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第3話 モブ女戸惑う



翌朝、目覚めのいい朝を迎えた俺はうきうき気分で学校の用意を済ませた。

早めに用意ができたので少しのんびりしていると、ピンポーンとインターホンが鳴った。



おいおいこんな朝早くから誰だよ、俺一緒に登校する友達いたんだな~と呑気に考えながら扉を開けると

そこにいたのはメインキャラの渋谷しぶたにかけるだった。

渋谷かけるは主人公とは違うクラスだが文化祭の委員会で出会いそこからりんちゃん争奪戦に加わるメンバーの一人だ。

お洒落なパーマがかかったミルクティー色の髪、少し気崩された制服に甘いマスクのイケメン。

ふんわりした喋り方も女子から人気で、こいつも超モテ男の一人だ。






だがなんでそんな奴がここに!?こんなモブに何の用だ????





頭が混乱した俺はやや小さめの声で、「お、おはよう」と挨拶するので精一杯だった。

渋谷は俺をじっくり見た後、

「りっちゃんなんか雰囲気変わった?いつも寝ぐせついてるのに今日はそんなことないね。」と微笑み軽く俺の頭を撫でた。





、、、、、、。





はあああああああん!?!りっちゃん呼びに頭撫で!?

お前さんモブとどういったご関係なん???余計混乱するわ!!!

パニックになり棒立ちしてる俺を気にもとめず渋谷は近づいてきて、

「あれぇ?今日スカート短くない??どうして?」と聞いてきた。


何故気付いたあああ??制服に着替えている最中、ちょっと地味すぎるだろと前世のチャラ男心が少し顔を出しスカート折っちゃえ!と二回折ったのだ。めっちゃ俺のこと見てるじゃん。マジでどういう関係??(2回目)



「え?そうかな?」としらばっくれてみたら、

「うん、りっちゃんいつももっと長いよ。気になる人でもできたの?昨日も全然連絡返してくれないし俺心配したんだからね?」と少しムッとした顔で言い返してきた。





はにゃあ??





ナニガオコテイル??なんか怒られてね??





「いやいや!できてないよ!今日は話しかけたい女の子がいるから少し気合入れてみたんだ。やっぱり変かなあ、、、」と少ししょぼんとした顔で渋谷を見ると、

「違うよ!あんまりにも可愛いからりっちゃんが可愛いことほかの人にばれるのがやだなって思っただけ!」と焦ったように弁解してきた。



こいつマジか?この平凡モブ顔をかわいいだと??




ちょっと待ってくれ、、、、

必死に漫画の記憶を思い出すと、渋谷とりんちゃんが仲良くなったきっかけは「幼馴染が最近冷たい」とりんちゃんに相談し、そこでりんちゃんが「じゃあ私と友達になろう」と聖母笑顔で墜としていた場面がある。もしや俺はその冷たい幼馴染なんじゃね?え、マジ?



戸惑っている俺をよそに、渋谷が

「ねえ、なんで昨日連絡なかったの?」と詰め寄ってきた。

いや近いな、、、

少し距離を取りながら

「教室に携帯忘れちゃったの!連絡返せなくてごめんね!」と謝ると、

「そうだったの?りっちゃんおっちょこちょいだもんね~」と急に機嫌がよくなった渋谷は続けて

「ところで話しかけたい女の子って誰なの?」と聞いてきた。



「如月りんちゃんだよ。」と返すと

「あー!主席だった子ね!俺のクラスでも可愛いって噂されてたよ~でも俺はりっちゃんのほうがタイプだけどね」ととんでもない甘い顔で言ってきた。




嘘おっしゃい!!!あんたはりんちゃんに微笑まれただけで堕ちるようなちょろい男なんだよ!!(まあ気持ちはわかるが)



めんどくさくなった俺は渋谷を無視して横を通ろうとすると、「あー!りっちゃんお得意の無視だあ!俺には聞かないよ~」と何故かうれしそうな渋谷と一緒に学校に向かった。









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