表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/46

10話 異世界の人と話してみよう

 街中にユニオを送り出すか、街の外から送り込むか、迷ったが街中に直接送り込むことにした。


 広い街だからバレることもないだろうし、ボロを出しても街人ならリスクが小さい。

 俺に必要な情報を持っているのは神官だろうし、街のことを聞くなら衛兵などが手っ取り早いだろうが、そういうちゃんとした立場の人間に怪しまれるのは避けたい。


 まずは、買い物でもしてみようか。

 念の為ユニオの姿は街の人に合わせて金紙碧眼にしてある。身バレ防止と、目立たないためだ。


「こんにちは、きれいなお姉さん。パンをください」


「あら、こんなおばちゃん捕まえてどうする気?」


 しまった。ビビって仕立てに出過ぎたのが裏目に出た。

 この世界ではお世辞はあまり好まれない。もしくは使われないのかもしれない。


「あ......パンを」

「幾つぅ?」


 ねっとりし始めた。気持ち悪い。

 第一異世界人といえばヒロインになりがちなんだ。

 申し訳ないが、俺は自分の母親くらいの女性がヒロインというのは嫌だ。

 そんな作品は普通に読みたくないだろ?


 パン屋に並ぶのはフランスパンっぽいものが1種類だけ。

「ひ......1つ」

「銅貨4枚ね」


 腰の袋から硬貨を払う。

「毎度あり。この後、どうする?店、閉めてもいいけど」

「い、急いでるんで」


 走って逃げた。


 何する気だったんだ。あのババァ。

 単にお茶を飲むだけだったのかもしれないが、怖すぎるっぴ。


 もう少し声の掛け方を考えよう。


 ----------


 あれから買い物を繰り返してわかったのは、まず貨幣体系。


 銅貨が100円くらい。


 銅貨>大銅貨が10倍で一定の比率。


 銀貨は銀の割合とか、発行した国とかの影響で価値が変わるらしいが、大銅貨100枚前後の価値。

 両替商に頼む必要もあり、面倒なことこの上ないが、いずれにせよ普通の買い物では使わないので問題ないか。


 ああ、お金は土精に作らせたわけではない。

 できないことはないと思うが、俺にできるなら他の土魔術師にもできるはずで、なんらかの偽造防止の仕組みがあるはずだ。

 偽造は基本的にバレたらやばいだろう。


 ではどうしたのかというと、闇精の認識誤認でもなく、普通に精霊たちに街中から拾って来させたのだ。

 便利だね。


 そこそこの小金持ちと言える程度にはある、と思う。


 服は流石に拾えないので、服屋の奥から1揃い拝借した。

 既に別の服屋の服と入れ替えて証拠隠滅している。


 火精の使い道ができてよかった。


 また、スキルを聞くのはマナー違反っぽいこともわかった。

 ない人間も多いので、差別につながりやすいそうだ。


 強力なスキルに縁のない一般人の認識的には、「スキルなんてなくてもいいよね。生活はできるよね。でもすごいスキルを持っていると立身出世がしやすいらしいよ」くらいの感じだった。


 この街の教会に、今偉い人が来ているらしいから、その人ならすごいスキルを持っているかもしれない。


 スキル関係の話も神官に聞いてみようかな。

次回、神官

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