秋が一気に深まって
翌日パッキーちゃんは元気に登校してきた。
人だかりができてみんなと会話しているベッキーちゃんを遠くから眺める。
「すっかり人気者だね。クラスのアイドルみたい」
「出会ってまだ半年とちょっとなのにね」
隣にいるコリスちゃんと話していると、チャイムが鳴る。
先生が来るまで、パッキーちゃんはみんなとしゃべっていた。
部活の時間になる。
「三角関係ですか?」
「そう。冬の大三角形をの星を擬人化してお話を作っていこうって決まったよ」
休んでいるうちになんだかすごいことになっていた。
パッキーちゃんもさすがに何か言いたげで、言いよどむ姿が見受けられる。
「雛鈴さんとパキスタスさんは絵を描いてね」
休んでいたのだから、言われるままに動く。
『来年はちゃんと参加して、普通の話にしよう』
『そうだね。そうしよう』
パッキーちゃんと目で会話する。
絵を描きながら、先輩に昨日の話を聞いてみた。
「やりたい話のほとんどがすでにやってあってね。オリジナル出すのに苦労したよ」
重複していてもよかったんじゃ、と思いつつも話を聞く。
「先輩たちも苦労されたんですね」
パッキーちゃんのねぎらいの言葉に先輩は乾いた笑いを浮かべる。
「来年は二人の意見、ちゃんと聞かせてね」
発表会当日を迎える。
天文部の三角関係の話はなぜか大好評だった。
「やっぱこういう話ですな」
「ええ。毎年これがひそかな楽しみなんですよ」
見に来られた先生方の会話が耳に入り、世の中ってふしぎだなとつくづく感じた。




