えずに上手く付き合って来た領主達も結構居るけど。人魚達を道具かそれ以下にしか扱わない領主達も存在する訳で。そんな領主達が居る限り危なくて、巡回などさせられない。のが本音ですね」

さらっと話す


「危ない領主の領地に攻め混んで打ち取るとか?」

とんでもない事を言い出す


「それはお祖父様の得意分野ですよ」

笑いながら冗談を言う..爺ちゃんならやりかねないかも..


「では、どうするの?」

目が少し変わる


「王家から難癖付けての降爵後に、領地替。って所でしょうか」

さらりと過激な事を


「理由が必要になるし、他の貴族の反発の可能性が..」

何か案が有るだろ出せよみたいな顔された..


「人魚の国からの訴えとか?」

軽く言う


「無茶言わないでくれるかな?国として認めるかどうかの問題なのに」 

笑いながら言われた


「人魚達を迫害して国に重大な利益をもたらす情報を疎外した何てのはどうかな?」

面白そうな顔をして言う


「利益をもたらす情報とは、何?それほどの情報は難しい..」

考える顔のユージン


「これ!人魚達が作った」

目の前に白い粉の入った瓶を置く


「これは..塩?人魚達が作った?」

信じられない顔をするユージン


「メイリン、魚を2匹捕って来て。俺が食べるから、美味しいヤツね」

「はい」

機嫌の良い返事が返ってくる


天幕用の余分な柱を薪代わりに燃やし

魚を焼く為の串を作る


メイリンが戻ったので魚を調理する。

鱒に似た魚なので、鱗を落として。腹ワタを抜き水で綺麗に洗って塩を振り焼く


「塩だけの味付けだけど、食べて見て」

言いながら先に、かぶり付く..旨い!


「ん!何これ、旨い!塩だけの味じゃない..」

粗野な料理を王子様が..無心に食べてるよ..


海岸で何度も試して苦みとエグさを取り除いた結果、完成した塩。この国には塩が取れない、岩塩を他国から買っていて。この国の急所とも言える弱点になっていた。

海水から出来る塩は、苦くて不味く使い物にならないのが常識になっているので。誰も挑戦しない。



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