【2期】3話 「限りある未来を」
【逃げる魔法使い2期】第3話「限りある未来を」実況&感想スレ
33:風の名無しさん
なるほど
寿命伸ばす方法はいろいろあるのね
片っ端からやっていく感じだな
37:風の名無しさん
健康法オールスター感謝祭みたいな構成
39:風の名無しさん
ミッション① 老化を遅らせる果物をひたすら食べる
44:風の名無しさん
ピーマンみたいな果物が大皿いっぱいに出てきたwww
46:風の名無しさん
緑が鮮やか
ひたすら苦そうで草
48:風の名無しさん
見た目でわかる、絶対体にいいやつ
49:風の名無しさん
魔法使いちゃん「えっ私が食べるの?」みたいな顔してたね
54:風の名無しさん
これどっちの意味だ?
長命種ニキ説が正解なら言葉通りだし、これまでの有力説が正しければ皆を気遣う魔法使いちゃん
62:風の名無しさん
長命種ニキの説の弱点としてはさー、本当のこと言えばよくない?
ここまで来たら信じてくれるでしょ
68:風の名無しさん
なー
黙ってるの意味わからん
71:風の名無しさん
さっそく「みんなに食べてほしい」みたいなこと魔法使いちゃんが言い出して王女様が泣いてます
75:風の名無しさん
泣くの早くない?
79:風の名無しさん
でも巫女さんも「その通りですね」とか言ってたから、全員で食べてこそ意味があるのか……?
83:風の名無しさん
どういう原理なんだ
86:風の名無しさん
栄養学じゃ説明できない何かを感じる
89:風の名無しさん
「しかも生で食べないと意味がないのです」
真面目な顔して巫女様が教えてくれたけど、ちょっと口元笑ってた気がする
96:風の名無しさん
最後に魔法使いちゃんと謎の言語で話してたのあれなんだ?
102:風の名無しさん
なんで2人で話すときは謎の言語なの?
108:風の名無しさん
長命種ニキ、なんでだと思う?
113:長命種ニキ
巫女は神殿では敬われてるみたいだから、キャラを崩したくない時に謎の言語で話してるんだと思います
117:風の名無しさん
オフモードをバレないようにする手法か
120:風の名無しさん
なるほど
あ、最終的にみんなで食べるんだ
126:風の名無しさん
「うわにがっ……いえ! 皆さんのおかげでみるみる寿命が伸びていきます……っ!」
魔法使いちゃんも嬉しそうでよかった
134:風の名無しさん
嬉しそう? 辛そうだが?
139:風の名無しさん
口角は上がってるけど目が死んでたぞ
142:風の名無しさん
寿命が長いんだったらこんなこと言わないでしょwww
伸ばす意味ないんだからwww
148:風の名無しさん
うーん……どっちだ?
155:風の名無しさん
やばい
王女様が泣きながら食べてる
163:風の名無しさん
さっきの台詞のせいなのか単に苦いからなのか判別がつかん
171:風の名無しさん
剣士だけ平然と食べてて草
合格だ、お前船乗れ
177:風の名無しさん
船かな?
182:風の名無しさん
巫女様の口の中に果物転送したの魔法使いちゃんだろ
188:風の名無しさん
そっぽ向いて口笛吹いてたもんな
吹けてなかったけど
195:風の名無しさん
これもう自白でしょ
201:風の名無しさん
やっぱあの金属板って転送魔法用なんだね
209:風の名無しさん
巫女様めっちゃ涙目で睨んでるwwww
謎の言語でひたすら何か呟いてる
216:風の名無しさん
確かに猫被ってそうで草
222:風の名無しさん
ミッション② 大神殿の地下にある洞窟に潜って、壺に入った秘薬を取ってくる
230:風の名無しさん
「洞窟は奥深く、普通に潜っても往復に2か月ほど……巣くっている魔物はいずれも凶悪、戻って来れない者がほとんどです。遺書を書くことをお勧めします」
236:風の名無しさん
なんでそんなところに秘薬置いたし
244:風の名無しさん
笑顔で紹介するな
251:風の名無しさん
巫女様、絶対さっきの根に持ってますやん
258:風の名無しさん
この魔物って神殿に這い出してこないんですか?
