人魚と戦
祝!ブックマーク30件越え!
これからもどうぞご贔屓に。よろしくお願い致します。
『……大丈夫?』
思わずウンディーネに問う。
「いや、心配しないで。それよりお願いがあって来たんだけど」
「お願い……?嫌な予感がするわ」
「その予感は的中だね。アレが解放されるかもしれないんだ」
「何ですって?!でもそれはタダの噂のはずよ!」
「それがそうでもないんだ、ヤツらが動き出した。それにこの子を狙ってる」
何の話なのだろうか。この前からアイツやらアレやらと名前が出てこないのだ。
「目を……狙っているのね。龍を解放するために」
「そう、用件は言うまでもないよね?」
「もちろんよ、出来るだけの戦力を集めるわ。戦争になるわね」
「ねぇ、あれって?」
痺れを切らして人魚達にたずねる。少し驚いた顔をしてこちらを向くと、
「あら?聞いてないのね。じゃあ説明してあげるわ……これから起こる戦争についてね……」
人魚の鱗が太陽の光を乱反射させる。目がギラギラと赤く輝いた。水面と同化したような透き通った髪が風で靡く。それは美しいようで、何処か不穏な空気が漂っていた。
小さな連載止まってない?と思われた方、正解です。もう少しお待ち下さい……
という訳で、次回をお楽しみに。




