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26話 「精霊召喚」の検証①

 魔術学院に俺を入れる手続きに、「精霊召喚」のことを多少書きたいらしく、フォリアとしても検証に付き合うのは願ったりだったらしい。


 シャルロットとネイアも付いて来てくれた。


 魔術の実技試験に使われる場所に移動した。

 授業や自主練に使う場所もあるが、人が多いと検証の邪魔になるとのことで、フォリアが手配したのだ。


 体育館くらいの広さで、天井はあるものの半屋外になっている。

 中心に人型の何かが置かれている。


「これは?」

「それは......的だな。いくらでもあるから気にせず壊してしまっていい」


 ユニオで触ってみるが、めちゃくちゃ硬いわけではなさそうだ。

 ものすごく硬い設定の石をたった一撃で破壊して「す、すげぇ。何者なんだあいつ」ムーブをしたかったわけではないが、普通の的すぎるとお約束を外された気がして微妙な気持ちになった。

 知り合いしかいないから、今更何者か問われても困るが。


「差し支えなければ「精霊召喚」のスキルレベルを聞いてもいいか?」


 フォリアに聞かれたが、隠していては検証にならないから言ってしまおう。


「6属性は全部10だな。一応カンストしてるみたいだ」

「すごいな」

「すごいのか?」


 フォリアもネイアもかなり驚いた顔をしている。

 割とすぐレベルがカンストしたからこんなものなのかと思っていたが。

 なぜかシャルロットだけ妙に納得した顔をしているのが気になるな。


「スキルレベルは一般的に10が最大とされているが、単一属性だけでも、魔術スキルで8もあれば国のお抱えになれる。10に到達する人間はほとんどいない」

「他のスキルだとまた違うのか?」

「どれだけ重宝されるかはスキル自体の有用度にもよるが、スキルレベル8より上は、長年それに心血を注いでようやく到達できるものだ。6属性全て10というのは聞いたことがない」


「魔法陣出るだけトレーニング」は、やはりおかしな効率をしているようだ。

 チート扱いでいきなり神罰、とかないよね。


「とりあえず、あの的を攻撃してみてくれ。全力は出さなくていい。的が壊れるくらいだ。比較的安全な水からで頼む」


 フォリアが的を指差す。


 3人がユニオと的から距離を取る。

 おいおい、ビビってんの?

 何、スキルレベル10ってそんなすごいのか?

 そんな記憶はないのだが。


 水精を1体召喚してフォリアの合図で水の玉を射出する。


 パシャ、とかかった水は的を壊すこともなく、若干揺らすだけで終わった。


 しばし沈黙。


「そんなに制限しなくていいぞ。壊してしまっていい」

 フォリアが声をかけてくる。


 だが、こう答えなければならない。


「今のが全力なんだけど」

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