24話 魔術学院へ
事情を話すと、ネイアもシャルロットと一緒に都市を案内してくれることになった。
フォリアの様子を、昨日ついて行かせた精霊経由で見てみたが、寝ているようだったので昼過ぎに行くのが良いだろう。
そう伝えると、シャルロットは若干引いた感じで
「寝顔見たの?」
と聞いてきたので、否定しておいた。
昨日深夜に入って行った寝室のドアを外から叩いただけだから、寝ている姿を直接は見ていない。俺は紳士なのだ。
「とりあえず学院に行こうか」
ネイアが提案する。
「入れるの?何か必要なんじゃなかったっけ?」
「それは書庫とかの限られたエリアだけだね。
雰囲気を見て回るだけなら、誰でも入ろうと思えば入れるよ」
「そうなのか」
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魔術学院は城のような、宮殿のような建物だった。
日本の大学などにはない空間的広がりを感じる。
本当に入城?時のチェックはなかった。
守衛的な人は立っていたがノーチェックだ。
「基本的に講義は自分で好きなのを取れるの」
シャルロットの魔術学院講座が始まった。
「6属性の魔術スキルの習得や成長を目指す講義が多いんだけど、色々種類があってね。
座学で魔術の仕組みを徹底的に教える先生もいれば、修練場でひたすら魔術を使うアクティブな先生もいる。火属性に特化して教える先生もいれば、スキルによらないテクニックを教えてくれる先生もいる。
だから、自分が何をしたいかきちんと考える必要があるの」
「なるほど」
あれ?
「そういえば、シャルロットはこれから高等部に進むんだよな?
なんでそんなに高等部のことを知っているんだ?」
「取れる授業の制限はあるけど、基本的に中等部は高等部と変わらないんだよ」
「建物が分かれてないのか」
「うん」
「じゃあなんで中等部と高等部で分かれてるんだ?」
「基本的には中等部は基礎ができるようになれば卒業できるんだよ。でも高等部は基準が上がるの」
「国外から来る連中が増えるのも高等部からだし、国を離れられる年齢ってのもあるんじゃない?」
ネイアが補足してくれた。
大学と大学院みたいなイメージなんだろうか。
元の世界の兄も、大学院に行って留学生が増えたと言っていたし、近いものを感じる。
「そういえば、シャルロットは「剣」を選んだんだよな。魔術学院でいいのか?
確か武闘学院とかいう学校もあるんだろ?」
万能型を目指すのだろうか。
「うーん。学園都市って学生の身分があれば大抵の学校の講義を自由に取れるんだよ。
卒業資格は魔術学院の基準になるから、卒業したいならそんなにあっちこっちに行けないけど」
大変そうだな。
「正直、魔術学院の所属の方が便利なんだよね。
入れる書庫の制限が緩くなるから、オカジマの調べ物を手伝うならマストだし」
手伝ってくれる気だったのか。手伝ってくれそうな雰囲気は感じていたが。
「すまん、恩に着る」
「いいの、いいの。後で転学しようと思えばできるし」
あまり迷惑をかけるのもアレだし、早く解決の目処を立てたいところだ。
というか本当に早く動けるようになりたい。




