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エピローグ

エピローグ

 通勤ラッシュが激しい時間でもない為、俺はぼーっと以前通っていた学園から今住んでいる場所へと電車で向かうことにした。

 相変わらず人の居ないプラットホームで電車を待っているとスーツ姿の初老の男性を見つけた。

「黒葛原のおじさん」

「おや、冬治君じゃないか」

 俺の方へ振り返った黒葛原の伯父さんは柔和そうな顔をしている。しかし、この前会った時より痩せているようだ。

「ダイエットでもしたんですか?」

「はは、痩せたように見えるかい?」

「はい」

「実は入院していてね」

 ここを、刺されてねと伯父さんはわき腹を人差し指で突いていた。

 やっぱり、刺されたのか。

「そ、そうだったんですか。刺した人は?」

「逃げてもらったよ。 私が警察にも出鱈目な事を言ったから未だに捕まってはいないようだ」

 困ったような顔をしてため息をついた。

「あ、そろそろ電車が来るみたいです」

「本当だな。ところで冬治君はどこに行くんだい? まだ学園には復学していないのか?」

「実は他の学園へ……」

 転校しているんです。

 その言葉と様々な事情を説明しようとしたところでプラットホームに女性がやってきた。

「あの子は……」

 結構若い女性だった。そして、綺麗である。Tシャツにジーパンといういで立ちで俺達の前に立ちはだかると黒葛原のおじさんを見ている。

 デジャヴってやつか? もしかしてこれは……。

「奥さんと別れなさいよ」

「……またその話か。入院中も何度もお見舞いに来てくれて嬉しかった。しかし、それとこれとは別だ。私にその気は無いよ。君だってその気は無いと会った時から言っていたじゃないか」

「あなたが優しくしてくれたから悪いんじゃないっ」

「節度は持ったつもりだ」

「あれで節度をもったつもりですって? あんな……」

「子どもがいる前で話すことじゃあない」

 そして俺の方へ視線を向けた。

「あんた、この人の息子?」

「へ? いや、違いますけど」

「じゃあ、さっさと何処かへ行きなさいよ。邪魔よっ」

 女性がそう言うのと同時に電車がやってきた。黒葛原のおじさんも俺に乗るよう手を動かす。

「お、お先に失礼します」

「ああ、元気で」

「その、黒葛原のおじさんもお元気で……」

 すぐ出られるように、そして窓を開けられるだけ開けて外の会話を聞く。

「……また入院したいの? 今度は霊柩車かもよっ」

「それはよくない状況だな。刃物はこういうところで持つもんじゃない」

 これは完全にアウトだと思って外に出ようとする。

「くそっ」

 扉が閉まったので今度は窓から出ようとするが……プラットホームに人がちょうどいてタイミングをずらされてしまった。

 その日の夕刊で、やっぱり黒葛原のおじさんが刺された事を俺は知るのであった。

 ああいう大人には……ならないように注意しようと思う。


何だかプロローグを投稿してからそんなに経っていないように感じます。光陰矢のごとしって奴でしょうか。いやー、あっという間だった。書いていて面倒だと思った子もおらず、奇をてらった展開にもならず、人死にも出ませんでした。よかったよかった。それでは総括を始めたいと思います。椎子編はもう少しエグイ下ネタを入れる予定でした。予定は予定で終わりました。一番あれなところも○文字が助けてくれました。ありがとう、○文字。次に由乃編。これはまぁ、悪くないかなと……でも、NKK的に調査失敗なんじゃねぇのかと思います。駅前の事があったからいいのかな、いいですね、別に。うん、駅前の話はなんだったんだろう。作者本人も実はよくわかっていません。なんで書いたんだっけ?と首をかしげております。次に恵理奈ですね。これはまぁ、メインに据える予定だったので個人的には満足しております。バッドエンドとして徐々に消滅していき、冬治も最終的には忘れてしまうという結果がありましたがやめました。さいごに、夕花ですね。最初から名前の事を書くつもりでしたが最後になってようやく思い出したというなんとも残念なことになりました。まぁ、しょうがない。意見感想評価メッセージ待っていますのでいただけるならうれしいです。最後まで読んでくださってありがとうございました。

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