クエスト受注です
遅くなりすみませぬ。連載は終わらないので気長に待ってくださいな。
うっすらと覚醒した意識の状態から眩い光が薄く開けた目に差し込む。
「は〜、疲れた。」
目を開けるといつもの照明が周りを照らしていた。ヘッドギアをおぼつかない手で取り外し、横にある机に置く。時間は夜11時になる頃でとんでもない眠気に襲われる。
「ま、まだ寝る訳には...」
この言葉を最後に意識が深淵へと誘われていった。
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時間もすぎて朝8時、日曜だからよかったものの、学校だったらマジで終わってた。7時半には出ないと間に合わんからなー。
昨日の初のVRゲームは本当に楽しかった。ゲームの中にいるのに自分の肉体を動かしている感じが未だに忘れることは無い。
「ただただ最高だったな。」
ベッドの横にある机からおぼつかない手でスマホを取る。それからSNSを確認したところアビスクロニクルはトレンド1位。見たついでに公式をフォローしておいて通知登録を済ます。プレイしたほぼが満足、楽しい、快感がすごいなど好印象なようだ。だが一方で、「個人に配られるスキルはどこいった?」というのも見える。
忘れていたが、先週のラジオだったかで個人個人にスキルを配るとか言ってた覚えがある。
そんなことを思い出していると、「ピコンッ」という音とともに通知が来てスマホが震えた。
確認してみるとさっきフォローした運営かららしい。
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ABYSS CHRONICLE運営
沢山のお褒めのコメントありがとうございます。スキルについてですが、解放条件は様々です。
例えば、
1.あなた自身のレベルが適切レベルに達する。
2.熟練度が適切まで上がっている。
などが必要になります。補足で現時点でのレベルキャップは99となっています。
特殊な例としてはその人個人にクエストが発生する場合もあります。
スキルですが、モンスターを倒した時に覚えるものもありますが、これは違います。
最後に、
もうスキルが配られた方もいらっしゃいます。
運営 澄風
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ほー、こんな感じでスキルが配られるのか。最後の文で熱くなるとは思ってたけどわかってた通りアビスクロニクルで検索するとすごい勢いでコメントが流れていく。
スキル名は言わなかったのでスキルの詮索も始まってるし、多分デマも出るだろうな。
そんなこんなで起きてからベッドでスマホを見ることしかしてなかったが、とりあえず体を起こす。いつものようにしんとしている部屋にはカーテンから日差しが差し込んでいた。
「ふぁ〜」
気が抜けて大きなあくびが出る。とりあえずご飯食べよ。
それからキッチンへ移動しお湯を沸かして、紅茶にハムチーズトーストといった朝食を摂る。最近こればっかだな。前まではマーガリンだけだったからそれよりはよくなってるかもしれないけど。
朝食も終わり片付けをし、着回しの部屋着シリーズ2に着替える。上は白黒のストライプ、下はスウェットといった動きやすすぎるレベルの服装だ。
「さて、やるか。」
朝にやることも終わったし、課題も今回は出なかったので昨日の続きをやるしかやることなぞない。
昨日使ったヘッドギアを装着し、電源をつける。初日は戸惑ったがもう迷うことは無い。またあの世界へ行けるという楽しみを持ち、仮想世界へ行くための切符の言葉を放つ。
「フルダイブ!」
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昨日は道端でログアウトしたせいなのか、今日も目を開いてみると転移門前だった。日曜だが朝なので昨日よりは少ないように見えるが、それでも1割減った程度だろうか。
とりあえず、昨日の狩りをした付近まで直線ルートで行こうとしたのだが、クエストがあることを思い出し案内所に立寄ることにする。
2分程度歩くと、というか転移門の目の前にあるクエストボード?らしき看板は人が埋め尽くされて見えない。どうしたものかと考えていると、横にきた女性プレイヤーが遠くから看板をタップしていた。
俺もそれをやってみると、クエストが表示されたウィンドウが現れた。軽くその女性プレイヤーに会釈してクエスト内容を見る。
その中には、「ゴブリンの討伐×10」や「コボルトの駆除 内容コボルト討伐×5」などがある。
大半が昨日やった内容でクリア出来ている...チュートリアル許すまじ。
クエストが表示される上部にはカテゴリー選択があり、討伐・採集と別れている。あ、チュートリアル出た
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クエスト
・討伐クエスト
クエストボードに書かれたモンスターを指定数討伐してください。報酬はクエストにより様々です。
・採集クエスト
クエストボードに書かれた素材や鉱石を集めてください。集め方としてはピッケル等の武器で採取するか、モンスターを倒すことによって入手してください。
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はー、そんな感じなのね。昨日のおっちゃんの言ってた素材ってこれのことか。ここら辺のクエスト受けてついでに自分の分も入手してくのがいいかな。
とりあえず、鉱石系統のやつを上から4つ。その功績が出ると書いてあるアーカルム洞窟に出てくるモンスターの討伐を全て受注しそこへ向かうことにする。てか、報酬めっちゃ高いな。
さて、ピッケルを買わなきゃいけないらしいので昨日とは違う鍛冶屋を探すことにした。
通りを見ていると鍛冶屋はいくらでもあるのだが、昨日と同じように1つ裏通りを探索してみる。昨日が悪かっただけで今日は良さげな掘り出し物が、そんなこと考えて見てみると、薄暗い通りにウルク鍛冶屋という名前を見つけて足を止めてしまった。
「お?見ていくかい?」
店主らしき30後半くらいの屈強な男が声を掛けてきた。
そりゃ見ていくでしょ、メソポタミアの古代都市の名前とか引かれるに決まってるじゃん。そして、まさかのNPCではなく鍛冶師のプレイヤーだった。
「あぁ、ピッケルとかない? あと、良さげな杖。」
「ピッケルならあるぞ、杖となるとちと難しいな。」
「初期より微妙に強いのとかなかったりしない?」
「ん〜杖を作るのに必要な素材が手に入ってなくてな。なんせ始めたばっかりで素材考えずに店の場所探す方優先しちまってよ。そしたらここが初期の3000リルで1週間貸してくれるって言うからよ。つられて借りちまったわけだ。」
後先考えずにやった感じか、そりゃこんな場所に店を建てるわけだ。
「あー、じゃあ素材持ってきたら作ってくれたりする?」
「鍛冶スキルそこまで高くないがそれでもいいならいいぞ。最初のお客だから値段は安くしてやる。」
「へいへい、分かりましたよ。あと、お客様は神様やぞ。」
「神様なら神対応しろってんだ。」
「ごもっともで。その返し好きやぞ」
これがコメントだったら草とか笑が付いてただろうな。それにしてもこの返しほんとに好きだわ。
「んじゃ適当に素材持ってきてやるから結構待ってな。」
「少しじゃないんか。分かったよとりあえずこのピッケル2本とも持ってけ、気長に熟練度上げて待ってるから行ってこい! 」
俺個人としては完全に忘れてたピッケルを貰い、走り出した。ほんと良い奴だったな。これからも友好関係を気づいていきたいものだ。
昨日とは逆の門へ行きマップを確認する。ちなみにこのマップはクエストやると貰えるものらしく、めっちゃ助かる。
門から出ると一本道のようになっていて割と人がいるので、一本道を外れ木々の間を索敵をかけながら駆け抜けていった。
あれ?あの鍛冶師のプレイヤー名分かんなくね?
まぁ、いっか。
ちなみに最初の街のアリエスは3方向に大きな道のある街になっています。一応言っておきますと、この作品では1層2層って感じではなく、全て平坦である予定です。はい、予定です。




