第六章:商業ギルドの接触
「……先に来たか」
フランは笑う。
現れたのは、商業ギルドの代表。
「はじめまして、フラン殿」
過去会ったときとは違い 頭を下げている。
以前は頭を下げるなんてことは一切なかった。
「……随分、態度が柔らかくなったな」
「状況が変わりましたので」
■ 力の差
今、フランは持っている。
・薬(高利益)
・保存食(高需要)
・キノコ(安定供給)
・独自流通(ギルド非依存)
対してギルドは――
「既存の商人が、崩れ始めています」
男は正直に言った。
■ 本題
「本日は“提携”のご提案に参りました」
「……ほう」
フランは椅子に座ったまま聞く。
■ 提案内容
「流通を統合させていただきたい」
「我々が全土へ広げる」
「価格の安定も保証する」
つまり――
「また“管理する”って話か?」
「今回は“対等”です」
■ フランの視点
(対等、ね)
フランは内心で笑う。
この男は理解している。
もはや奪えない。
だから――
「取り込むしかない」
■ 試す
「質問だ」
フランは言う。
「俺が断ったら?」
男は一瞬だけ黙る。
そして――
「……損をするのは、我々です」
正解だ。
■ 条件交渉
「じゃあ条件を出す」
フランは指を立てる。
「一つ。“価格は俺が決める”」
「一つ。“生産には一切口出しさせない”」
「一つ。“ブランドは完全に独立”」
男の表情がわずかに動く。
■ 追加
「そしてもう一つ」
「……何でしょう」
■ 核心
「“競争相手を排除しろ”」
空気が凍る。
「偽物を流してる連中」
「他領地の粗悪品」
「全部潰せ」
■ ギルドの価値
フランは知っている。
ギルドの本当の力。
「お前らは“物流”じゃない」
「“市場支配”だ」
■ 沈黙
男はしばらく考えた。
そして――
「……可能です」
■ 成立
「ただし」
男が言う。
「我々にも条件があります」
「言ってみろ」
■ ギルドの条件
「王都への販路を、我々に任せていただきたい」
「……王都か」
フランは少しだけ考える。
■ 判断
王都。
最大市場。
同時に――
最も危険な場所。
(国家の目がある)
だが――
「いいだろう」
■ 契約
手が差し出される。
フランはそれを見て――
「書面にしろ」
笑った。
■ 変化
その日を境に、流れが変わる。
・偽物が消える
・価格が安定する
・販路が一気に拡大する
そして――
「王都で売れ始めています」




