いつもの道で出会うもの
家に帰って誕生日プレゼントを開けてみると腕時計が入っていた。
アナログタイプの時計の時間を合わせる。
お返しをしようと誕生日を聞くと、とっくに過ぎていた。
(夏休みの宿題が佳境だった時期だなあ……来年はしっかりとお返ししよう)
コリスちゃんからは、ペンギンのぬいぐるみをもらった。
なんでも手作りのぬいぐるみをはじめたらしく、今度見に行こうと約束した。
渡されたペンギンのぬいぐるみを手にとる。
(私もいろいろ挑戦してみようかな)
できることを増やそうと心に誓う。
お父さんもお母さんも快く受け入れてくれて、少しずつお手伝いを始める。
(できることから、ちょっとずつだよね)
スミレーユの世話もきちんとやる。
秋は深まり、冬の足音が聞こえてくる季節になってきた。
「今年ももうじき終わりか……」
にぎやかな音楽が鳴る商店街の中にあるスーパーへ買い物に出かける。
(今日はビーフシチューかな)
渡されたメモを見て今日の献立を予想して、作り方を頭の中で確認していく。
フライパンでお肉や野菜に火を通したり、大きなお鍋でコトコト煮たりする。
エプロンをして手伝っている自分に、少し苦笑いする。
(去年までとはずいぶん変わったなあ)
部屋の掃除や片づけを言われたらやるぐらいだった。
(パッキーちゃんやコリスちゃんに感謝だね)
いろいろあった二学期ももうすぐ終わり、冬休みを迎えようとしている。
今年はあっという間だったなと思いながら、買い物かごに商品を入れていく。
スーパーを出て夕暮れの街中を歩く。
この時期はすぐ日が暮れてしまう。だから急いで帰る。
(つるべ落としだっけ)
通いなれた道を一人で歩いていると、いつもの道に動物が倒れていた。




