自己紹介に深入りは厳禁です。
ぎりぎり間に合いましたっ……!でも本編あまり進んでません。
「着いたよー」
駅から歩いて20分くらい歩いたところの住宅街の一角が私が住んでる家だ。
大きさは家族4人で暮らすのにちょうど良いくらい。白い壁に青いお屋根の2階建て一般ハウスである。
「「ここが優美ちゃんのお家……っ!」」
「そんな感極まるほどのことじゃ無くない?」
「だって姉さん!頭の中で何度も思い描いていた優美ちゃんのお家だよ!?」
「天使の家ってことは天国だよ聖地なんですよここは!」
一体彼女達の頭のなかでの私の家はどうなっているのか。しかも志穂あんた絶対桃華に毒されてきてるよ、私の家に神様は住んでないしそんな恐れ多いところじゃないよ私人間だよ!?
と、そんなツッコミを心の中でしつつ(多分いつものようにツッコみ続けてると今日一日持たない気がするからあきらめた)、私は玄関のインターホンを鳴らした。確か今日は出かけないって言ってたはず。
ピンポーン
「はーい」
「あ俊君?ごめん開けてほしいんだけど」
「あれ?優美出かけたんじゃなかったっけ?」
「この子のファッションセンスがあまりにもだったから引き返して来たのよ」
「うぐっ、そ、その通りでございます……」
「了解、ちょっと待ってて」
俊君は笑いながらいつものことか、という口調でそう言った。私のファッションセンスの無さは私の私服を知る人は皆知っており、
「着てる服は単体だと可愛いのになんでそこまで変に出来るのか皆目見当もつかない」
と様々な人から言われ『服の魔術師(笑)』の異名が付いたほどだった。その時は花柄のブラウスとズボンを着ていて
「花花しすぎて目が辛い」
と目をそらしながら肩をポンポンされた。なんか申し訳なかった…
すぐ玄関のドアの向こう側でガチャガチャする音がした後、ドアが開き俊君が出てきた。
「お待たせ」
「ううん、ごめんね休みの日に」
「それは構わないけど、今回は大人数だね」
俊君の視線の先を追うと、私の後ろにいる志穂と桃華にいきついた。
「あぁ、俊君初めて会うよね。こちら左から志穂と桃華。学校の友達だよ」
「初めまして、山中志穂と申します。優美ちゃんのクラスメートです。優美ちゃんにはいつもお世話になっております」
「初めまして、渡辺桃華と言います、同じく優美ちゃんのクラスメートです。よろしくお願いします」
「こちらこそ初めまして、篠宮俊と言います。優美の双子の兄です。優美がいつもお世話になってます」
「え、ちょっと」
3人が仲良く自己紹介しているところだが、今おかしな言葉が聞こえた。慌てて真純の方を向いたが真純は肩をすくめ首を横に振った。
『どういうこと?』
『何となく思うだけだけど、あいつの中でこの場ではこれが相応しかっただけでしょうよ、穏便に済ませましょ』
「どうしたのか、優美、轟」
「ううん、何でもない!」
「それより早く入ろうよ、遊ぶ時間が無くなる」
小声で会話していたところに俊君に質問されて、慌てて手をヒラヒラさせ否定した。
真純の直感は良く当たるから絶対信じるべし、これは真純と一緒にいる上で1番大事なことだ。
3人の会話をスルーっと無視しながら私は彼女等を家に招き入れたのだった。
『『作戦を決行しよう』』




