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ABYSS CHRONICLE  作者: 望月 梓
天恵の歌姫に賛歌を
9/19

ジョブ選択なんてないようなものです


 さっきの3人組から貰ったこの周辺のマップから最短距離で街へ戻る。マップを入手すると自分の位置が表示されるようで、見ている方向も矢印で表されているので本当にたすかる。

 直線で向かう中で約3体ほどアルミラージに遭遇したが、フロストバレットを2発で終わらせることが出来た。今更気づいたが、アルミラージはちょっと貰えるお金が多いかもしれない。

 

 

 かれこれ戦闘以外で30分くらい走ると街が見えてきた。

最初に通った門をもう4時間ほどぶりに見る。


 「は~...やっと戻ってきた。」


 今まで割と戦闘ばっかりだったので疲れもでてきたらしい。ジョブ関係のやつ終わらせてすぐログアウトするか。


 

 さっきの3人から聞いたとおりに案内所的なところに向かう途中に装備店のような店を発見した。少し薄暗く、装備品はきらびやかなものは無い。怪しいが、こういう店ほどいい商品が売ってたりするものだ。

 

 「なんだい兄ちゃん。買いたいものでもあるのかい。」


 話しかけられ少し焦ったが、ここのNPCは自分から話すタイプらしい。今までのゲームでそんなことはまず無かったので素直に感動する。


 「あー、売り物見せてくれるか。」


 こう言うと、店の商品の名前が書かれたカタログのようなものが現れた。タップすると詳細が現れる。

 例えば、



・サバイバルダガー


 切れ味がよく、多くの用途に使用される短剣。ある程度の殺傷能力が保証される。


 いや、ただのサバイバルナイフじゃん...キャンプ行って色々着いてるやつと対して切れ味変わらんやろ。



・ロングソード


 汎用性の高い長剣。昔、騎士団が愛用して使ったと言われている。


 序盤の店に売ってる武器を愛用するな。もっといい剣あったやろ。

 他にもいろいろ見たけど性能的にもテキスト的にも微妙に使えないのばっかりやん...序盤だから仕方ないのか?

 

 「もうちょいいい武器ない?」


 「初回の客なのに図々しいな、いい武器欲しいなら素材持ってきな。」


 おっ!素材集めて武器作る系ですか。でも、あんだけ倒して素材0っていうのは...

 そして、ウィンドウが現れる


 『モンスターから素材が落ちるようになりました。クエスト等からも入手可能です。』

 

 は? 装備屋いかんと見れないの?これ。

というか、今までの4時間は?

 

 「あー、今回は無しでいいや。また来る。」


 「はいよ。」


 NPCにしてはいいおっさんだったな。売ってるものは微妙だけど。とりあえず当初の目的を思い出して案内所へ急ぐ。


 それから数分歩くとやっと案内所を発見した。今現在夜の10時27分。割と人だかりができていて、入るのが少し嫌になったが、入らなければゲームの色んなものを知れないので諦めて入ることにした。

 木製の引き戸型のドアを開けると中身は飲食店、というか酒屋か?が隣接し色々賑わっていて、本来の目的はこっちの人が多いようだ。そんな中入って右手側にあるカウンターを発見した。

 

 蒼銀髪が特徴的なまな板のNPCのところに並んだ俺は、え?なんでまな板かって? 貧乳はステータスだ。希少価値だ! まぁ、これは置いておいて。


 「アリエス案内所第3支部へようこそ!どういったご要件でしょうか?」


 自分の番が来たらしく、可愛らしい第一声が聞こえた俺はゆっくり息を整えるそして、話しかけようとすると。

 まぁ、ウィンドウ型ですよね...

 案内所で主にできることは、


 1.ジョブ登録・変更

 2.チュートリアルを受ける。

 3.クエストの受理

 

 の3つらしい。とりあえず1と2を選択する。


 「ジョブ登録ですね。お客様は杖のようですのでこちらのジョブがお選びいただけます!」


 お?なんだ魔法使い以外にもなんか職種があるのか?


