第四章:増える金、増える力
戦いは終わった。
だが――
「時間がない」
フランは即座に言った。
「次はもっと来る」
十人の兵。
守れたのは奇跡に近い。
「だから、増やす」
「兵を……?」
「違う」
フランは首を振る。
「“金”をだ」
■ 次の資源
フランは森に入る。
薬草だけでは足りない。
もっと安定して、もっと量が出るもの。
そして見つけた。
「……これだな」
倒木に生えている群れ。
白く、肉厚なそれ。
「キノコだ」
■ 村人の反応
「食えるんですか、それ……」
「毒もあるぞ」
「知ってる」
フランは頷いた。
「だから“選ぶ”」
■ 選別
フランは前世の知識を頼りにする。
形。
色。
生え方。
「全部は使わない。安全なものだけだ」
慎重に、確実に。
■ 発想の転換
「問題は“運”だ」
自然のキノコは安定しない。
生えたり、生えなかったり。
「だから――」
フランは笑う。
「作る」
■ 栽培の開始
倒木を集める。
湿った場所を選ぶ。
日陰。
風通し。
水。
「環境を再現する」
村人が首を傾げる。
「そんなことできるんですか?」
「やるんだよ」
■ 初期投資
十人の兵も動員する。
戦うだけが仕事じゃない。
木を運ぶ。
配置する。
水を管理する。
「戦争は“準備”で決まる」
それは経済も同じだ。
■ 変化
数日。
変化なし。
村人の不安が広がる。
「やっぱり無理じゃ……」
だが――
「……出た」
小さな芽。
白い頭。
それが一つ、二つ、十と増える。
■ 成功
「増えてる……!」
「これ、全部売れるのか?」
フランは頷く。
「安定供給できるならな」
■ 商品化
ただのキノコではない。
「名前をつける」
「“白肉茸”」
それっぽい名前。
それでいい。
「干す。保存する。運ぶ」
■ 都市での反応
「なんだこれ……うまいな」
「しかも安い」
「量があるぞ」
薬草に続き、キノコも売れる。
しかも――
「これは食い物だ」
薬と違い、需要が広い。
■ 収入の爆発
銀貨が積み上がる。
毎日。
確実に。
止まらない。
「……倍どころじゃないな」
フランは呟く。
■ 変わる領地
・食料が増える
・金が回る
・人が戻ってくる
逃げていた者たちが、帰ってくる。
「ここなら生きられる」
そう思わせた。
■ だが――
老人が静かに言う。
「……目立ちすぎています」
「だろうな」
薬草。
キノコ。
安定供給。
これはもう――
小さな領地の話じゃない。
■ 新たな脅威
「ギルドが動きます」
「領主も動く」
「王も……」
フランは笑った。
「いいね」
■ フランの戦略
「もう一段、上に行く」
「……何をするんです?」
■ 宣言
「“独占”する」
村人が凍る。
「作るだけじゃない」
「流れも、価格も、全部握る」
■ 次章への布石
薬草とキノコ。
二つの柱。
だがフランは止まらない。
次に狙うのは――
「加工だ」
■ フランの一言
「原料を売る時代は終わりだ」
静かに笑う。
「“価値”を売る」




