皆で遊びに行くことにしました。、
「優実ちゃぁぁぁぁあああああん!!!」
真純といつものように世間話をしていると、遠くから何か私を呼ぶ声がしたと思い振り向いた瞬間、私は何かにタックルされていた。
「ごふっ」
「遊びに行こっ!服買おっ!グレードアップしよっ!」
「そのグレードアップに何か不穏なモノを感じるのは気のせい………?」
タックルしてきたのは言わずもがな桃華で、後ろには志穂もいた。
え?悲鳴が女の子らしくない?桃華のタックルを侮るなかれ。私のHPを仮に1000とすると、この娘は所構わずタックルし私に950ものダメージを与えてくるのだ。因みに私のHPは残り50なのでほぼ瀕死、レッドランプ点火しまくりである。
まぁでもそういえばこの4人で遊びに行ったこともないし、確かに良い機会かもしれない。次行ける日は夏休みまで持ち越しになるだろうし。
「遊びに行くのは構わないけど」
「やったー!!いつ行く?どこ行く?」
メンバーは私、真純、桃華、志穂で決まりのようで、お昼休みの時間を使って考えた結果、来週の土曜日朝10時に駅前集合ということに決定した。
「こちらA。優実ちゃんの体形に変化なし。十分条件を満たしております」
「こちらB。了解した。今度の遊びの日に作戦を決行する」
「こちらA。ラジャー」
「おっはよー!!」
「朝から元気だねぇ、桃華は」
只今9時50分。集合時間にはまだ早いけど皆集まっていた。
そういえば改めて思ったけど3人とも別方面で整っているのだ、私変な意味で浮いてない?
「ねぇ、優実。あんた変な意味で浮いてるよ」
「え!?やっぱり!?美人達の中に平々凡々は」
「いや、そうじゃなくて。あんた今日佳織さんに服選んで貰わなかったでしょ」
「………うん、そうだけど。真純なんで分かったの?」
「いやいや、普通オカシイの気付くでしょ」
一応無難と思って今日はTシャツにショートパンツ、サンダルで来たのだが何か変だったろうか?
「何で焦げ茶のTシャツに薄茶のパンツで茶色のサンダルなのよ、誰がどう見たって変でしょ」
「………無難なのを選んだつもりだったんだけど」
「変!」
そんな指を差してかっこよく言わなくても……しかも
「姉さんカッコイイ!」
「流石私達の姉貴!」
………変な信者が着いてるし。
「取り敢えず一旦優実んち戻って着替え直して来よう。流石にそれクマファッションって言われても無理だから。優実も悪目立ちは嫌でしょ?」
「全力で回避させていただきたく」
せめてまだ美人達に囲まれる平凡の方が何倍もマシだ。
「それじゃあ、優実ちゃんのお宅に行きましょうか」
「ごめんね、みんな」
「気にすんなって」
「さっ、早く行かないと遊ぶ時間無くなっちゃう」
この時若干2名の目がギラギラしていたことなど、変人達を家に入れたらどうなるのかなど私の頭の片隅からは不思議と抜けていたのだった。




