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42話 魔法陣

 あのあと、今日の講義はもうないということでシャルロット、ゼート、ネイアの3人に図書館の一角で話をしていた。ペニシラに魔術のことは教えてもらう予定なので、魔力そのものの話や技術体系、本当にこの世界の人間なら当たり前に知っているだろうことから教えてもらったのだ。


 まだ、勉強と言えるレベルですらないので、これからも勉強を見てもらわないとまずい。


 3人に礼を言って別れてからフォリアの屋敷に向かう。今日地下室の確認に来るはずだ。


 ----------


「待たせたか?」

「いや?」

「そうか、それならいい」


 2時間ほど待ってはいたのだが、図書室で借りた本を読んでいたので待っていた感覚はない。

 読んでいたのは「ゴブリンでもわかる魔道具の仕組み」。すぐ読めてしまった。

「ゴブリンでもわかる〇〇」シリーズは人気があるのか色々な分野で書かれていたので、暇を見て読んでいこう。


「で、地下室はどこだ?」

「こっち」


 地下室へと案内する。



「ふむ、確かにここは師匠の研究室だな」

「やっぱり?」


 フォリアが地下室に散らばっている紙を見た上で言う。


「ああ、筆跡もそうだが、いくつか私の知る研究内容が載っている」

「じゃあ、新しい発見はない?」

「いや、そんなことはない。見たことのない研究もたくさんある」


「どうしてこんな場所に隠すように......?」

 フォリアがつぶやいた。


「幸い私が講義を担当するのは1週間の最初の1日だけだ。それ以外の時間を使えば、そんな時間もかからずここがなんの目的の場所なのかも判明するだろう」

「学院の研究室に運ぶ?」

「師匠が隠すように置いていたんだ。もしかしたら表に出さないほうがいい研究内容なのかもしれん。面倒だが毎日ここに通おう......」


「いや、そもそもここは私の屋敷なんだから、ここにしばらく生活すればいいのか。よし、そうしよう。オリアナに説明するついでに必要な荷物を取ってくる」


 そう言ってフォリアは学院に戻っていった。



 俺はどうしよう?

 改めて屋敷の掃除でもするか、使わないだろう場所はあまり掃除していなかったんだ。厨房とか。


 水回り掃除用の精霊を作ってしまうか。



 そして30分ほどして完成したのが、水(周り清掃)精霊だ。

 水を中心に、闇と光を混ぜてある。効果はすでに試してあり、蛇口がピカピカになった。


 ......蛇口も魔道具なんだっけ。さっきシャルロットたちに聞いた。

 これまで使ってこなくて意識していなかったのだが......。


 水自体を生成しているわけではなく、川や地下水などを引いてきて光属性で浄化しているらしい。

 科学が全くない世界なんてわけではなく、いい感じに魔術を都合よく取り入れているのだろう、と感じた。

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