ちょっと都合がいいですね……
263:風の名無しさん
これいざというときの神殿の戦力として取ってるだろ
271:風の名無しさん
と思ったら2日で戻って来て草
278:風の名無しさん
2か月は2日だった……?
286:風の名無しさん
世界を救ったパーティーだもんな
291:風の名無しさん
戻ってきた一行を巫女様が二度見してて大草原
299:風の名無しさん
あんなに襲ってきた魔物が帰りに1匹も出なくて笑った
完全に怖がられてる
302:風の名無しさん
魔物「あいつらと戦う時は遺書を書いておくんだぞ」
306:風の名無しさん
さあ実食です!
313:風の名無しさん
また秘薬が苦そうだし、やたら量があるwww
320:風の名無しさん
ジョッキに注がれた量
ペットボトルの麦茶ぐらいあるじゃん
322:風の名無しさん
魔法使いちゃんの味覚こわれる
328:風の名無しさん
そもそも秘薬を飲むのにジョッキを使うな
330:風の名無しさん
壺から注ぐ時にゴポッて音したの笑う
333:風の名無しさん
「皆さんのおかげで……みるみる寿命が伸びていきます……」
336:風の名無しさん
言い方がもう限界の人のやつ
338:風の名無しさん
魔法使いちゃんが
明らかに元気なくなってて草
345:風の名無しさん
これ本当に寿命伸びてるのか?
短くなってない?
353:風の名無しさん
あ、秘薬もみんなで飲むんだ
360:風の名無しさん
そうじゃないと飲まないって
魔法使いちゃんが言うから……
366:風の名無しさん
巫女様が明らかに警戒してて笑った
374:風の名無しさん
「今日は日差しが強いですね……」
みたいなこと言ってヴェールいきなり変えてたな
382:風の名無しさん
屋内なのに日差し?
389:風の名無しさん
神殿の屋根は穴だらけだった……?
394:風の名無しさん
転送魔法キャンセル機能とかついてそう
402:風の名無しさん
急にすげー離れるし
409:風の名無しさん
「ちょっと気になるのでステンドグラスの様子を見てきます」
417:風の名無しさん
このタイミングでステンドグラス気になる……?
424:風の名無しさん
台風の時の田んぼかな?
433:風の名無しさん
そのうち「ちょうちょがいたので追いかけてきます」とか言いそう
* * * * * * * * * * * *
それからも、私達はひたすらに寿命が伸びるという方法を片っ端から試した。
健康にいいとか言われ、裸足で神殿の玉砂利の上を歩き回った。
水車みたいな丸い装置に縛り付けられ、ギリギリと背中を伸ばされた。
板にはりつけにされ、ひたすらぐるぐると回された。率直に言って拷問では……?
私は、岩場に腰かけ、薬草入りだという緑色の足湯に足を泳がせながら、思わず口を押えた。最後のやつが特に駄目だった。座っているのに世界が回っている気がする。秘薬と緑の果物が胃の中で踊り狂って出口を探してる。うっ吐きそう。
「しっかりしろよ。だらしねえなぁ」
呆れたように隣で言う勇者に向かって、私は呪詛を呟いた。こうなれば死なばもろとも。
「いざとなったらそっちの胃の中に全部転送させてやるから……!」
「なんてことを思いつくんだお前は。絶対やめろよ! いいか絶対だからな……!」
「さすがにそれは嫌なのね」
王女様が笑う。でも言い方的に、「嫌と嬉しいの境目でしょ?」くらいのニュアンスだった気がする。……え? ちょっと待って。
王女様の中では、勇者って他人のそういうのを転送されて、嬉しいと嫌の境目なの……? しかも勇者もあんまり否定しなかった。ということは、図星、なのだろう。……へー。
私は、何か小声で言い合っている王女様と勇者から、ずりずりと距離を取った。
生まれてから今まで、結構色んな人を見てきたけど、さすがにそういう趣味の人はいなかった。さすがにちょっと……いや、いけない……! 趣味で人を判断するなんて。ここは年上として心を広く持たなければ……!
