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ガンジー(元爺)サーガ  作者: タマ
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遭遇そして..へ..

北だけを目指して3日目

王都から既に450キロ以上北上している。気温は低く昼間でも肌寒い。南の辺境の暖かさの中で暮らして来た俺には結構辛いハズなのだがミニラの背中は適温に保たふれてるのか?と思える程、殆んど寒さを感じ無い。おまけに袋入りだし..ミニラから降りる度にブルッと身震いするのだが..


日差しは中天に近付いている。

遠くに小さな点が現れ近付く程に大きくなるのが見える

「お祖父様!ドラゴンです!」

上空20メートルを飛びながら叫び。ミニラに地上へ降りるようにお願いする。小さかった点が握り拳程になって、大きさを増しながら近付いて来る。ミニラに活性化の魔法を掛ながら

「ミニラ、無理をするなよ。俺の方に誘き寄せてくれ」

何故か返事が無いのに違和感を覚えながら..緊張してるんだろう..と自己完結する


500、400、300凄い勢いで接近して来た。顔迄完全に識別出来る、ワニに似た口が長く前に延びている。

デカイ!想像以上に途方も無くデカイ!凄い威圧感を感じる。

「〈〈〈〈〈ゴルルルルルア~!〉〉〉〉〉」

ミニラがもの凄い雄叫びを上げた。初めて聞いた、地面が震える程の雄叫び

後、200メートルも無く近付いて。ブレスを吐く準備なのか口を開け始めてたドラゴンが、慌てて羽ばたき急停止して向きを変え、逃げ戻るように飛んで行こうとしてる。優雅な方向転換では無く翼をバタバタさせた巨大なドラゴンが必死な様子で向きを変えるのと、ミニラが飛び立つのを両方視界に納めながら。

俺の思考は停止し..ただ映像だけを伝える..

ミニラが追う。

2体のドラゴンのスピードが全然違う

ミニラが追い付き、並び追い越す瞬間にそれは起こった

「バキョッ!」

ミニラが右手を降り下ろす。ほんの一瞬遅れて響く音

「へ」

俺の口から出た力のこもらぬ声..え..でさえない..へ..


ドラゴンの巨体が少しづつ高度を下げ地面に

「ズズン」

と響く反動全てがただの映像と音のように俺の脳内を過ぎて行く..



ミニラが俺の側に降り立ち、コテッッと身を横たえて頭を擦り付けてくる迄。俺の思考は動かなかった、いや動けなかった。



「何なのじゃ..いったい」

ミニラを撫でている俺の横で爺ちゃんがぼやいている

「お祖父様に災厄が相手だと言われて、私も緊張の連続だったのですが..災厄..お祖父様が言われたのですよ災厄と」

何なのじゃは俺が言いたいよ。毎日緊張して家族との日々や人魚達との日々、ミニラと過ごした時間を思い出し不安を紛らわせて来たのに..

それでも足りずに、ミニラと二人で最初は劣勢で、危ないもう限界か!って所迄追い詰められた時にミニラが再び立ち上がる。

そして俺が〔ミニラが立った!〕ってあの言葉を叫んで逆転。

そんな妄想迄して耐えた時間を....

「う、うむ・・・・」

最近の爺ちゃん少し可哀想..

でも気持ちは解ります。俺もドラゴンの初見で半分挫けてたし..




此処まで引っ張るな!こんなショボい戦いに。と言われる方も多々居られるでしょうが。当時の俺にはこんな緊張した日々が続いていたので再現しないわけにも..ねぇ

ねぇ、じゃねぇ!って空耳が..