―――――――――――


・魔法使い 

 魔法を使い主に戦う中遠距離のアタッカー

 MPとINTに補正がかかります

・白魔道士 

 回復を多く使い味方を回復するヒーラー

 MPとINTと回復量に5%の補正がかかります。

 

―――――――――――


 え?終わり?他はないの?

 だが、他に何も出ないということはそういうことなんだろう。肩を落とすがとりあえず魔法使いを選択。ソロでヒーラーする気も全然ないしな。

 

 「かしこまりました。ステータス画面にジョブが更新されましたのでそちらをご確認ください。」


 はいはい、とりあえずフリックしてステータス画面を確認する。しっかりと魔法使いと書かれていた。これ選ぶんじゃなくてほぼ強制やん。


 「続きまして、チュートリアルについてですが、どれをお知りになりたいですか?」


 そう言われるとウィンドウが、出てくる。


――――――――――――


・ジョブについて

・クエストについて

・武器について

・スキルについて

・パーティーについて

・ログアウトについて

―――――――――――――


とりあえず全てを選択すると1つずつ表示された。


―――――――――――――


 ジョブについて


 ジョブはその人の持っている職業です。ジョブを持っているとステータスに補正がかかります。ジョブはクエストやある条件を満たすと進化や変化する場合があります。ある程度レベルが上がると複数持ちも可能です。


 クエストについて


 武器の素材や回復、お金などを一定の条件をクリアすることによって報酬として貰えます。クエストは案内所NPCか案内所前の掲示板、そして、街のNPCからも受けることが可能です。


 武器について


 武器は初期の武器以外は全て耐久値を持っています。耐久値が切れると壊れますので注意してください。耐久値は街の鍛冶屋や鍛冶スキルを持っているプレイヤーは復帰させることが可能です。

 武器の入手はクエスト報酬・イベント報酬・武器作成・購入等になります。武器は一定の素材を鍛冶師に持ち込むと進化や強化が可能です。


 スキルについて


 スキルはあなたが持っている技能のことです。剣系統は自分がスキルを行うモーションの初期を行い、あとは体の動く方へ流れるようにすると行えます。魔法系統はある程度の声で発するとスキルが発動します。

 パッシブ系統はスキル名を言うか、ステータス画面から選択で行うことが可能です。


 パーティーについて


 パーティーに入ると経験値が戦闘をしている全員に入るようになりますが、経験値の貰える量は下がります。パーティーは最大5人でリーダーとなる人の申請に受諾するとパーティーになることになります。

 パーティーになると味方からのダメージは0となりPKは行われません。


 ログアウトについて


 ログアウトは原則どこでも行うことは可能です。ですが、圏外でログアウトするとアバターはそこに残り続けるため注意してください。


―――――――――――――


 丁寧だけど割愛している所が割とある説明だったが、これを受けるとさっきの素材が取れるという話もできたらしい。

ほんとチュートリアル大事。飛ばしてやってたけど。そして、チュートリアル報酬として魔法使いのローブと帽子、その他にもまとめたプレゼント的なものも入手。暑そうだし動きづらそうだから着ないけど。

 とりあえず聞きたいことは全て聞けたので、「ありがとな」とだけは声をかける。すると相手は笑って手を振ってきた。たとえNPCでも、時間を取らせたの確か。お礼は必要だな。


 そして案内所から出ると分かりやすく掲示板があった。最初はリソースの奪い合いになるかと思ったが、見た感じ推奨レベルが2~5くらいのものがほとんどだったので諦める。

 ジョブも決まり?もうやることは無いということで今日はログアウトしよう。

 と決めたのだが、結局森へ出て少し狩りをしてから戻りログアウトするのだった。

 ゴブリン、ごめんな。

 



ジョブはサブのジョブもつけることできます。

その代わり、それは武器関連のジョブではなく違う役職となります。

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