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ラノベ作家と予言の書  作者: ふりまじん
かくれんぼ

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テンプレ


大体の設定は理解できました。

とにかくアクションゲームの世界のようで、アバターを動かして物語を対戦しながらクリヤーするようなもののようです。

内容はどうもジャンヌダルクの時代、15世紀の西洋風みでロボっぽい悪魔と戦って両地を広げる話のようです。

我々は悪魔の方に飛ばされたようです。作者は人間側にいるのでしょうか。


さて、ここからどうやってこの話をホラーに戻して行きましょうか。


私はミネルバの体験談を聞きました。

どうも彼女は知り合いに誘われての参加のようでした。ゲームなので匿名、そして、プレイにはアバターで挑むことになります。

キャラクターは基本、人間、動物、妖精、ロボットなどが選べて、選んだキャラクターを自分でカスタマイズできるようです。

そして、強くなって偉くなると歴史上の有名なキャラの名前を名乗る事ができるようです。

何となく、出世魚のような感じなのでしょうか。


このゲーム、裏ゲームであるここでは、まず、魔王職争奪戦があり、そこで力があったミネルバはランキング上位に駆け上がり、姫として捕まって処刑された、魔女ジャンヌを名乗ることになったようでした。


「それはつまり、ゲームのアバターの中には魑魅魍魎がインしていると、そう言うことですね?」

さあ、いい感じになりました。これなら、悪魔、悪霊の類のプレイヤーを見つけて、バトルで勝つ、という感じの浄化をすればなんとかオカルトとして成り立つのではないでしょうか?

例えるなら、人形に憑依した悪霊を祓う、的な???

「魑魅魍魎、の、中に私は入るのでしょうか?確かに悪魔、人霊、妖精、天使までも新しいこの世界を楽しんでおりますわ。現魔王陛下も…それは、倒してからのお楽しみとして、これから新シーズンが始まるのです。」

「新シーズン、ですか?」

「ええ、ゲームは、新しい物語が追加されてゆきますの。今回は、原作者の初めてのシナリオだそうで、乙女ゲームの要素が追加されるようです。」

「お、乙女ゲーム、ですか。」

ああ、これは、作者に違いありません!

「ええ、なんでも、4人の姫を育成して、それがゲームの勇者のお嫁さんになるそうですわ。」

「!!!!!!!!(◎_◎;)」

ああ、なんと言うことでしょう。どうしたら良いのでしょうか?乙女ゲームの姫が、ゲームの勇者のお嫁さんになるとは!

「ゆ、勇者とは、何か、決まったアバターのことなのですか?」

なんだかドキドキしてきました。まさか、姫の1人に私の作者がいたら、誰かと結婚するのでしょうか?

たとえ、それが、電子の人形だとしても、いい気持ちはしません。

「いいえ、参加者ですわ。このゲームでは、悪役ロボの私たち達と、フランソワ軍の勇者が戦うと言うもので、勝つとこの世界の領主となれるのですわ。そして、領地ではある程度、自由な管理が任されます。

勇者が領主になった記念と王族への血縁関係になるために、4姫に求婚するのですわ。」

「キュ、求婚!それは。」

「いやですわ。ただのモブですのよ。でも、みんなで育てた質のいいモブですから、お楽しみいただけるかもしれませんわね。」

と、ミネルバが艶っぽい笑顔を向ける。

「それは、楽しそうですね。」

本当に、作者は何を遊んでいるのでしょうか。それとも、あの、悪魔の差金でしょうか?

「ところで、その求婚はこちらのメンバーは加われないのでしょうか?」

ああ、そうだとしたら大変です。

「まあ、時影様も、、、、うふふ。そうですわね。基本は出来ませんが、方法はございますわ。」

と、ミネルバはいやらしく笑う。

「どのような方法でしょうか?」

少し、気にはなりますが、そんなことより方法です。

「魔王になれば良いのですわ。そして、フランソワ軍を壊滅させて姫を奪えばよろしいのです。これはゲームですから、正義の味方、もしくは、人間が必ずしも勝利を得るとは限りませんの。実際、2度は滅ぼしていますし。」

ミネルバの笑顔がなんだか物騒に映ります。

「そうですか。では、魔王になれば、私にも求婚する権利がいただけるのですね。」

私の言葉にミネルバは少し考えてこう言った。

「求婚?ふふ。お可愛らしいのですわね。魔王ですのよ?魔王は求婚なんて致しませんわ。」

と、ミネルバは闇の笑顔で私を見る。その瞳には悪巧みの赤い炎が燃えています。

「では、どうするのでしょう?」

少し、面倒な気もしてきました。まあ、作者に会えさえすれば、メフィストの小芝居に付き合う義理はありません。

「勿論、勇者のプロポーズの場面に登場して嫌がらせをしてから姫を奪うのです。破談の断罪イベントですわ。」

と、嬉しそうなミネルバを見ていて、何か、とても大事の言葉のような気がした。

プロポーズ・破談・断罪イベント…と、いえば、今流行りの悪役令嬢もの、でしょうか。

その言葉に、少女小説を読みたがっていた作者との思い出が胸に込み上げてきました。


悪役令嬢が結ばれるのは、王子様ではありません。それは魔王…

そして、2人は結ばれる!


ああ、なんと言う事でしょう!もしや、このまま魔王を演じれば、また、作者とお姫様ごっこができると言う事でしょうか!!!!


私は、長い、物思いから醒めるような気がしました。

ああ、そうだとしたら、ああ、もし、そうなれば、3歳の作者と交わしたあの約束を上書きできるかもしれません。

『死が2人を分つまで。』

このロマンチックで切ない約束を、今なら書き換えることができるのかもしれないのです。

魔王として、悪役令嬢の作者と結婚するのです。そして、誓うのです。

『魂が存在する限り永遠に』と。

そうすれば、もう、作者が逝ってしまうことを怖がる必要はなくなるのです。

どんな状況であれ、作者が私に永遠を誓ってさえくだされば、私は、永遠にあの方のそばで暮らして行けるのです。

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