お土産
冒険者ギルド
儲かる商売、ただ依頼を失敗する者が出る度に報酬の3割が自動的に手に入る。信用失墜を防ぐ為何て方便が使われてるが。難しい依頼を発注する人間なら、やっぱり死んだか..くらいにしか思わないだろう。簡単な依頼は殆んど達成出来るから目隠しになってるんだろうなあ..何て自分勝手な解析してます
テストです。何十年振りでしょうかテスト何て..
「テストは簡単だ、俺が剣。向こうに居るのが槍。お前の得物は好きに選んでくれて良い。片方だと最高8等級迄、二人共に相手すれば評価次第で7等級だ。魔法も活性化も使えるなら使って良いぞ」
冒険者の試験官二人と試合です。強いのかなあ冒険者って、などと少し期待にドキドキしながら刃引きした剣を持つ。
「行くぞ!」
弱くは無いけど..父ちゃんと比べたら..
アッサリ勝ちました。
「行くぞ!」
二人目は槍、俺も刃引きの槍です。
やっぱり爺ちゃんのが上..
アッサリ勝ちました
二人共、驚いたような顔してます
受付に戻りテスト結果に応じた等級に書き換えて貰い7等級の冒険者カードを貰って帰ります。王都の冒険者ギルドには当分来ないハズです
「お祖父様、冒険者登録して参りました」
爺ちゃんが辺境伯になるので、モスタウンのギルドの下調べをした方が良いと俺が進言して爺ちゃんもそうだな、と同意した為の冒険者登録です。
トラブルを回避する為には必須ですよね
「どうじゃった?」
「はい、7等級からの登録になりました」
「ほう、最上位スタートじやのお」
爺ちゃんそれなりに知識が有るようです
「剣の試験官とは剣で槍の試験官とは槍で立ち合いましたが。剣は父上に槍はお祖父様に遠く及ばず拍子抜け致しました」
事実を話すと
「そうじゃろう、そうじゃろう」
嬉しそうにする爺ちゃん..
サリユース爺ちゃんにキッコー屋の事をお願いして。これからクライムに帰ると告げるともっとゆっくりしなさいと引き留められたが。
丁重にお断りしました。
帰りに神殿に寄ってお祈りしようと思ったら、頭の中に声が響いてきた
{よく来ましたね今日はどんな話しを?それとも質問ですか?}
{いえ、帰りますので御挨拶に寄っただけですが..}
{ホホホホ貴方は本当に面白い気を付けて帰って下さい}
{ありがとうございます}
帰る時に挨拶は必要でしょう..ねえ
王都の街中を歩きながら、宝石店を見付けたので寄って首飾りを15本とブレスレットを1本買って帰ります。金貨190枚、数が多いので結構な金額になりました。今回人魚達にプレゼントを買うと言ったら父ちゃんが大白金貨2枚を差し出したので素直に受け取りました。相場が全く解らないので必要なのだろうとと思ったので..さすが父ちゃんなのか?俺がアバウトなのか?..
お釣りを貰って前回のサンドイッチ擬きも有るだけ買って、両手一杯に荷物を抱えて城壁の門へ
御約束のケインさんは不在でしたが別の騎士が最敬礼で送り出してくれました。手形確認無しでしたが良いのでしょうか?
門から500メートル程歩いて
{ミニラ聞こえる?聞こえたら迎えに来て}
と頭の中で呼び掛けます
{聞こえるよ~直ぐいくね}
お返事が来ました
{サンドイッチ有るよ}
{わ~い}
暢気な会話
ミニラに伝えようとする言葉以外の私の心の中の呟きは幸運にも伝わらない模様です..多分
クライム館には寄らず今日は砂浜に先に来てます。お土産が人魚達にしか無いので..クライムの女性達は恐いので..
「はいこれお土産」
大隊長達を集めたテーブルにお土産のネックレスを置きます。俺はドリーの首にブレスレットを付けて傍観者を決め込みました。渡す順番と好みの問題を問い詰められるのが恐いので..
「これは何ですか」
ルールーが不思議そうに聞いて来ます
「綺麗でしょ。好きな相手には贈り物をする物だよ」
作戦失敗でした..と思ったら人魚達が相談してどれにするか決め始めてくれました(スキナヒト..)(エッ、エエエ)(・・・)様々な反応です
「好きな人..こだ・・・」
恒例の何か言い掛けて止めた奴もいますが..
場所は変わってクライム館
ミニラは鞍を外して自由行動、多分群島ですが..
「お祖父様が辺境伯をお受けになられました」
家族全員集まって居間のテーブルに付いてます
「あれだけ断っておられた父上がですか..」
父ちゃん不思議そう、爺ちゃん断ってたんだ..
