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世界を繋ぐお仕事 〜世界征服編〜  作者: na-ho
しんらいとさいせい
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56 挨拶

 ◯ 56 挨拶


 今日はみかんの中間界で、オレンジなカエルの解剖が行われている。勿論死体だ。マシュさんが毒持ちと聞いて仕入れに行っていた。ギルドに依頼を出せばすぐに死体が手に入る。というか、売られてたらしい。

 マシュさんからすると冒険者ギルドとは素材屋である。商業ギルドは面倒くさかったらしい。商売する訳でないので要らない規則に要らない出費がかさみ、一回が割高でも直接冒険者ギルドに依頼した方が楽だったらしい。向こうも適当なのか売れるなら何処でも良いみたいでいい加減だ。


 それはさておき、オレンジな水たまりは幽霊にも毒として存在するみたいだった。なので、オレンジのカエルを解剖して、オレンジの水たまりとの関係を調べている。

 結果はオレンジなカエルはオレンジな水たまりに浸かっているからオレンジなカエルになるみたいだった。水たまりにいるバクテリアが原因のオレンジの毒物質を作っていると結論が出た。周りの色々な原因で発生したオレンジなバクテリアが作った物質は、幽体に対して毒性を示すという訳だ。

 濃ゆいオレンジな物質を取り出して、満足げに笑うマシュさんが怖くて、リーシャンの入れてくれた『みかんなカフェ』で人気のネーブルオレンジのジュースが飲み辛い。……間違えないように全部飲んでおいた方が良いかな?

 オレンジな毒はツタの魔物の猛毒と一緒にカシガナの実の溶液に混ぜ、何やら分からない物質を加えてから結合の魔法を掛けると真っ赤な光を放ってからぐつぐつと煮立つ様な泡がぼこぼこと出て混ざり、怪しげな紺色の魔法の薬に変わった。


「魔力を与えるとこいつの持ってるエネルギーを急激に膨らませてくる。最悪爆発まで行くが、上手くやれば魔法力のブースターとして使える。体に入れると毒だから、物質に混ぜるか魔法陣を描くのに使うか……まあ色々試す必要があるな」


「おおー、何かすごいね」


「くくく、これは売れるぞ!!」


 マシュさんの悪い笑顔はその後、何日も続いた。まあ手短に管理組合に売込みに行っていた。

 おかげで新しいスタッフが面接にやってきたが、管理組合の回し者だった。良い物があるのなら管理を一緒にやりましょうと言った感じだ。レイが苦笑いしていた。

 十分やっていけてるので管理を一緒にというのは蹴った。どのみち僕達管理員が既にいるのに何言ってんだろうと思う。疑問はすぐに聞いたら、答えてくれた。


「言ってもアキは新人で世界の管理なんて本来なら出来ないし、管理組合経由でここにいるのでもない。便利な物があるのを横からかっさらう気のちょっとした挨拶だよ。これで手を組んだら何も知らない奴らだからと根こそぎ権利を奪われるからね。適当にあしらうくらいで良いんだよ」


 そんな事で助けを求めるくらいの人物なら、管理神も一緒に丸ごと管理して利益を上げるように手を回すという事らしい。うーん、良く分からない。でもまあ組合が注目するくらいにはマシュさんの完成させた物は良いってことかな。


「でも皆は優秀だし、他に仕事もやりながらでもやってるよね。僕は全然仕事してないよ?」


 管理神の仕事しか最近はやってない。下の様子を見たり素材を集めたり、死体を埋めたりしかしてない。


「これは新人の仕事を超えちゃってるからね。大体新人での神ポイントのマイナスがぶっちぎりの一位を獲得したって聞いたよ? マシュが新人の時の記録を追い抜かれたって泣いてたからね」


「うん、新人の歴代一位も貰ったよ」


「……それはすごい記録だね」


「死神のポイントも見習いとして最悪ならしいよ」


 こっちも見習いの歴代一位をくれるかもしれない。


「まあ、中間界の経営が回り出したら大丈夫だよ」


「うん、それがあるからまだなんとか文句を言われてない気がするよ」


「実際その通りだよ。まあ、借金の返せるあてがあるから組合も保護してくれてる。実際首にもなってないし、犯罪者にもなってない。大丈夫だよ」


 レイが慰めるように言ってくれたが、内容が本当の最悪が避けれてるだけなのを突きつけられてる感じだったので複雑な心境だ。まあ後が無いのだけは確実だ。


 そもそも薬はアンデッド協会との共同研究の延長で出来上がった薬なので、勝手に管理組合に口を出されても困る。後から入るのならそれなりに取り分が変わってくる。

 魔法力BOと名付けられた薬品は管理組合の提供する研究室で開発される事になった。勿論共同でだ。レイとの交渉で頭を下げてきたので一緒にやることになった。まあ、交渉にも色々あるのねとほんのちょっぴり勉強した。

 第七フィールドの遺跡のダンジョンは組合が環境保護の為にも研究を始めた。そんな資金はうちからは出ないが、投資してやってくれている。おかげで世界が解体される心配は無くなったのでホッとしている。ここのオリジナルなやばい物達が役に立っている。


「最終的にエネルギー資源として認められると思うんだよ」


「そうなんだ? じゃあ、石油が出たとかそんな感じなの?」


「そうだね。ダンジョンの奥にオレンジ色の湿地帯があって、二、三メートル級のカエルがうようよいるみたいだよ」


「……そこには僕は行きたくないな」


「視察には行っとかないとダメだよ。管理神なんだし」


「う、うう……」


 レイの説得で行く事になった。誰と行こうかな?


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