エピローグ 復讐の完遂
シャマールと別れた後、2人は近くの岬に来ていた
「姉さん、起きて。着いたよ」
「......う~ん。あれ、私寝ちゃってた?」
レイヴィアが目を擦りながらレイヴンに問いかける
「うん。結構ぐっすりだったね」
「そっか、重かったでしょ?ここまで運んでくれてありがとう」
2人は岬から海を眺める。時刻は夕方。太陽が海に沈む時間だ
「......綺麗だね」
「うん」
「最後に見る景色がこれで良かったね」
「......うん」
2人の間に沈黙が流れるが、不思議と居心地が悪いとは思わない。むしろ、どこか心地よかった
「ねえ、レイ。もしも来世というものがあるなら、何になりたい?」
「うーん。考えたことないや。姉さんは?なりたいものとかあるの?」
その質問にレイヴィアは考える素振りを見せながらこう言った
「そうだな~、またレイと姉弟になりたい!今度は私が妹でもいいよ!」
「ふふ、そうだね。僕も来世でまた姉さんと姉弟になりたい」
そう言って、2人は笑い合う
「でも、本当によかったのかな......復讐なんて、母さんは絶対に望んでない。僕らが我慢してでも、やらない方がよかったんじゃないかな?」
「今更そんなこと言ったってもう遅いわよ。それに、これでけじめをつけようって話だったでしょ?」
それを聞き、レイヴンはどこか寂しそうな表情を見せる
「そうだね。ねえ、姉さん」
「ん?」
「夕日綺麗だね」
「さっきも言ったじゃない!」
そう言ってレイヴィアは笑う。それを見たレイヴンもつられて笑った
「ふふ、そうだね......もう心残りはない?」
「ええ、レイは?」
「僕もないよ」
「そう、じゃあ行こっか!」
2人は一歩、また一歩と海に向かって歩く
「ねえ、レイ」
「姉さん」
ほぼ同時に声をかける
「......一緒に言っちゃう?」
「うん、多分だけど同じこと言おうとしてると思う」
また2人は笑う
「私ね、レイと」
「僕さ、姉さんと」
「「姉弟でいれて幸せだった!」」
そう言うとほぼ同時に2人は固く手を繋いだまま、海へと落ちていった




