お願いしまあ~す
種収穫作業は終わった
最短が5日で干からびた。最長の者も18日目に干からびたらしい。10日過ぎ前後から、殺せとか殺してと泣いてたらしいが。俺は見たくないので感知してない。
浜辺で戦った10人は海でモンスターに処理して貰ったが(魚の可能性も)。種蒔きした男達は父親になるので、焼いて埋葬した。
獣人達は全員若かった、下は15才から上は18才迄。何故か?と理由を訪ねたら。子爵と伯爵合同で遠征に出てるらしい。その為ベテランが不在だったとか。
獣人達は、全員浜辺での作業に協力する事を誓ったので檻から出て暮らして居る。住居は岸壁の上の荒れ地に簡易な小屋が建てて有り共同生活。
まあ快適な生活だろうから逃亡の心配はまず無い。
就職時の条件(拒否の場合は、終日種蒔き)
就職祝として奴隷焼き印の消去(要守秘義務)
週1回美人魚付き
週1回酒支給
連日 強く成れる訓練付き(槍の講師は爺ちゃん)
週1回の美人魚選びのルールは簡単。選んだ相手の前で片膝をつき頭を垂れて片手を差し出す。相手が握れば成立、相手のゴメンの言葉で不成立。
因みに人魚側からの指名は出来ませんが、普段からのアピールは有り。
特殊義務 月1回の領主選抜人魚とのデート
以上が就職契約成立時の内容
獣人達は身体能力の基礎数値が高い為に活性化の魔法と魔力移動を覚えた途端、実力が上がり始めた。
子種の確保が出来るようになった人魚達も幸せそうだ。
俺は大隊長達の獲物を狙う視線に怯えて暮らしているのだが..
春になり、俺は13才になった。
王領のモンスターでミニラの食欲と魔石を賄ってる。今の所冒険者とのニアミスは発生していない。
王領の海岸には砂浜が有ったそれもかなり大きな。人魚達に聞いたら砂浜には強力なモンスターが隠れ潜み、海の魔獣も多く休む場所も無いので住めないそうだ。
王領へ獣人達を連れて行って狩りの手伝いをさせる時にパワーレベリングを行って見た。ミニラにモンスターの頭を踏んで貰って動けないようにしたモンスターを全員で攻撃させて留めも刺させるでも、攻撃させるだけでも共に位階が上がるのが確認出来た。
獣人さん達にも睡眠時の痛みを満喫して貰ってます。
もう直ぐ夏、人魚達が又増えてた..3000人
砂浜も頑張って拡張してるけど、人魚達の増える数が半端無い。人魚密度が過剰になってます..冬のベビーラッシュも有るし。現在の2キロじゃ足りません..
クライム男爵館に来てます
「お祖父様、最近考える事が有るのですが..」
爺ちゃんに悩み事を相談にきたので
「どうしたのだ?」
「はい、将来の事です..私はこのままでは男爵家の跡継ぎとしては相応しく無い道を歩いて行ってしまう気がして。廃嫡して頂けないかと思いまして」
「又、突然じゃのぉ。お前らしくもなく弱気か?お前が悩む理由くらい解っておる、ドラゴンを抱え人魚達を抱え込み大きなトラブルに家族を巻き込む事を恐れておるのじゃろ」
「はい」
「下らぬ!愚かじゃのお。大した事では無いわ、ワシとジェームスとお前とドラゴンとで万の軍勢に突っ込めば良いだけよ。何の問題が有る?のおジェームス」
やっぱり脳筋の爺ちゃん
「はい、父上。曲げたく無い事が有れば突き進むのみ!命を惜しむより夢を惜しみます。明日を想えぬ日々などに意味は有りません」
父ちゃんも居たよ。脳筋だけど
「お祖父様、父上、男はそれで良いかも知れませんが..母上達が不憫では?」
「ガンジー、テレサとマーニヤを舐めない方が良いよ」
父ちゃんが笑いながら告げる
爺ちゃんが部屋から出て行き戻って来ると。テレサ母さんとマーニヤ母さんも部屋に入ってきてソファーに据わる
「テレサ、マーニヤ。実はガンジーがこう言っておる・・・・・」
爺ちゃんが母さん達の耳に入れたく無い事迄告げる
「まあガンジー心配してくれるの?優しいわねえ。そんな事だから3000人もの女性に愛されて大変な事になるのよウフフフ」
テレサ母さんにからかわれた..
「ガンジー、私もテレサ様も侯爵家から男爵家に望んで嫁いだ変わり者同士。貴方が思っている程、柔では有りませんよ。女の人生は退屈なもの、でもガンジー、貴方のお陰でどれだけ楽しい日々を過ごせている事か。貴方と共に滅ぶも生きるも、どちらも楽しみでしかないのですよ」
笑いながらマーニヤ母さんが言う、滅ぶも楽しい?ゲームの勝ち負けかな?深すぎるよ..
「ともかくじゃ、お前はクライム家のおなごの強さを解っておらぬ。好きなように進めば良い、戦うとなったなら例え相手が王家であろうと横に並んで槍を奮ってやるわい」
爺ちゃん本当になっても怒るなよ
「そうだぞ、ガンジー。テレサもマーニヤも折れて下がるより笑いながら死ぬ方を間違いなく選ぶ。お前も折れるな!思い通り生きなさい」
父ちゃんが笑いながら言うのを、テレサ母さんもマーニヤ母さんも頷いて肯定してる。本当に良いんだね!
困った家族達だよ...