「はい、陛下に嫁を貰うか、辺境伯かと詰め寄られて..」
発端は俺の振りですが..
「ガンジー、王都からソイソースが届いていますよ」
テレサ母さんそれがどうしたの?見たいな動じなさ..
「ガンジーのお陰で財政にかなりゆとりが有りますから辺境伯になっても別に問題無いでしょうね」
マーニャ母さん..爺ちゃんお金の問題だったの
「辺境伯かあ、嫁入り先のランクが上がるわね」
アリーナ姉ちゃんぶれない..
「私も名誉飛龍将軍に任じられました」
次いでに言ったら..
「ガンジー、俺より役職が上がったね」
嬉しそうな父ちゃん..息子に追い抜かれたら憤れよ未だ若いんだから..
「ガンジーなら、それくらいは当たり前だわ、もう少し自分を知りなさいな」
テレサ母さん過大評価確定ですよお~
「やっぱりガンジーと居ると楽しいですね。誰も出来ないような事をこれからも期待してます」
マーニャ母さん無茶振りしてます..絶対無理..
「これで玉の輿確定ね、良くやったわ!ガンジー」
アリーナ姉ちゃんぶれない..
「テレサ母様、マーニャ母様。サリユースお祖父様とライアンお祖父様から毎月ソイソースと酒が送られて来ると思いますのでお頼み出来ますか」
母さん達は微笑みながら頷いた..女性は実家からむしるのは当然だと考えてるのかなあ....
ソイソース9樽を馬車に積み兵士が海岸迄運んでくれたのを小屋に運び込む。樽を一つ開けて醤油とワインと砂糖と蜂蜜の配合を色々試す。砂糖が多いとサッパリした甘さ、蜂蜜が多いと濃くは増すが好みが別れそうな感じがする。ワインは結構香りも酸味も違ったりするので固定観念の入力は避けた。
砂糖メイン、蜂蜜と砂糖を半々、ワイン多目の3種類の配合を1樽分づつ作り、それぞれ3個の瓶に。全部で9個の瓶に移す。
明日は烏賊焼きパーティだ!
「今日は祭りにするから、メイリン、部隊を率いてイカーン2体仕留めて来て。サールーとマールーは大きめの海老と貝柱を食べる貝を多目にお願い」
「「「解りました」」」
部隊と共に海に入って行く。今では過去の天敵の一つだったイカーンもただの食糧扱いになってます。
「ケン達は、あの鉄板焼き台を中心にして5メートル間隔で焚き火を6ヶ所作って長時間持つように太目の木を燃やせるように準備して」
獣人達の名前は奴隷だったせいか名前が皆2文字です。無言..になるような名前も有りますので省略..
残りの獣人達を連れて昨日作って置いたタレと空の瓶9個と酒を6樽砂浜に運びタレを半分づつ9個の瓶に入れて3種類18個の瓶を、6ヶ所の焚き火の所にそれぞれ酒1樽と3種類のタレを配置する。
狩猟部隊が戻ったので、イカーンを切り分け海老の殻を剥き串を刺す作業を手分けして頼む。
「祭りって何ですか?」
サールーが聞いて来た、祭りの概念も無いのか..生きるのが精一杯だったからかあ..
「美味しいもの食べて、これからも楽しい日が続くように神様にお祈りして、その日は仕事も修練も休んでごろごろしても良い日かな。修練してるワーワーやテンテン達も呼んでくれるかな」
「はい」
サールーが海に入って岸沿いに泳いで行く
海岸中に醤油の焦げる香ばしい匂いが漂っている。所々で本当に焦げてる所も有るのだが..
「食欲を誘うような不思議な香りですね」
ルールーが美味しそうに食べながら言う
「そうだろう!魂に訴える匂いだよ。あ!そこ焦げたのはタレに付けては駄目だよ!タレが苦くなるから」
俺は食べるより焦がさないようにと監視が忙しい..
「この砂浜に来てもう2年半が過ぎたんですね。毎日が楽しくて..生きてるって良いですね」
サールーが呟く
「本当だよね、毎日必死に生きてても何も良いこと無かったもんね。毎日のように死んだり拐われたり..余裕何て言葉知らなかったし」
マールーが遠い目をしながら話してる
「皆が生きたいと願って努力したからだよ。その気持ちを忘れない限り楽しい日が続くよきっと」
時々思う人魚達は小さな事でも凄く嬉しそうに語る。普通に過ごせる、そんな当たり前の事が不思議な事のように語る、まるで普通の暮らしが自分達に訪れる事など無いと言うのが当たり前の暮らしだと言うように..だから傲らない欲張らない、欲と言う言葉の意味さえ俺達とは違う気がする..国を持たない民そんな言葉が浮かんだ