私は、ぶんぶんと首を振り、こちらを向いた勇者にニコッと笑いかけた。すると勇者は慌てたように、手を大きく振り回す。
「いや、違うぞ⁉」
「うんうん、いいんだよ。人にできないことをできるのが勇者だもんね」
「俺の神託をそんな風に使うのやめてくれます?」
「それとも「逃がさないぞ」ってそういう意味だったの? ほら、ミアの村で言ってた台詞って」
「俺の一世一代の約束を変態宣言に変換するのもやめろ」
「他にいいところいっぱいあるし……うん、いい人だと思う……よ」
「差し引きギリッギリじゃねーか」
それで、結局、どれくらい寿命が伸びたんだろう。1日がかりでやったんだし、半年くらいは伸びていてほしい。それでも、1000年生きるためには、えーっと、2000日? しないといけなくて……2000日は、えーっと、5年? 5年くらいか。おお、意外に早い。それなら……。
わくわくしながら待っている私達の前に、巫女さん――アリナステラさんが、微笑みながらやってきた。これはひょっとして、1年くらい伸びたんじゃ……。
「はい、今日1日お疲れさまでした。寿命が2時間ほど伸びましたよ」
「2時間……? 2年じゃなくてですか?」
「いきなり年単位で伸びるわけがないでしょう」
呆れたように言うアリナステラさんだったけれど、私はもうそれどころじゃなかった。
だってマイナスじゃない! 損してるじゃない! 1日で2時間、つまり12日で1日分伸びる計算だ。1000年伸ばすには……えーっと、1万2千年? うん、たぶんそれくらい。私はできるけど、他のみんなはできないと思う。
骨になったみんなを水車にくくりつけてぐいぐいと背骨を伸ばす私のイメージが浮かび、首を横に振った。……違うな。求めてるのは絶対こういうのじゃない。
「この方法は駄目ね。もう少し他に、何かないのかしら?」
王女様があごに手を当てながら、目線をアリナステラさんに向けた。きっと彼女も、死んでからも背骨を伸ばされるのは嫌だったのだろう。
「はあ……あとは邪法とか、おとぎ話とかの類になりますよ? それこそ死んだ後に幽霊になって出てくるとか、そういう類の」
そこで、アリナステラさんは、私達をゆっくりと見回した。
「まあそれも無理でしょうね。死後に魂を残す秘法は非常に面倒なので。そもそも、死んだらどうなるのか全然分からない方も1人いますし……」
確かに、幽霊になって出てくるってのも違……いや、アリなの……? だって幽霊って寿命ないでしょ? たぶん。ということは、ずっと遊べる……?
