12/23
羽化
日が落ちかけた頃、空気が少しだけ変わる。
木の幹に、僅かに動くものがある。
茶色い殻が割れ、白いものがゆっくりと現れる。
まだ柔らかく、頼りない。
不安定で、無防備だ。
吾輩は少し距離を詰める。
前足を、わずかに持ち上げる。
……
やめておく。
それは少しずつ姿を現していく。
………
……
気づけば、あたりはすっかり暗くなっている。
白いものは羽を広げ、しばらく動かずにいたが――
やがて、音もなく離れていく。
吾輩はしばらくその場に留まる。
理由は分からない。
日が落ちかけた頃、空気が少しだけ変わる。
木の幹に、僅かに動くものがある。
茶色い殻が割れ、白いものがゆっくりと現れる。
まだ柔らかく、頼りない。
不安定で、無防備だ。
吾輩は少し距離を詰める。
前足を、わずかに持ち上げる。
……
やめておく。
それは少しずつ姿を現していく。
………
……
気づけば、あたりはすっかり暗くなっている。
白いものは羽を広げ、しばらく動かずにいたが――
やがて、音もなく離れていく。
吾輩はしばらくその場に留まる。
理由は分からない。