仲良きことは美しく
「ありがとう。なら切ってくるね」
「パッキーちゃんは休んで。私たちが切ってくるから」
ダイニングに向かおうとするパッキーちゃんにコリスちゃんはノートを渡す。
パッキーちゃんはノートを受け取ると、ダイニングの場所を説明する。
「えーと……リンゴの切り方はっと」
マンガならきれいに薄く皮をむく。
家であれをやろうとしたら指切るし、皮にたくさん実がつくしで大変だった。
なので、カバンから出したリンゴを水で洗い、六等分に切り分ける。
「これで種を取って皮を剥こうっと」
「せっかくだし、ウサギさんにしちゃおうか」
コリスちゃんの飾り切りを見て、やり方を覚えると、ほかのリンゴで試す。
いびつな形、少しいびつな形、きれいな形のウサギさんリンゴをお皿に盛る。
フォークを三人分持ってパッキーちゃんのいるリビングに向かう。
「ありがとうね。コリスちゃん、ユカリちゃん」
パッキーちゃんがお礼を言う。
「はい。あーん」
フォークに刺してパッキーちゃんの口近くにもっていくコリスちゃん。
冗談でやっているのが誰から見ても明らかで、苦笑してしまう。
パクっと食べるパッキーちゃん。
「うん、おいしいよ」
リンゴを飲み込んで話すパッキーちゃんと顔を赤らめるコリスちゃん。
私もやったほうが良いかな、と思いパッキーちゃんの口近くに差し出す。
すると、コリスちゃんがリンゴを食べた。
「なら、ユカリちゃんにはあたしから。はい、あーん」
ひとしきり笑いあった後、今日学校であったことを話す。
授業のこと。部活のこと。合唱コンクールのこと。いろんなことを伝える。
「ごめんね。休んじゃって。みんなの期待に応えようと張り切りすぎちゃったよ」
話が落ち着くとパッキーちゃんが頭を下げ、コリスちゃんが安堵の息を漏らす。
「元気でいることが一番大事だよ。みんなのためにも、パッキーちゃんのためにも」
コリスちゃんがパッキーちゃんに伝えると、また別の会話が始まっていく。




