ふしぎな感じがする中で
ふしぎな緊張感に包まれたまま、道を歩く。
周囲を見ながら、たまにブレスレットを見る。
ビーズが予想より減っていた。
「ボクも持ってきたから、よかったら使ってね」
「ありがとうございます」
レイさんは大きめの瓶にビーズを入れて持ってきていた。
パッキーちゃんはその瓶に自分の持ってきたビーズをまとめる。
瓶を受け取ってビーズをつぎ足しつつ道を進む。
「今日はここまでにしておこうか」
瓶のビーズが残り半分ほどになると、レイさんが声をかける。
家で魔法の練習をしていたときよりもずっと早くビーズは減っていた。
「ビーズの消費量を抑えられるようにしておきますね」
「そうだね、いろいろ工夫してみて」
レイさんはそう言うと、パッキーちゃんと位置を変え、道を引き返す。
ただ歩いているだけなのに、緊張感はずっと続いていた。
「パッキーちゃんたちが来るときもこんな感じなの?」
「うん。魔法の世界からこっちに来るときより、道はかなり広いよ」
「そうなの?」
「向こうから来るときは動物に変身してやっと通れる広さかな」
「レイさんはどんな動物なんです?」
「犬かな。ユカリちゃんも返信する動物決めておいても良いよ」
どんな動物にしようかな、と考え始めた頭を止め、周囲に意識を向ける。
出口を通って元いた世界の道に帰ってくる。
「それじゃまたね。買い物あるから」
レイさんはそう言って、スーパーに向う道を歩いていく。
「私たちも帰ろうか」
「そうだね。その前にこれ。誕生日おめでとう」
リボンのついた箱をパッキーちゃんが手渡してくれた
「ありがとう、パッキーちゃん(誕生日のこと教えたっけ?)」
ふしぎに思っていると、向こうからコリスちゃんがやってきた。




