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昼寝の場所取り
この時期の日差しは貴重だ。
特にこの石段の端は、よく暖まる。
今日は、先客がいた。
白黒の尾が僅かに揺らている。
一瞬睨み合う……が、お互いすぐに視線を外した。
………うむ。
そこに冷たい風が石段を吹き抜ける。
吾輩は思わず、しっぽをきゅっと身体へ巻き寄せた。
仕方なく、少しだけ距離を開けて丸くなる。
やはりここは、暖かい。
………
…
時折、ヤツのしっぽが吾輩を掠める。
気が散る──
だが、この暖かさは譲れない。
吾輩は優しい、今日だけは許してやろう。
気づけば、互いの影が少し重なっていた。