はい! と私は元気に手を挙げた。
「ちなみに、幽霊になるためにはどうしたらいいんでしょうか!」
「……! 駄目よ! そんな自棄になっちゃ駄目!」
「まあまあ。手段を選んでる余裕はないだろ。一応、聞くだけ聞いとこうぜ」
白巫女さんは、また静かに私たちの顔を見回した。
「まず、20年ほど、同じ場所で、同じ時刻に、同じ動作を繰り返します」
「……20年?」
王女様の声が少し低くなる。
「はい。毎日です。休まずに」
「動作って、例えばどんなものなの?」
「何でも構いません。歩く、振る、回す、唱える。形があって、繰り返せるものなら。ただし、少しでもずれると薄くなります。場に残すべき“癖”が散ってしまいますから」
そこで、黙っていた剣士が、腕を組んだまま白巫女さんを見た。
「剣なら?」
「素振り、ということでしょうか。でしたら、立つ位置、足運び、振り上げる角度、振り下ろす角度、呼吸の間合いまで揃える必要があります。昨日と今日で見分けがつかないくらいには」
「さっき、この人『まず』って言わなかったかしら……?」
「俺も聞いた。で、それを二十年?」
「ええ。第一段階としては、その程度ですね」
白巫女さんは穏やかに微笑んだ。
「ですので、お勧めはしませんよ」
勇者と王女様は黙って目を合わせ、真顔のまま、同時に首を振った。私も同感だった。これができるほど執念があるなら、確かに死んだ後も出てきそうだけど……。
白巫女さんは、机に歩み寄り、何枚か広げてあった紙束を指先で揃えた。
「死後に残る方法は、どれも重いんです。時間も、代償も、覚悟も要ります。ですから、皆さんが今探すべきなのは、もっと現実的に……生きている間を少しでも長くする方法でしょうね」
そう言って、何枚かの資料を抜き出す。そして勇者を見て、なぜか意味深に笑った。
「候補はいくつかあります。
北の秘湯。
仙人桃。
それから――夫婦で分け持つと長生きできる祝福の指輪の村、とか」
勇者が、なぜかぴたりと止まった。
王女様の口元が、ゆっくりと緩んでいく。
「あら。延命法というには、ずいぶん変わった伝承があるのね」
「いや、待て待て待て」
勇者が食いついたが、勢いは微妙だった。
自分でも、何にどう反応したらいいのか決めかねているみたいな顔だった。
「そういうのは……やめた方がよくない?」
「へえ? 嫌なのね。手段を選ぶなんて余裕だこと。……まあいいわ」
王女様は涼しい顔で白巫女さんへ向き直った。
「ちなみに、女性同士でも加護は成立するのかしら?」
白巫女さんは少しだけ目を瞬いたあと、静かに頷いた。
「本来は夫婦向けの祝福具ですが、加護そのものはそこまで厳密ではありません。互いを思って持つなら、形としては成立するはずです」
王女様が、そこであらためて勇者の方を見る。
「なら、私が立候補するわ。嫌なんでしょ?」
「はあ!?」
勇者の声が見事に裏返った。
「いやそうは言ってないし……! そういう話じゃないだろ!」
「そういう話ではない?」
王女様は、まるで本当に分からないみたいな顔で首を傾げ、大げさに両手を広げた。
「調査の話でしょ? 誰かが実際に持たないといけないなら、候補は多い方がいいじゃない」
「いや、もちろん調査なのは分かってるけど、そういうのは、その……村の人に変に思われない組み合わせとか、色々あるだろ!」
「あらまあ」
王女様が、いよいよ面白くなってきたという顔をする。
「そこまで考えていたのね」
「普通考えるだろ!?」
「では、あなたは具体的に想像して『どう見えるか』まで気にしていたのね」
「今そこを拾うな!」
王女様は「ふふっ」と肩を震わせながら口元を押さえた。
白巫女さんは、止めるでもなく、澄ました顔で話を聞いていた。
剣士はいつもみたいに腕組みしながら、目を閉じている。
顔を上げた王女様は勇者を見たまま、涼しい声で続けた。
「嫌なら別にいいのよ? 私は純粋に、方法の一つとして申し出ているだけだもの」
「だから、嫌とかそういう話じゃなくて……!」
「では何かしら」
「それは……その……」
勇者は詰まった。
でも今度は、完全には黙らなかった。少しだけ顔をしかめて、言いにくそうに、それでも言葉を選ぶ。
「……指輪って、そういう象徴だろ。夫婦で分け持つって言われてるものを、調査だからって適当に扱うのもどうなんだよ」
「あらあらまあまあ。ちゃんとそんなことまで考えていたのね」
からかうように言う王女様を睨んで、勇者はそっぽを向いた。
「ともかく俺は! そんな村に行くのは断固反対だね!」
次回「銀環の村」




