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ラノベ作家と予言の書  作者: ふりまじん
かくれんぼ

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チュートリアル3


ここまで決まったところで、私はメイザースと別れることにした。

「では、私はここで。」

と渡れようとするのをメイザースに止められる。

「待て、どこにゆくのかね?」

「私は魔王を目指すので、ここで別れて仲間を探そうと思います。」

と、私はあっさりと答えた。そう、私はこの世界のゲームの勝ち負けなどには興味はありません。

ただ、魔王になって作者に会うことを目的としているのです。そして、最後のお姫様ごっこをするのです。

魂が離れ離れにならないように。

「それは無理だと思う。我々はパーティを組んだ方がいいと思うがね。」

メイザースは困ったようにそう言った。

「でも、私は魔王になりたいのです。ですから、他の魔王を倒さないと先に進めないのではありませんか?」

私は穏やかにそう聞いた。

「いや、私は人間だからね、人に生まれたのだから、他のものにはなりたくはないんだよ。特に、魔王になりたいなんて、厨二病を拗らせたような事を考えたくもないね。」

と、弟子のクロウリーが魔王を名乗って迷惑をかけられていたメイザースは少し不機嫌に言った。

その様子を少し寂しそうにミネルバは見て、それから、私に穏やかに説明を始めた。

「大丈夫ですわ。私女王として出ますから、時影さんは王を名乗っていただいて。」

「クイーン?でも、キング同士で戦うのではないのですか?」

私はこれからのゲームの行方とルールを考えて混乱した。

「ええ、でも、この辺りは特殊条項を加えましたの。4王のひと柱は私。そして、アバターは アスタロト。

魔王として西洋では有名になりましたけれど、もとは豊穣の女神。ですから、本編に進んだら役職を変えれば良いのですわ。」

と、笑顔で言われて、なんとなく不審な気持ちになりました。

役職を変えるって??

「時影くんはクイーンとして仲間になってもらうよ。」

メイザースは面白そうに私を見る。

「女王…私がですか?」

「別に、アバターが女体と言うだけだよ。ゲームでは普通。緒度録ことではないよ。ほら、ネカマなんて言葉もあるくらいだし。」

メイザースは揶揄うようにそういった。それをきいてミネルバは肩をすくめる。

「では、私は ネナベ と言うことですわね。」

と、苦笑するミネルバを見ながら私は心を決めた。

「いいえ、そんな事をしなくても、他の王を倒して仲間を作ります。」

そう、そんな面倒な事をしなくても、私はこの世界のさまざまな事柄を動かせる力があるのです。

が、出てゆこうとする私をメイザースは止める。

「それはやめた方がいい。我々はハブられているんだから。」

「ハブられる?」

ああ、日本の若者のスラングを話すメイザースを私は不思議な気持ちで見ていました。ハブられるとは、仲間外れ人されると言うことでしょうか?

「ああ、我々は、急にこのゲームにエントリーをして、プログラムを書き換え、チート行為で王になっあのだよ?こんな人物をプレイヤーが許すと思うかね?」

と、真顔でゲームの話をされても、私も困ります。

「別に、これは私の作者の物語ではないですか!寧ろ、このゲームを勝手に動かしている侵入者は彼らではありませんか!」

と、語気が荒くなる私にメイザースは苦笑しながらまた話を続ける。

「チートとは不正のことだよ。ゲームプレーヤーが蛇蝎(だかつ)の如く嫌う連中が我々なんだよ。」

「でも、これは異世界ラノベではないのですか?」

全く、普通、ラノベのゲーム風味の異世界なら、チートを主人公が持って、それでみんなが幸せになるのであはりませんか。

「でも、ここはラノベではないし、他者の侵入を許しているのだし、レディはオリジナル展開で上位ランクを望んでいるのではないかね?」

と、話すメイザースが心なしか面倒そうに見えるのは気のせいでしょうか。

「ああ、そうですね。確かに、私の作者は、よく理解できてないかもしれません。」

私も肩を下ろす。

「そうだな。そして、プレイヤーは我々を含めて、レディの能力を遥かに上回る。

例えるなら、世間知らずのおばちゃんが、AIを使って半端なゲームをフリーでネットに公開した状態なんだ。で、その設定を面白がった古参の輩がカスタマイズして ゲームを乗っ取っている状態。と、言ったらわかるかね?ここで問題なのは、このゲームでは5人のメンバーを集めなくてはいけないが、ほぼ、全員、チートな我々とパーティーを組んではくれない可能性があると言うことだ。」

メイザースは本当に困った顔をする。

「でも、勝てば、誰かが参加してくるのではありませんか?」

私はゲームメンバーの協調を信じてはいなかった。

「ああ、でも、メンバーが集まらなくては、戦わなくても負けるよ。チートを繰り出す人間なんて自滅するまで放置したいと思うのが普通じゃないかね?」

メイザースは皮肉な口ぶりで言う。

「じゃあ、どうするのですか?」

私の質問にはミネルバが答えた。

「ですから、ここで、あまりの2枚のカードが登場するのですわ。これから、四王でジジ抜きせんをしますわ。これは落とされた人間の敗者復活で、この2枚を我々が手にできれば、ここからゲームを続けられますの。」

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