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ブロークンハートには慣れてきてます。

「優美ちゃん、劇の話しに演劇部行くからついて来てー」

「いいよー」


 知り合って暫くしてから分かったことだが、桃華は交友関係が広い。


 廊下で歩いていれば同学年の内3人に1人は話しかけられるし、一方的に知られているわけじゃなくて桃華も知ってるみたいだった。


 ……正直入学からいる私より知り合い多くて凹んでるとかじゃないよ?断じてないよ?


「ほんと、桃華の交友関係の広さには驚かされるわ」

「ああ、友達多いとはよく言われるけどね」

「どうやって知り合ってるの?」


 確か前聞いた話だと桃華はSNS関係はやってないって言ってたしなあ。


「優美ちゃんのファンクラブの子達のクラスに行ったりする時に話しかけて、とかが多いかなあ。それで仲良くなった子の友達とも仲良くなったりとか。でも普通にしてたら結構仲良くなれるよ!」


 それはあんただからだと思うよ。


 ………この子チキンの敵であると思い知った瞬間だった。




「でも、これから会う子は優美ちゃんも知ってる子だよ!」


「え、私演劇部に知り合いなんていたっけなぁ」

 そもそもそんな桃華みたいに他のクラスに知り合いがいっぱいいっぱいいるわけじゃない。演劇部は確か2年生は5人程度しかいなかった気がする。


 うーん、思いつかん。


 と考えている間に着いたのは2年5組の教室。


 そのままスタスタと入っていく桃華の後を追うと、ある見たことある人が。


 向こうもこちらに気づいたようで友達との話を止めて立ち上がった。


「涼乃ちゃん、今回はごめんねー?」


「ううん、むしろ演劇部がこんな光栄なことが出来るなんて皆喜んでるよ!」


 美少女2人が並んでいる様は絵になるなぁ。


 ………ねえ、そこのお嬢さん、絵に写りたくないから隣の席にすわっちゃだめかい?


 キラキラした2人を苦笑いしながら見てると後ろからあれ?と声がした。


「ああ、演劇部の子って島本さんだったんだ」

「あ、そういえば睡蓮君4組だったよね?」


 わー、更に絵の完成度高める素材来たー!!!

 ねえ離れていい?3人で良くない?モブいらなくない?


 あ、そこのお嬢さん隣空けといて。そこ私にとってのプレミア席だから。


「島本さん、俺からも一応お願いしとくね。演劇部のステージもあるから大変だと思うけど」

「大丈夫ですよ!うちの台本は完成してますからそこまで手一杯になることもないですし」


 何より!と駆け寄って手を掴まれたのは桃華でも睡蓮君でもなく、


「我らが優美様の台本が書けるなんて夢みたいです!」


「あ、ありがとう、よろしくお願いするね」

「はい!おまかせを!!!」


 なんか最近桃華と同じ症状の患者が増えてる気がするんだけど気のせいかな?

 私凄いアイドル扱いされるんだけどモブだよ?私チキンモブだよ?教室の片隅のひっそりとした席が私のプレミア席だよ?

 あ、狙ってたプレミア席座られた。


 最近悩み事も減ったし平穏が戻ってくるかなあと思ったら新たな悩み出てきて辛いよ?

 私の心最近ブロークンハートに慣れてきて逞しくなった気がするんだ。嬉しくない成長だけど!


 そして次の日ユリア様達が衣装作りを凄く張り切ってると聞いても心を壊さなかったので、改めて成長を感じた自分が凄く虚しかった。


 恐れ多いんですよ、ユリア様。

 え、お茶会またするから来てくれ?

 ………この前のお菓子美味しかったから行きます。

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