「お祖父様、この辺りに強力なモンスターが出現する場所は有りませんか?」

ドラゴンの処理を爺ちゃん達に任せて。さっさと退散する事にした。

問題のドラゴンの外観ですが、翼の生えたワニが一番近いかな。ワニの手足を少し伸ばして巨大な翼が背中に有る。顔は無くなってますが..体長は18メートルでは無く20メートル少し有ると言ってましたが、既に過去のドラゴンです。

「あの北西に雪を被った山が見えるじゃろう。あの山には強いモンスターがおるのじゃが..問題無さそうじゃな」


早く南の辺境に帰りたいのですが王都に報告しないと駄目ですし..前世の記憶の有る俺には、王都の爺ちゃん2人にお土産が必要な気がして..母さん達には可愛いがって貰ってますから

「ミニラあの山で狩りをしようよ」

「ゴルルル!」

機嫌の良い声で返事を返して来たミニラと飛びます


遠くに見える山でもミニラなら20分程で着きます。

上空から動く物を発見、高度を下げて見ると白い体に黒い縞の有る虎。魔法を放つも素早い動きで避けられます。

「ミニラお願い」

「ゴルルル!」

アッサリ押さえ付けて貰い、頭を狙い打ち。

3メートル程も有る虎の口にはサーベルタイガーのような牙が。

「ミニラ、この虎を2体抱えて。背中に俺のせて王都迄飛べる?」

「ゴルルル!」

問題などないかのような軽い返事。

「悪いけどもう1体狩ってくれるかな?」

「ゴルルル!」

軽い返事で飛び立つミニラ

寒さの中20分程震えて待ってたら虎をぶら下げてミニラが戻って来た。御世話になります。


上空を飛ぶミニラの両手の間には3メートルの虎が2体..重力魔法が使えるのかな..前から思ってたけど。


王都に着いたのは日暮れ前雪山から王都迄は3時間程でした。

王都の城壁の門から500メートル程の所に降りて貰って門を見てると騎士達が門から出て来て向かって来るので。ミニラには又明日の昼に前回と同じ場所でと頼むと飛び立って行きます。


「これはガンジー殿、あのドラゴンはガンジー殿の騎竜だったのですね」

若い騎士が進み出て聞いて来る。モンデールの爺ちゃんの所に案内してくれた騎士で確かケインさんって言ってた。

「はい、北のドラゴン討伐に出ておりました」

「北のドラゴン討伐ですか、そのサーベルルンを持ち帰ったら。又北に向かわれるのですか?」

足元の虎を見て言って来た。

「これはサーベルンと言うのですか、綺麗なモンスターなので剥製にすればお祖父様達が喜ばれるかと思いまして」

「それは素晴らしいですな。サーベルンは非常に強力なモンスターですので倒すのも難しく。剥製などにするなど聞いた事もありませんが..運ぶのも大変でしょう、馬車を手配しましょうか?」

「ありがとうございます、お願いします。それと王宮に使いを出して頂けませんか?ドラゴンを討伐した御報告を陛下に御伝えしたいので。私はモンデール侯爵家に居りますのでお宜しく願いします」

ついでに頼むと騎士達がどよめいた


「な、何と言われたか。北のドラゴン討伐..倒したと聞こえましたが..まだ出発して三日間しか経っていないかと..」

後ろから年かさの騎士が進み出て来て驚いた顔で聞いてくる

「はい、倒しました。現在騎士の皆さんが処理に当たっておられますよ」

「「「「おお」」」」

どよめきが..



「サリユースお祖父様、只今戻りました。」

本人自らが門の所迄出迎えに来た爺ちゃんに挨拶する

「北のドラゴンを見事に討伐したそうだね、無事で何よりだけど、王宮から早く来いとの使者が来たから解ったのだけど。そのサーベルンはどうしたの?」

馬車に積まれた虎を見て爺ちゃん..少し期待してそう。実はこの爺ちゃんが、最初のダイヤウルフの購入者で自分の部屋に飾ってるらしい..

「はい、ドラゴンを討伐した後。北西の山に赴きまして少し狩りを楽しみ手土産代わりにと」

「凄いね、フージの山のサーベルンは入手困難な上に女性達には異常に人気が有って。毛皮のコートでもとんでもない値段が付いてるのだよ。それを剥製とは..」

おい!爺ちゃん。誰も剥製何て、ここでは言って無いよ。騎士でも買収してるのかな..

「はい、サリユースお祖父様とライアンお祖父様に1体づつ有ります」

ライアンと聞いて、一瞬眉が動いた爺ちゃん..見ない振り



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