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昔と今をつなぐ鍵  作者: 雪陽炎
第10話 魔法の世界の出入り口
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いつもの道で出会うもの




 家に帰って誕生日プレゼントを開けてみると腕時計が入っていた。

 アナログタイプの時計の時間を合わせる。

 お返しをしようと誕生日を聞くと、とっくに過ぎていた。

(夏休みの宿題が佳境だった時期だなあ……来年はしっかりとお返ししよう)

 コリスちゃんからは、ペンギンのぬいぐるみをもらった。

 なんでも手作りのぬいぐるみをはじめたらしく、今度見に行こうと約束した。

 渡されたペンギンのぬいぐるみを手にとる。

(私もいろいろ挑戦してみようかな)

 できることを増やそうと心に誓う。

 お父さんもお母さんも快く受け入れてくれて、少しずつお手伝いを始める。

(できることから、ちょっとずつだよね)

 スミレーユの世話もきちんとやる。

 秋は深まり、冬の足音が聞こえてくる季節になってきた。


「今年ももうじき終わりか……」

 にぎやかな音楽が鳴る商店街の中にあるスーパーへ買い物に出かける。

(今日はビーフシチューかな)

 渡されたメモを見て今日の献立を予想して、作り方を頭の中で確認していく。

 フライパンでお肉や野菜に火を通したり、大きなお鍋でコトコト煮たりする。

 エプロンをして手伝っている自分に、少し苦笑いする。

(去年までとはずいぶん変わったなあ)

 部屋の掃除や片づけを言われたらやるぐらいだった。

(パッキーちゃんやコリスちゃんに感謝だね)

 いろいろあった二学期ももうすぐ終わり、冬休みを迎えようとしている。

 今年はあっという間だったなと思いながら、買い物かごに商品を入れていく。


 スーパーを出て夕暮れの街中を歩く。

 この時期はすぐ日が暮れてしまう。だから急いで帰る。

(つるべ落としだっけ)

 通いなれた道を一人で歩いていると、いつもの道に動物が倒れていた。


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