not押し売り yes実験
露天販売を始めて数日後
超美少女売り子(セコム付き)の手作りお菓子屋として少しづつ 少しづつではあるが商品の売り切れる時間が短くなっていった
こうなってくると商品の数を増やしたいところだがこれ以上森で材料を採取するのは忙しくてできないかな。
限界を感じた私達は森での採取を諦め、ついに市場で材料の仕入れをすることにした結果商品数も増え、品切れしても補給が可能になったけど・・・やっぱり単純利益は変わらない
「なにか・・・なにかないかな・・・」
「うーん・・・やっぱり材料費かさんじゃうね」
うんうん唸るフェル
「あ‼︎客層を増やしてみようよ‼︎一気に沢山買ってくれたら利益増えるよ‼︎」
がばっと起き上がり、キラキラした目をしてこっちを見つめてくるが・・・
「難しいんじゃないかなぁ・・・そんなに沢山お菓子が必要な事なんてあんまり無いし・・・」
あったとしても、貴族の茶会や舞踏会位だろうし貴族を相手取るにはフェルは母に似はじめているし無理やり愛人にされても困る 可愛いから心配
「そっかぁー・・・でも大きな袋にクッキーだけ詰め込んだらどうかな?木の実の入ってないクッキーにすれば材料費も抑えれる!」
ふむ それは検討の余地があるかな
「それなら良いかも、袋代はかかるけど冒険者向けにいける‼︎」
「薬草クッキーにしたらもっと売れるよ‼︎」
それは良いアイデアだ ここなら冒険者ギルドも近い‼︎
「でもクッキーにしても効果あるのかなぁ・・・パンは効いたけど・・・」
「それなら試してみよっか」
「え?」
「う・・・うーん・・・?それで僕たちにこれを?」
私達はメルクとベクターの所に来ている
事情を説明すると微妙そうな顔をするメルクに私は
クッキーを押し付ける
「味気ない男二人旅に甘い菓子は如何かの」
「よけいなお世話だ‼︎味気なくて悪かったな‼︎」
「えっと・・・押し売り?」
「お代は要らんぞよ」
「あ うん・・・」
困惑するメルクと拗ねるベクター
「エル姉・・・さっきからどうしたのその喋り方‼︎おじいちゃんみたいだよ・・・」
「妹も引いてるだろ・・・薬草クッキーだぁ?パンと同じラストスか?味は・・・しないんだろうが」
そう、ベクターの言う通りクッキーに入っている薬草はパンと同じラストスではあるが 効果に違いがあるかどうか調べたいのだ
もしクッキーとパンの効果が変わらないのであれば別の薬草を考えなければいけない
パンの方の利益が落ちてしまう可能性があるからだ
ラストスパンは冒険者達の間ではかなり有名になって来て真似をする宿やパン屋が出るのも時間の問題。
利益回収が下がるのは目に見えている
更に下げるのはあまり宜しくないが他の店に先に新商品を出されても困る
だから思い立ったが吉日
「大人しく実験台になるがよい‼︎」
「ねぇそれが本音だよね⁉︎」
「何の事かの ふぉっふぉっふおっ」
(だからエル姉喋り方・・・)
「まあ、取り敢えず1袋貰うよ パンよりはかさばらないしね」
「不都合があればいうのじゃぞ」
「・・・はぁ」
しぶしぶといった感じで出かけていく二人
「よーし 帰ろうか!」
「う、うん!(話し方戻った・・・)」
パスを忘れてようやくなろうに入れたけど今思えば新しく発行しなおせばよかった
遅れました・・・




